風景写真を追い求めるとなると、移動はつきもの。なるべく荷物を軽くしたいが、ネックは機材の重量だ。このレンズは、その悩みを解決してくれた。軽量・コンパクトながらも開放F値2.8の明るさで、広角から中望遠までズームでき、撮影できる幅も広い。『荷物は軽く、撮影の質は落としたくない』。そんなときに活躍するはずだ。しかもf/2.8で大きなボケ表現も、薄暗い条件下でも撮影がスムーズにできる。日常のスナップ写真やポートレートなど、様々なシーンで思いのままに撮影できる。クオリティーの高い撮影を、f/2.8一定のレンズで手軽に。
岡山県在住、1987年生まれ。子どもの成長を記録するために一眼レフカメラを購入し、子どもの日常を撮るかたわら風景写真を撮りはじめ、写真の魅力に惹かれる。現在は「風景写真の中に子どもがいる」という撮影スタイルでInstagramを中心に活動している。
岡山県在住、1987年生まれ。子どもの成長を記録するために一眼レフカメラを購入し、子どもの日常を撮るかたわら風景写真を撮りはじめ、写真の魅力に惹かれる。現在は「風景写真の中に子どもがいる」という撮影スタイルでInstagramを中心に活動している。
少し涼しさが残る真夏の早朝、小ぶりの可愛いヒマワリが見事に咲き誇っていた。奥行きと子どもの存在感を活かすため、手前をぼかす。抜けるような青空とヒマワリの相性は抜群、ローアングルで狙いを定める。歩く姿を撮影するときに開放絞りで撮るとピントが迷子になりがちだが、素早いAFですぐにピントが合った。
夕日に照らされ、オレンジ色の世界となった瀬戸内海。ドラマティックなシーンをイメージして、絞りは開放のf/2.8で撮影する。手前も背景もしっかりぼけて、ピントを合わせた子どものはっきりとしたディテールとの対比が力強い。逆光の撮影でも、ムダなフレアやゴーストが出ないので、太陽の位置を気にすることなく撮影できた。
香川県の有明浜。厚い雲に覆われた空に、日没に近づくにつれて雲の隙間から日が差し込む。次第に空は夕焼け色へと染まっていった。水たまりには雲が幻想的に映し出され、全景を撮るため迷わず広角28mmでシャッターをきる。逆光気味だったが隅々まで描写でき、砂紋や水たまりなども見たままを切り取れた。
真夏の昼下がり、草原の向こう側にモクモクと雲が浮かんでいた。広大な草原を余すことなく撮るために、広角28mmで撮影。広角でも周辺部に大きな歪みもなく、葉の隅々まで細やかに写し出してくれる描写力の高いレンズだ。広大な場所で撮影スポットを探しながら歩くとなると重量のある機材では大変だが、このレンズは軽いのでとても助かった。
日が沈み、太陽の残光が美しく空を染める、いわゆるマジックアワー。見た目以上に薄暗く、手持ち撮影だとなかなか厳しい状況だったが、開放F値2.8で撮影すれば子どもがブレることもない。繊細なシャボン玉とともに幻想的なシーンに仕上がった。
写真を愛するすべての者にとって『もし1本だけなら、どのレンズを選ぶ?』は、命題といえるのではないか。旅好きなら尚更だ。写真と旅のどちらも大切な私にとっての答えのひとつは、このレンズにあるのかもしれない。そう思わせてくれたのがNIKKOR Z 28-75mm f/2.8。気軽に持ち歩けるサイズ感に、広角から中望遠までの幅広い画角の頼もしさ。ズーム全域で開放F値2.8の明るさと自然なボケ、解像度の高さまで与えてくれる。旅先での瞬間を余すことなく切り取ってくれる相棒といえるのだ。
Editor, Writer, Photographer / 金融業界に就職するも、長い旅に出る夢が諦められず、20代の最後に世界一周旅行を決意。仕事をしながら海外70カ国訪問や3カ国の語学留学を果たし、さらに日本47都道府県を巡る。2022年、旅と日々をつなぐ会社「Somewhere&Here inc.」を沖縄にて立ち上げる。著書に『移住女子』(新潮社/日韓で出版)。写真は私にとって、「世界の美しさを見つけてくれるもの」。
