有効画素数4575万画素の高画素モデルでありながら、ボディー単体で最高約7コマ/秒※1、マルチパワーバッテリーパック MB-D18(別売)使用で約9コマ/秒※1 ※2の高速連続撮影が可能です。大容量データの高速読み出しを実現した裏面照射型CMOSセンサーと、膨大な情報を高速処理する画像処理エンジンEXPEED 5。そして、新設計のシャッター駆動。これらの連携で実現した高速撮影をD5と同じ153点AFシステムがサポートし、動く被写体もより確実に捕捉できます。しかも、14ビットロスレス圧縮RAWで約51コマ、12ビットロスレス圧縮RAW(L)なら170コマまで※3、連続して撮影可能。高速連続撮影と高画素とが相まって、まったく新しい映像表現の領域を拓きます。
Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15a/EN-EL15×1個、またはLi-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18b/EN-EL18a/EN-EL18(別売のバッテリー室カバー BL-5を併用)×1個、または単3形電池×8本をバッテリーとして使用可能。また、ACアダプター EH-5c/EH-5bとパワーコネクター EP-5Bを使えば、長時間の撮影でも安心して電源を供給できます。縦位置撮影に便利なシャッターボタン、ファンクションボタン、AF作動ボタン、マルチセレクター、メインコマンドダイヤル、サブコマンドダイヤルも装備。D850同様のシーリングを施したマグネシウム合金ボディーで、高い防塵・防滴性能を発揮します。
レリーズモードがCH、CLのとき、シャッタースピードを4秒以上の長秒時に設定すると、メモリーカードの容量やバッテリー残量の許す限り、どの画質モードでも長時間にわたって連続撮影を継続できます。インターバルタイマー撮影と異なり、次のコマの撮影がすぐ行われるため像消失時間が極めて短く、画像を統合した際につなぎ目が目立たない滑らかな光跡を表現できます。
D5と同じ153点AFシステムは、より被写体を捉えやすいクロスセンサー99点を含む153点のフォーカスポイントが、D810比130%以上の広い範囲を高密度にカバーします。演算速度の高いAF専用エンジンが、シーケンス制御マイコンと複数の処理を並行して実行。153点の全点同時測距など、演算処理、制御の総合的な高速化を達成しています。小さなフォーカスポイントで狙った位置にピント合わせができる「シングルポイントAF」、動く被写体を捉えやすい「グループエリアAF」など、被写体に合わせて使い分けられるAFエリアモードは8つ。「オートエリアAF」は、人物の顔を認識すると自動的に顔を優先してピントを合わせるので、ピント合わせはカメラにまかせ、撮影者は構図やシャッターチャンスに集中して撮影できます。また、中央のフォーカスポイントで-4 EV※1に、その他のフォーカスポイントすべてで-3 EV※1に対応。低輝度下でも、あるいはコントラストの低い被写体でもAFが可能です。さらに、テレコンバーター使用時にも、合成F値が5.6までの明るさの場合は153点すべてのフォーカスポイントが有効※2。合成F値が8となる場合でも、15点のフォーカスポイントが有効です。
ファインダー撮影時に、装着レンズの機種ごとにより厳密なピント合わせを行うため、AFのピント位置を調節できるAF微調節機能。「静止画ライブビューでのピント合わせ」→「ボタン操作による調節値自動設定」の簡単操作で完結します※。撮影現場でも手軽かつ迅速に行え、微調節値は[個別レンズ登録リスト]に自動登録されます。
マニュアルフォーカス時に、ファインダー内のピント表示(●)の点灯で合焦を知らせる「フォーカスエイド」。ピント検出精度が一段と向上したD850は、ファインダー像では判断しづらい場合でも、ピント表示の確認でより厳密なピント合わせが可能です。
静止画ライブビュー時、クローズアップ撮影で花のめしべのような小さい被写体にピントを合わせたい場合などには、「ピンポイントAF」が有効です。「ノーマルエリアAF」の約4分の1のサイズのフォーカスポイントで、ごく狭いエリアに高精度でピント合わせができます。
ライブビューを使ったクローズアップ撮影などで、被写界深度を浅くしてマニュアルフォーカスで意図通りのポイントにピントを合わせたいとき、「ピーキング」表示でピント確認が容易に行えます。画面内で最もコントラストが高い(ピントが合っている)部分の輪郭を、カメラが自動検出して色付きで表示。表示色は被写体の色に応じて赤、黄、青、白から選択でき、検出感度は3段階で調節できます。「ピーキング」は拡大表示中も有効です。
奥行きのある風景や標本などの全体にピントが合った画像を作成できる深度合成※1。その素材用に、ピントが合っている位置を撮影開始時の位置から無限遠に向かって自動的にずらした画像を、最大300コマまで簡単に取得できます。フォーカスステップ幅(レンズのピント送り量)は10段階から選択可能。撮影間隔は0~30秒の間で設定でき、最高約5コマ/秒の連続撮影も行えます。「露出平滑化」※2、「サイレント撮影」も併用できます。
フォーカスシフト撮影の手順