当初、一眼レフカメラは光学ファインダーに写る映像を見ながら撮影を行うように設計されていました。レンズを通った光がカメラの内部のクイックリターンミラーで反射し、さらにペンタプリズム/ペンタミラーに反射し、ファインダー接眼窓へと導かれることでファインダーを覗く撮影者は被写体を見ることができるのです。
これに対し、レンズを通った光をカメラ背面の液晶モニターに映像として映し出す方式をライブビューと呼びます。ライブビュー撮影は、光学ファインダーを使わずに、液晶モニターに写った映像を見ながら撮影する方法のことです。
ライブビュー撮影を行うには、まずライブビューボタンを操作し、カメラをライブビューモードにします。ライブビューモードになると、カメラ内部のクイックリターンミラーが跳ね上がった状態になり、液晶モニターに映像が映ります。液晶モニターの映像を見ながら、構図を決め、ピントを合わせてシャッターボタンを押せば撮影できます。
ライブビューボタンの操作により、ファインダー撮影とライブビュー撮影を切り換えることができます。ライブビュー撮影時は、ファインダーに光が行かないため、ファインダーに映像は映りません。
静止画だけでなく、動画の撮影ができるのもデジタル一眼レフカメラの特徴です(D90以降)。動画撮影を開始するには、まずカメラをライブビューモードにしておく必要があります。ライブビューモード時に動画撮影ボタンを押すと動画の撮影を開始します。動画撮影中にもう一度動画撮影ボタンを押すと撮影が終了します。また、動画撮影中にシャッターボタンを全押しすると、静止画撮影が行われて、動画撮影が終了します。