コンパクトな Z 50 や Z fc と相性の良い小型・軽量なこのレンズは、DXフォーマット用という枠を超えたレンズ。想像以上の大きなボケとクリアーな描写は、写真で表現したい世界を優しく忠実に写してくれる。24mm(35mm判換算36mm相当)は、屋内屋外を問わず撮りたい瞬間を切り取りやすい画角で、最短撮影距離は18cmと短く使い勝手も良い。f/1.7と明るいレンズなので、暗所での手持ち撮影や動きのある被写体にも強く、表現の幅が広がる。日々の暮らしの中で心が動く一瞬を、逃さず切り取れる軽快さがうれしい。
ナチュラルで透明感のあるポートレートや風景写真を得意とし、家族写真の出張撮影や広告撮影、写真セミナーの講師などを務める。Nikon CP+2022/2023出演。
ナチュラルで透明感のあるポートレートや風景写真を得意とし、家族写真の出張撮影や広告撮影、写真セミナーの講師などを務める。Nikon CP+2022/2023出演。
物憂げな一瞬の表情に心を動かされた。室内に差し込む光がきれいな斜めの影を映し出していた。この光を写真のアクセントに生かしつつ、開放f/1.7の豊かなボケが人物の立体感を上手く引き出してくれた。撮影時は日差しが強く影が濃くてくっきりとしていたが、黒つぶれを起こすことなく滑らかな階調で表現されている 。
空に向かって真っ直ぐ咲いている一輪の菜の花を、右手で優しく包み込むようなイメージで撮影した。俯瞰で撮影すると葉や茎でごちゃごちゃとなりがちな背景も、開放f/1.7のおかげできれいにぼかすことができた。ボケ量が大きいだけでなく、ピントが合った部分がシャープでクリアーな描写が心地良い。
猫が何かに夢中になる表情を切り取るため、一緒に遊んでいる途中で捉えた。片手でカメラを持ちながらの撮影となるが、軽量なレンズとカメラのおかげで難なく対応できた。暗めの室内でも、f/1.7の開放絞りを使ってシャッタースピードを上げられるので、動きの速い猫もしっかりと捉えられた。
人物を入れつつも、その場の雰囲気も伝えられるよう、少し広めの構図を意識してスナップした。36mm相当の画角は、寄りの撮影だけでなく、風景的なシーンでも多いに活用できて使い勝手が良い。絞りを少し絞ってf/4にすることでシャープさが加わり、解像度の高さも実感できた。
華やかな夜のイルミネーションを玉ボケに、手元に寄って撮影することで主役を際立たせるように切り取った。暗所で手持ち撮影を行うと手ブレの心配があるが、開放f/1.7のおかげで感度をISO 400に抑えつつ、手持ちで撮影できるシャッタースピードが得られた。
光に当たるグラスの滴やレモンがみずみずしく、手に取ってみたいと思えるような臨場感を出すため、被写体のグラスに寄って撮影した。明暗がはっきりと分かれるシーンだが、ナチュラルな写りで色の再現性も高く、実際に見たままの雰囲気を切り取ることができている。
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
開放絞りでもボケが小さい
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
ボケが大きく被写体が際立つ
同じ風景でもF値が異なると写真全体の印象が変わる。開放絞りでボケを大きくすることで背景をすっきりとさせ、被写体をより強調できる。表現の幅が広がるのを実感できるので、写真をステップアップさせたい人におすすめしたい。
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
NIKKOR Z初のDXフォーマット対応単焦点レンズ
24mm※1の画角で、さまざまなシーンと被写体に対応
普段使いに最適な、軽量・コンパクト設計
大きなボケが楽しめ、暗所で高画質に撮れる明るい開放f/1.7
近距離の被写体でもピントが合いやすい、0.18mの最短撮影距離
フォーカスブリージング※2の低減など、動画撮影に配慮した設計
安心して持ち歩ける、防塵・防滴に配慮した設計※3
※1 APS-CサイズのZカメラ装着時:36mm相当(35mm判換算)。
※2 フォーカシング時にピント位置の移動にともなって画角が変化する現象。
※3 すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。