2024/11/7

青色が描き出す透明感。
爽やかな表現を楽しめるTurquoise Blue

誰にでも使いやすいレシピにしたいという思いから制作。スナップ、風景、ポートレートとシーンを問わずに使用できる爽やかな色づかいが特徴です。このレシピで、あなたの写真ライフが豊かになることを願っています。

ピクチャーコントロール:Turquoise Blue

色はアイデンティティと表現の象徴

色は自分自身のアイデンティティを示すものであると思っています。色は良くも悪くも印象に残るので、私の場合は、存在感の強すぎる色をあまり使用しないようにしています。例えば赤を強く出し過ぎると、赤が持つ「情熱」の意味合いが強くなり過ぎて、色以外の印象が薄れてしまうと思っているからです(もちろんそういう表現も良いとは思っていますが)。だからこそ、作品のテーマや構図、被写体とうまく混ざり合う、絶妙な色表現を追求しています。

色一つで写真の表現の仕方が変わる。その点でも色はとても大切な要素だと思っています。色を使いこなすことで自分の感情を伝えられる、相手の感情に訴えかけられるような写真になります。

左:オート、右:Turquoise Blue
左:オート、右:Turquoise Blue

誰でも使いやすい爽やかな色表現

イメージングレシピをカメラに登録して撮影することで、その場で色が反映された写真を確認できるのでより楽しく撮影ができます。この「より楽しく」は、写真を続ける上で非常に大事な点だと思っています。実際に使ってみて、私自身もカメラを持ち出すのが楽しくなっていました。また、その場で写真の完成系がイメージしやすいので、シーンに合わないと感じたらすぐに別のレシピを試せますし、モデルさんと仕上がりイメージを共有できる点も良かったです。

今回作ったTurquoise blueは、初心者の方でも使いやすい色に仕上げています。ベースの色に選んだのが青。私自身、写真を始めたばかりの頃は、爽やかで美しい色の表現がしたいと思っていました。数ある色の中でも、特に青は透明感があって汎用性が高い色だと感じたので、レシピのベースにぴったりだと考えました。緑やオレンジをほどよくブレンドすることで、より使いやすく爽やかな青をめざしました。

明るいシーンで透明感を演出する青

Turquoise blueはコントラストを少し控えめにして作っています。スナップや風景など、ジャンルを問わずに幅広いシーンで活用できますが、特に日中の明るい時間帯や空の青が目立つシーンのポートレートにおすすめです。青に程よく緑が入り、爽やかな印象に。そして透明感やマットな質感を演出でき、より美しい写真に仕上がります。また、曇りや雨の日など少し暗いシーンの人物撮影で使う場合は、露出を上げて色温度を少し暖色気味にして肌に色をのせるのがおすすめです。

最初はとにかく「なんでも撮ってみる」ことをおすすめします。たくさん撮ることで自分の好きが見えてくるからです。私も初めのうちはたくさん写真を撮って編集をして、試行錯誤を繰り返してきました。思うようにいかず苦しい時期もありましたが、その時期があったからこそ、自分だけの表現を見つけることができました。まずはこのレシピを通して撮影を楽しんでもらえたら嬉しいです!

ピクチャーコントロール:Turquoise Blue

記事で紹介した
イメージングレシピ

Turquoise Blue

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広谷勇樹写真家・フォトグラファー

大阪生まれ。2024年4月より独立し、パラレルワーカーとして写真家活動をスタート。新進気鋭の写真家として、企業案件、雑誌掲載、講師業など多岐にわたり活動を広げている。SNSでは、枠にとらわれない独自の感性で、生きていると感じる瞬間を写真で表現している。

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