Lesson09
もっともっとスタジオを
遊び尽くそう!
Lesson8に引き続き、コスプレスタジオ撮影でのプラスαのテクニックをレッスン!
スタジオ内のロケーションごとに用意された照明や小道具をフル活用して、
自分がイメージした構図・光・色で作品の世界観を再現していきましょう。
見た人に「この写真どうやって撮ったの?」って思わせる、
コスジェニックな1枚に、きっと仕上がるはず♪
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1 スタジオ照明のみで
雰囲気を活かす♪完成されたスタジオ・セットなら、まずはスタジオ照明のみで撮ってみよう。今回は天井のシャンデリアと、人物手前の廊下からの光のみで撮影。薄暗いゴシック調の部屋が、より重厚感を増して見えるはず。背景もしっかり見せて奥行きを感じさせることがポイント。
暗い場所では体を固定して撮影する
暗い場所でフラッシュ無しで撮影する場合、ISO感度を高くすること、そして手ブレを防ぐために体を固定することが大事。壁のコーナーに体を預けて撮ることで、手ブレの心配が軽減されるはず。
TIPS
背景の色で被写体の存在感を変化!
髪型や衣装を馴染ませる?
それとも目立たせる?コスプレ衣装やウィッグの色と、背景色とのバランスで、被写体の存在感は大きく変わってくる。色が近ければ、背景に馴染むけど輪郭は埋もれやすい。逆の場合は存在感が際立つ分、背景との一体感がやや薄れることが多い。被写体をどう見せたいかイメージしながら背景を選んでみて!
全体の色合いを馴染ませる
ブラウン系の背景にウィッグの輪郭が埋もれているが、馴染んで一体感が感じられる。
各パーツの存在感を立たせる
背景と色の差がはっきりしているので、ウィッグの細かいハネまで見せることができる。
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2 キラめきをプラス
スタジオにLEDライトがあれば使ってみよう。LEDライトでキラめくアイドルのステージを再現!ポイントはLEDライトで被写体を挟み込むようにして、ウィッグや衣装をキラキラと輝かせること。小道具のマイクを持って、ステージライトを背景に入れればアイドルのライブシーンの出来上がり!
TIPS
臨場感あふれるシーンに!
狙ったポイントだけに光を当てる方法!
狙った場所にだけ光を当てて、ドラマティックな1枚に仕上げたいなら、自作できるスポットライトがおすすめ。光の当たったポイントだけ丸く照らし、それ以外を暗く落とせるので、臨場感あふれるシーンの再現にぴったり!
スポットライトの準備はとっても簡単。光を透過しない黒の画用紙で筒を作り、内蔵フラッシュや外付けスピードライトに取り付けるだけ。背景が暗いほうが、スポットライトの効果を表現しやすい。
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3 ホワイトバランスで
雰囲気を変える写真の色味を変えるだけで全然違った印象の1枚に。簡単なのはホワイトバランスを変更すること。通常はオートに設定しているホワイトバランスを「電球」にすると、写真のように青みがかった雰囲気に仕上がる。逆に「晴天」にすれば赤みがかった色合いになるので覚えておこう。
できるだけ被写体は
光の近く!光量が少なめのシーンのとき、被写体はできるだけ光を浴びる場所に置くことが大切。顔を明るくすることはもちろん、余分な影を作らないためにも、しっかりと光に近づかせることがポイント。
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4 高低差と前ボケで
奥行きを演出する構図に迷ったら、高い位置から撮影してみよう。上からの景色はいつもの写真とは違う新鮮なもの。床に布を敷くだけで大きく印象の変わる1枚に仕上げることができる。シャンデリアを被写体の前に入れ「前ボケ」にして撮れば、まるで輝く宝石みたい♪
高所撮影で
バリアングルが大活躍今回は脚立に乗って、シャンデリアの上から覗き込むように撮影。バリアングル画像モニター搭載のD5600なら、高い位置でも無理なく液晶を見ながら撮ることができる。
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5 キラリと光るスゴ技!
スタジオで大活躍のD5600!スペシャルエフェクトモードでは、様々な効果を加えたアーティスティックな写真を簡単に撮影できる。下で紹介する3つを含め全部で10種類のエフェクトが用意されている。ライブビュー撮影ではその効果をリアルタイムで表示でき、撮影前に仕上がりが確認できるのも嬉しい!
スペシャルエフェクト
モード[ポップ]色の表現にこだわったエフェクト「ポップ」。画像全体の色を鮮やかにして、より色彩豊かな写真に仕上げてくれる。衣装や背景がカラフルな色使いであれば、さらにその効果を感じやすい。
スペシャルエフェクト
モード[セレクトカラ―]タッチパネルで選んだ色だけをカラーで残し、それ以外をモノトーンに。今回は手にした花束の青色を選択している。口紅やカラーコンタクトの色など、印象的なアクセントを作れて楽しい♪
スペシャルエフェクト
モード[トイカメラ風]シャッターを切るだけで、まるでトイカメラで撮影したような1枚に。ノスタルジックな印象に仕上がるので、コスプレとの相性は抜群のエフェクト。
暗いシーンでは高感度撮影で
ブレなくキレイに!最高常用ISO感度25600なので、暗いシーンでも手ブレの少ない写真を撮ることが可能。優れたノイズ低減処理で、高感度でも満足のいく美しさで描写してくれる。フラッシュなしでも高感度ならこのとおり!
ISO感度400
ISO感度3200
まとめ
一眼レフなら、自分の撮りたいイメージを再現できる!
スタジオの照明やレンタル機材を使って、
オリジナリティー溢れる作品に仕上げてみよう♪
クレジット
撮影・レタッチ/mari、ヒガシズカ
モデル:林檎飴
COSPLAYMODEなどでコスプレモデルとしても活躍中。
Twitter:
@49184918
撮影協力/ハコスタジアム東京
※このページの写真は一部を除いてNikon D5600で撮影しています。使用した写真にはレタッチを施してあります。