レンズの焦点距離とは、ピントを合わせたときの、レンズから撮像素子までの距離です。
焦点距離は一般的に28mmや50mm、100mmなどといった数値で表されます。ズームレンズの場合は、18-55mmというように焦点距離の両端の数字で表します。
撮影画角とは、撮像素子に写る範囲を角度で表したものです。
画角が広いと写る範囲が広くなり、画角が狭いと写る範囲が狭くなります。
焦点距離が変わると撮影画角が変わります。
焦点距離の短いレンズほど画角が広くなり、写る範囲が広がります。
焦点距離の長いレンズほど画角が狭くなり、被写体が大きくなります。
画角が広いレンズを広角レンズ、狭いレンズを望遠レンズと呼びます。
レンズ | 画角 | 焦点距離 | 写る範囲 | 被写体の大きさ |
---|---|---|---|---|
広角 | 広い | 短い | 広い | 小さい |
望遠 | 狭い | 長い | 狭い | 大きい |
焦点距離が 18-55mmというズームレンズでは、18mmがもっとも広い画角(広角)、55mmがもっとも狭い画角(望遠)になります。
もしお持ちのレンズが18-55mm一本だとしたら、風景など、より広角の撮影をしたいのであれば、10-24mmなど、18mmよりも短い焦点距離をカバーするレンズを選べばよいことになります。
逆に遠くの被写体など、より望遠の撮影をしたいのであれば、55-200mmなど 55mmよりも焦点距離の長いレンズを選べばよいということになります。
焦点距離の短いレンズほど広い範囲が写ります。
逆に焦点距離が長いレンズほど狭い範囲が写ります。
同じ距離から同じ被写体を写した場合、焦点距離の短い広角レンズになるほど被写体が小さく写り、焦点距離の長い望遠レンズになるほど被写体が大きく写ります。
DX フォーマット、FX フォーマットとではカメラが写しこむ画像の範囲が異なります。
そのため、同じ焦点距離のレンズを使っても画角が異なります。
(被写体が写る大きさが異なります。)
カメラが写しこむ画像の範囲
被写体の写る大きさ
レンズには DX フォーマット用レンズと FX フォーマット用レンズがあります。
DX フォーマット用レンズ:DX フォーマットに適したレンズです。
FX フォーマット用レンズ:FX フォーマット、DX フォーマットのどちらにも使えるレンズです。