Lesson10
遊園地でリア充デート
撮影を楽しむ
今回のレッスンの舞台は遊園地で開催されるコスプレイベント!
魅力的なロケーション満載の遊園地で、リア充感たっぷりのデート撮影を楽しんじゃおう♪
デートの雰囲気を一層盛り上げるため、被写体2人の距離感や表情にこだわった構図で、
ストーリーを感じさせる仕上がりをイメージすることがポイント。
目指すは、夜の遊園地でライトアップと一緒に撮るドラマチックな1枚!
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1 「遊園地ならでは」の
写真に仕上げるには……?普段は撮れないような「遊園地ならでは」の写真を意識することが大切。背景にアトラクションを入れてダイナミックさを表現したり、ソフトクリームやドリンクを利用してデートらしさを思いっきりアピール。表情で2人の仲の良さを表現できれば、コスジェニックな1枚の出来上がり!
人の多い遊園地イベントで
役立つ撮影テク遊園地で開催されるコスプレイベントでは、被写体の後ろに人が写り込んでしまうことが悩みの種。せっかくのロケーションでも、背景が人であふれていると残念な1枚になりがち……。遊園地らしい背景にこだわりつつ、上手に人を写さない方法ってないのかな?
被写体で隠す
ひとつめの方法は被写体2人がカメラに近づくこと。上の写真と比べて効果は一目瞭然! 背景の大きさは変わらないまま、被写体だけがアップになるので、気になっていた人の多さを被写体の背後に隠すことができる。
下からあおる
ふたつめは下からあおって撮影する方法。カメラを斜め上に向け、後ろの人が写らないくらい背景を高い位置にすることで、空とアトラクションに絞ったスッキリした印象に! D5600ならバリアングルでローアングル撮影も楽々。
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2 リア充デートを盛り上げる
魔法の構図見つめ合う
遊園地デートをするリア充な2人を演出するなら「視線」はとっても大事なポイント。真横から見つめ合う2人を撮るよりも、構図を工夫すればもっとドキドキできる写真が撮れるはず。
振り返りながら
振り返った瞬間を撮ることで、ウィッグの毛先に動きが生まれてドラマチックな印象に仕上がる。
どちらか目線で!
男子の見つめる表情を撮るときは、少し下から見上げるような角度で撮影して女子の目線を再現!
手をつなぐ
手をつなぐことは、2人の距離をぐっと縮めて見せてくれる魔法のアクション。リア充デートを表現するための大切なアクセントになるはず。親密感を感じさせる2つのパターンを大紹介。
手もとのアップ
ギュっとつないだ手を後ろからアップで撮影。手もとに光が当たるとリア充感はさらにアップ♪
手をひっぱる
デートを満喫してハシャぐ彼女を男子目線でパシャリ。小型軽量のD5600なら片手での撮影もスムーズ。
TIPS
狭い場所でも広角レンズならワイドに撮影
レンズの焦点距離の違いでこんなに変わる
広角レンズの一番の特徴は、標準レンズに比べて写る範囲が広いこと。観覧車の中の狭いスペースでも下の写真のように、広角レンズを使えば広い範囲を撮ることができ、とても便利。大きなアトラクションの全体を写すときなども広角レンズは力を発揮してくれる!
標準レンズ
レンズ「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」を利用して38mmで撮影。
広角レンズ
レンズ「AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR」を利用して10mmで撮影。
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3 昼から夜へ、1日を
ストーリーでみせる遊園地でのデートを通じて縮まる2人の距離を、時間の経過のなかで表現してみよう。夕暮れや夜のライトアップなど、ドラマチックな瞬間を逃さないように!
初々しさを
感じさせる距離感明るい昼の時間帯は、デートの始まりを感じさせる爽やかな1枚に。背景にアトラクションを入れたり、ドリンクなど小道具を持たせて遊園地らしさを演出することもお忘れなく!
ドラマチックな
一瞬を演出する空の色を活かし、被写体をシルエットにして印象的な仕上がりに。ホワイトバランスを「オート」ではなく「晴天日陰」や「曇天」にすることで、夕焼けの赤味を強調することができる。
デートの最後は
幻想的に!フラッシュを使用せず、シャッタースピードをギリギリまで遅くして、メリーゴーランドの光のみで撮影。デートの締めくくりの1枚は、腕を組むことでぐっと縮まった2人の距離を演出。
三脚があれば
夜景撮影も心配ない!夕暮れや夜景などの暗いシーンでは、スローシャッターでも手ブレの心配がないので、三脚があるととても便利。コスプレイベントを開催する遊園地ごとにルールが決まっているので、三脚の持ち込みがOKかどうか事前に確認しておこう。
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4 ライトアップの
キラキラ感と一緒に遊園地での撮影の醍醐味のひとつが、キラキラに輝くライトアップの撮影。しかし、被写体とライトアップの両方をキレイに撮影するのって意外と難しい……。そんな悩みを解決してくれる「スローシンクロ撮影」をマスターしよう。
夜景撮影で失敗しやすい
ポイントは?被写体が暗くなる
夜景撮影のようにフラッシュなしで絞り優先モードで撮った場合。背景のライトアップはキレイに撮れても、被写体が暗くなってしまう……。
背景が暗くなる
フラッシュを使った場合、しっかりと光の届く被写体は明るくキレイに撮れるが、背景のライトアップのほとんどは暗く沈んでしまう……。
前述した「スローシンクロ撮影」なら、写真のように背景のライトアップと被写体、両方をイメージ通りに明るく撮影することができる。
「スローシンクロ撮影」って?
暗い場所などで、フラッシュの光で被写体の人物を明るく写し、フラッシュが消えた後もシャッターを開き続けることで背景も明るくする撮影方法。D5600では、フラッシュモードを「通常発光+スローシャッター」に切り替えることでスローシンクロ撮影ができる。シャッタースピードは遅くなるので、被写体の人物はピタっと静止すること。さらに手ブレ防止の三脚も欠かせない!
TIPS
さらに背景に
動きがあると……?遅いシャッタースピードで
ブレが生まれるシャッタースピードの遅いスローシンクロ撮影は、被写体が動いてしまうと大きくブレてしまう難点がある。そのスローシャッターの難点を逆に利用してみよう。被写体の人物は動かずに、背景のメリーゴーランドが回転したら……!? 写真のようにライトアップだけが大きくブレて躍動感のあるダイナミックな1枚に。
まとめ
遊園地でのリア充デート撮影は、構図と表情が決め手!
時間の変化とともに、ドラマチックなストーリーとして見せていこう。
人物とライトアップを同時に撮るなら「スローシンクロ撮影」が最適!
クレジット
撮影/山本哲也
- モデル:
- ゆう
Twitter:
@yu_know_what
ゆなこ
Twitter:
@amam9m
撮影協力/よみうりランド(よみうりランドではコスプレイベント開催日以外は、園内でのコスプレは禁止されています)
※このページの写真はNikon D5600で撮影しています。使用した写真にはレタッチを施してあります。