Editor, Writer, Photographer / 金融業界に就職するも、長い旅に出る夢が諦められず、20代の最後に世界一周旅行を決意。仕事をしながら海外70カ国訪問や3カ国の語学留学を果たし、さらに日本47都道府県を巡る。2022年、旅と日々をつなぐ会社「Somewhere&Here inc.」を沖縄にて立ち上げる。著書に『移住女子』(新潮社/日韓で出版)。写真は私にとって、「世界の美しさを見つけてくれるもの」。
飛行機に乗る時は、窓際の席に座ると決めている。この日の夕暮れは素晴らしかった。夏の終わりを思わせる立体的な雲の陰影、差し込む夕陽、海の反射と水面を行く船がいくつか。時間を忘れて、夢中でシャッターをきる。薄暮の世界の逆光シーンを、解像度高く、感動そのままに逃さずおさめてくれる心強さに、空の上で改めて「ありがとう」と言いたくなった。
これぞ沖縄の夏、という雲を見つけた。沖縄本島の一番南に位置する南城市。海の色の境目にあるリーフ(サンゴ礁)の波のしぶき、サトウキビやバナナの葉が海風になびくさま。今にも南国の暮らしの音色が聞こえそうな臨場感は、このレンズの解像度の高さによるものだろう。「たしかにこの瞬間があった」と五感とともに思い出をよみがえらせてくれる。
この日、沖縄には強い台風が迫っており、アダンの葉も結った髪も、普段とは明らかに違う強風に揺さぶられていた。けれど日照は十二分。その瞬間を美しく切り取るために、シャッタースピードを1/3200秒に設定して、75mmの中望遠で撮影した。美しいアダンの葉と太陽の光を反射する仔細な描写、透きとおる海の自然なボケの組み合わせは、さすがf/2.8。
このレンズは広角28mmで最短撮影距離が0.19mという、「被写体に近づける度合い」も欠かせない魅力ポイントだ。この時は、切花を生けた初日だからこそ見られる、ガーベラの溌剌とした美しさをおさめたかった。細い花弁のイエローとオレンジのグラデーションや、中央の繊細なおしべやめしべのつくりが、解像度高くくっきりと描けた。背景のとろけるようなボケ感も、たまらない。
最短撮影距離の0.19m※で撮影する時は、いつも「被写体にレンズの先端が触れそうだな」と思う。それほど被写体に近づいて撮影することができるのだ。そして、近づいた先の細かな世界をこれでもかと正確に写し出してくれる。とにかく近づける。その魅力を手持ち撮影で実現できる楽しさは、一度味わうと病みつきだ。
※ 焦点距離28mm時。
ふと思い立って東京の唯一の村、檜原村(ひのはらむら)を訪れた。濁りのない川の水の向こうに、ひとつひとつの個性が垣間見える小石が並ぶ。画角は広く、28mm。北欧で購入したカラフルなワンピースを前ボケとして入れることで、夏の1枚に彩りを加えたかった。写真におさめると、この日のことをずっと覚えていられる気がしている。
自然の風景と花や植物の色が、世界で一番美しいと感じている。南国の色彩を詰め込んだような絵がおさめたくて、部屋の一角に花を集めた時の一枚。ヒマワリにトルコキキョウ、前ボケに使った花は沖縄では道端に咲くほどポピュラーなデンファレ。このレンズが捉える花の前ボケの美しさを、すべての人に体感してみてほしい。
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8
ズーム全域で得られる、開放F値2.8の明るさと大きく自然なボケ表現
より気軽に持ち歩ける約565gの小型・軽量ボディー
開放で柔らかく、絞るとシャープ。1本で2つの雰囲気を楽しめる描写性能
動きのある被写体や動画の撮影にも適した、静粛性に優れた高速AF
幅広いシーンで使いやすい、広角28mmから中望遠75mmの焦点距離範囲
被写体に近づいて撮れる最短撮影距離0.19m※1
安心して持ち歩ける、防塵・防滴に配慮した設計※2
※1 焦点距離28mm時。
※2 すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。