Lesson02
スタジオ撮影に
チャレンジしよう!
自分の撮りたいイメージを固めてから撮影すると“コレ!”って写真に近づけることは前回練習したので、
今回はイメージに合った雰囲気をスタジオを使って撮影するコツをお伝えします。
スタジオ撮影は初心者にはハードルが高そう…なんて心配は無用。
スタジオ撮影ならではの最大のメリットはいつでも同じ光の条件が作れて、
納得のいくまでじっくりと1枚に時間をかけて撮れること!
撮影のコツを掴むべくまずはスタジオで楽しみながら練習しましょう。
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1 スタジオ撮影のメリットは?
天候や時間にあまり縛られずに仲間と予定が合えば気軽に撮影会ができる。自分のイメージに近い様々な背景や小物が揃っている。ほかのコスプレイヤーさんの様子が近くで見られる、と実はスタジオ撮影はメリットがいっぱい。しかも、いつでも同じ条件の光が作り出せるのは、特に撮影に慣れていないうちは焦らず撮れるので心強いもの。コスプレスタジオは全国にたくさん出来ているのでチャレンジしやすくなっているのもオススメポイント。
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2 スタジオを使いたおそう
光を使いこなそう!
- Before
- After
暗めの雰囲気で、でも人物はしっかりと写っている写真にしたい、とイメージしてやりがちなのが、カメラの内蔵フラッシュを直接人物に当ててBeforeのようなベタっとした光の写真にしてしまうこと。これでは肌感が生生しくてコスジェニックとは言えない。外付けのスピードライトを使うかスタジオにあるライトを横からや人物から距離を取って光を分散させるとAfterのようにきれいに仕上がる。
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ポーズを
変えてみよう!スタジオコンセプトのゴシックな雰囲気を使った全身のポーズにチャレンジ!ライトは人物の横位置やや高めから当ててモノトーンでまとめた衣装の白を引き立てている。足元は暗くてもこの写真ではOKだけれど、もう少し明るくしたいならライトを近づけてみて。
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撮影小物を
使いこなそう!ゴシックなイメージの写真が撮りたい!となっても雰囲気に合ったアンティークの家具や小道具を自分で揃えるのは大変。コスプレスタジオなら大体のものがこうやって揃っているので、活用しないテはない。ビロード張りのカウチを使ってアンニュイな雰囲気のカットを撮影。
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3 応用編
順光/斜光/逆光を
使いこなしてる?-
順光
人物に対して正面から光の当たっている状態のこと。証明写真などがわかりやすい例。明るくキレイに撮影できるけれど、若干ペタっとした平面的な印象になってしまいがち。その時はちょっと顔や身体を左右に振るなどして影が出るようにすると立体感が出る。
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斜光
人物の横から光が当たっている状態のこと。陰影や立体感がキレイに出るので使いこなしたい。この写真の例のように前斜め45度からと真横からの光の位置でも影のつき方が変わって印象も変わるので、いろいろとトライしてみよう。もちろん、左右どちらからでも可。
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逆光
人物の背後から光が当たっている状態のこと。後ろからの光なので人物の場合手前の顔が暗くなりがちではあるが、眩しくないため自然な表情が撮れるのでオススメ。輪郭がキレイに出るというメリットも。顔の影が気になる場合はレフ板やライトで明るくすれば問題解決。
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まとめ
焦らずじっくり撮れるスタジオ撮影。
スタジオに用意されている小道具をフル活用して世界観を演出してみたり、
ライトやレフ板などの照明機材を使って光の使い方を練習してみて!!
璃波(りなみ)さん
光の使い方を変えるだけですごく写真の雰囲気が変わるので驚きました。スタジオにあるライトをつかって撮るとかプロっぽいな~、なんて(笑)。
Tips
スピードライトは宅撮りの強い味方!
宅コス時に部屋の蛍光灯だけで撮ってない?顔に上からの影が出るし全体に暗くて仕上がり3割減なので、カメラの内蔵フラッシュ以外に1台スピードライトを奮発しよう。上の講座の通り光の位置をコントロールすればグっとキレイに撮れる。三脚も用意すればバッチリ。そして、余計なものが見えないように白いケント紙や布を壁一面に貼って満遍なく光を当てれば簡易スタジオの出来上がり。
クレジット
撮影・レタッチ/井上依子(YOL)、渡邉(yakul) モデル/じるこ、璃波 ヘアメイク/福岡亜樹
撮影協力/川崎撮影スタジオ
http://kawasaki-studio.com/
※このページの写真は一部を除いてNikon D5500で撮影しています。使用した写真にはレタッチを施してあります。