高校生デジタル写真塾 in 熊本

24回目を迎える、高校生写真部員のためのワークショップ「高校生デジタル写真塾」。 プロの写真家の講義から、カメラの使い方レクチャー、撮影実習、プリント、互選によるフォトコンテストと、充実した内容で、写真と向き合い楽しんでいただくワークショップです。今回は最新のカメラZ 50や単焦点レンズを使って、熊本県の熊本城を舞台に、写真家・河野英喜先生をお迎えして、撮影テクニックだけではなく、レフ板の使い方やハレ切りなども学びながら、4名の現役のモデルを相手にポートレート撮影に挑戦です!

講師河野 英喜(こうの ひでき)
日程2020年02月08日(土)
撮影地熊本城公園
主な貸出機材 Z 50
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
Nikkor Z 50mm f/1.8 S
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
参加校八代白百合学園高校、熊本県立第二高等学校、熊本県立御船高等学校、真和高校

講師紹介

写真家 河野 英喜 ( こうの ひでき )
島根県出身。中学の頃に友人の持つカメラに強く惹かれカメラを手にする。以降、独学にてポートレートを習得。女優、タレント、アイドルのグラビア撮影における第一人者として現在に至る。近年は伝統芸能の撮影等も手がけ、幅広く活躍している。

モデル紹介

今回は、現役のモデルとして活躍されている4名(左から、 実松満咲萌さん、AMIさん、今井美由紀さん、野崎あいかさん) を被写体に、モデルポートレート撮影を楽しんでいただきます。

イベントの様子


① まずは、河野先生の講座からスタートです。先生がこれまでに撮影した著名な女優、アイドル、そしてタレントのショットが次々と投影されると会場は騒然。ポートレート撮影のテクニックなども学びます。


② 続いては、Z 50の使い方講座です。SDカードのフォーマットから視度補正、簡単な操作方法や、ポートレート撮影に便利な「瞳AF」の使い方など、カメラを手にし一緒に操作をしてカメラに慣れてもらいます。


③ いよいよ撮影体験開始!まずは熊本城公園内の一角にある「野鳥広場」で、河野先生からレフ板やハレ切りの役割、モデルさんとのコミュニケーションの取り方のレクチャーを受け、初めての体験でも安心です。


④ さっそく、4チームに分かれて撮影スタート。習いたてのレフ板の使い方に試行錯誤しながら光の当たり方を調整します。


⑤ 河野先生はというと・・・4チームを巡回して、それぞれのチームに実演を交えながら丁寧に指導をしてくださり大忙しです。


⑥ 河野先生の教えに忠実な参加者の皆さんは、学んだことをすぐに活かして、ハレ切り用の傘を移動中のモデルさんの日よけに使ってあげたり、モデルさんとも仲良く楽しそうな様子です。


⑦ 時間が経つにつれカメラの操作やレフ板の当て方にも慣れ、モデルさんに声をかけたりポーズをお願いしたり、積極的にコミュニケーションを取りながら撮影に集中。そんな楽しい撮影体験もあっという間に終了。


⑧ 撮影体験から戻ったら、撮影した画像の中から2点を選びます。選ぶ姿も真剣そのもの。Z 50のタッチパネルが撮った画像の確認に大活躍。


⑨ 選んだ2点の画像を「エプソンColorio EP-30A」を使ってエプソン・クリスピアにプリントします。プリントされて出てくるのを待つことも、ドキドキ楽しい時間です。


⑩ 大いに悩んで決めた1枚をフォトコンテスト用に提出し、参加者がひとり1票を投じるフォトコンテストを開催。一緒に撮影したお友達がどんな作品を撮っていたのかを見るのも、勉強になりますね。


⑪ この日のクライマックスは、河野先生による全作品の講評会です。1枚1枚、的確かつ丁寧にアドバイスがされ、今後に活かそうと参加者の皆さんも真剣に聞き入ります。


⑫ 互選フォトコンテストにより、1位~3位、月カメ賞が決定!皆さんモデルさんのいい表情を引き出していました。プロのモデルを撮るというなかなかない機会で、はじめは緊張した様子でしたが、カメラを使って写真を撮る新たな楽しみ方を知ってもらうことができ、充実した1日になりました。

プロの仕事現場そのものでした!
皆今回は今までにない特別なプログラムで『プロの現場を体験』を裏テーマに現役のモデル4名を招き、撮影者・レフ当て係・ハレ切り担当と言った感じに、ローテーションでそれぞれが役割を担って「最高の1枚」を目指してスタートしました。 普段はきっと冷静であろう顧問の先生もモデル撮影に盛り上がったり、撮りたいパワーが勝ってローテーションが崩れて修正をしたりと、現場ならではの楽しさを経験できたと思います。 僕が現場レクチャーで示したのは「レフの光をよく見る」「強く当て過ぎない」「ポーズの指示は大きな声で簡潔に」の3本柱。ちょっとシャイな男子生徒を横目にグイグイ積極的な女子生徒と微笑ましい光景に癒されました。 前半は全体的に控えめでしたが、さすがカメラも使いこなし、要領をつかんだのか後半は積極的にポーズをお願いするシーンにも触れ講師としてはひと安心。出来上がった作品は柔軟な発想や視点が新鮮で、「こう見ていたのか」と僕自身も新たな刺激を得られた有意義な一日となりました。

参加者の作品

参加者の声

撮影する時のコツなどをプロの写真家さんに教えていただくことができ、本当によい経験になりました。レフ版やハレ切りなど、今までにやったことがなかったので楽しかったです。
写真部に入ったばかりで、モデル撮影も初めてでしたが、その初の機会で本当に素敵なモデルさんを撮ることができて嬉しかったです。とても新鮮で楽しい時間でした。時間が経つにつれてコツをつかんでいけ、少し上達したように感じられました。
初めて使うカメラで、うまく撮れるか不安でしたが、使い方やアドバイスなどをもらって、楽しんで撮影することができました。
不慣れなポートレート撮影でしたが、自分なりに人の表情というものをうまく表現できたような気がします。Z 50の瞳AFが便利で、とてもラクに瞳にピントが合わせることができました。
プロの写真家さんからお話しを聞くことができ、モデルの方を撮ることはあまりない貴重な体験だったので、参加してよかったです。今回教えてもらったアドバイスを参考にして、これからの撮影をよりよいものにしていきたいです。
Z 50のピクチャーコントロールの種類の多さにビックリしました。ホワイトバランスでは表現できない色々な写真を撮ることができ、とてもよい経験になりました。
Z 50はとてもきれいに人物や風景が写り、楽しく撮影することができました。プロの写真家さんからいただいた、たくさんのアドバイスや講評の言葉を、これからの撮影に活かしていきたいです。
普段は人の写真を撮ることは苦手ですが、こういう機会に参加できてモデルさんを前に撮影することができてよかったです。