Z50IIには、コンテンツクリエイターから本格的なビデオグラファーへとステップアップするための動画機能が揃っています。動画をより自分らしくし、可能な限り上質な仕上がりを目指すことで、表現の幅が広がります。
動画撮影時には階調モードをSDR、HLG、N-Logから選べます。SDRで撮影すると、カメラ内で「ピクチャーコントロール」や「イメージングレシピ」を使って映像を調整できます。ポストプロダクションでカラーグレーディングを行う場合はN-Logが最適。より多くの色情報が含まれているため柔軟に映像を編集できます。白飛びや黒つぶれの心配が少なく、自然な色味・階調で記録できます。
Z50IIは、映像の露出を正確に調整するための便利なツールが揃っています。2種類のゼブラ表示は、高輝度または中間輝度のいずれかを画像モニターに表示し、それぞれの領域で露出が適切かを確認できます。さらに、ウェーブフォームモニターを使えば、露出オーバーの位置をはっきりと把握でき、撮影中の映像品質をしっかりと管理できます。
「ピクチャーコントロール」や「イメージングレシピ」に慣れてきたら、ニコンの無料ソフトウェアNX Studio※2の「フレキシブルカラー ピクチャーコントロール」を使って、さらに自分好みの画像に仕上げることができます。「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」では幅広い調整パラメーターでより精密に自分だけの色作りが可能。カラーブレンダーやカラーグレーディングツールを活用して色相、彩度、明度などを色ごとに直感的に調整し、自分だけのカラーを作り出せます。思い通りの画づくりが仕上がったら「カスタムピクチャーコントロール」として保存。メモリーカードまたはNikon Imaging Cloudを介してZ50IIに取り込み、カスタムピクチャーコントロールメニューから簡単に選んで、自分らしいスタイルの静止画や動画を撮影できます。
Z50IIは、カメラ内で多重露出の画像を直接作成できる機能を備えています。撮影中、画像モニターやEVFの画面に前の画像を半透明で重ねて表示するため、極めて容易に、次のショットを思い通りの構図でフレーミング可能。印象的でユニークな画像を、容易に世界中にシェアできます。
リモートコード MC-DC3は、長時間露光やクローズアップなど、さまざまなシーンでカメラブレを最小限に抑えて撮影可能。花や野鳥、星空、夜景、商品撮影などで、シャープな画像をより確実に捉えられます。ヘッドホン/リモートコード端子に簡単に接続でき、 MC-DC3のロック機能を使えば、長時間露光(バルブ)時や連続撮影時にシャッターボタンの全押し状態をキープすることもできます。
Z50IIは、ポートレート撮影に特化した豊富な機能を内蔵しています。レベルアップした、より表現力豊かな作品を作りが可能です。
「美肌効果」機能は、髪や目などのディテールをシャープに保ちながら、肌を柔らかく滑らかに整えます。この機能はカメラ内で適用されるため、編集の時間も手間も省くことができます。また、ライブ配信時にも活用できます。
「リッチトーンポートレート」機能は、ハイライトやシャドーのディテールを残しながら、肌の質感を自然な柔らかさと温かみのあるトーンで美しく表現し、ポートレート撮影の可能性を広げるピクチャーコントロールです。これまで上位モデルにのみ搭載していたこの機能を、初めてエントリークラスのZ50IIにも搭載。肌の繊細さとディテールをしっかり保つため、多くのフォトグラファーがレタッチのベースとしても活用しています。
「人物印象調整」機能は、色調や明るさをカメラ内でリアルタイムに微調整し、ポートレートの出来栄えを最適化します。調整結果は最大で3つ人物印象調整モードとして保存できるため、カスタマイズ完了後、次回以降のポートレート撮影にすぐに自分らしいタッチを加えることができます。
Z50IIは、Z9やZ8と同様の優れたオートホワイトバランス(AWB)機能を継承。初期設定では、その場の光と被写体の色のバランスを取り、自然な色合いの画像に仕上げます。日常の写真やポートレートから風景写真まで、幅広いシーンに適した設定です。