撮影場所:横浜山手西洋館
時期:夏
時間帯:日中、日の高い時間帯
天気:晴天
歴史ある洋風建築を間近で見学することができる洋館。撮影のできる場所も多く、カメラ片手に多くの方が訪れる人気の観光スポットです。建物の外観から室内に飾られた小物まで、引いたり寄ったりとさまざまに切り取ることができる場所ですので幅広い焦点距離がカバーできるレンズがあると便利です。また部屋の中をめぐりながらの撮影ですのであまり多くの荷物を持って行くのはおすすめしません。身軽な装備で行くとよいでしょう。
今回のような歴史的建造物が見学できるスポットでは、展示物に触れることが禁止されている場合がほとんどです。撮影に夢中になるあまり、自分の荷物を周囲にぶつけてしまったり接写しすぎて装飾物にレンズを当ててしまったりといったことのないようくれぐれも注意が必要です。他のお客様にも配慮しながら、マナーを守って撮影を楽しみましょう。
撮影地協力:公益財団法人 横浜市緑の協会(ベーリック・ホール、外交官の家)
撮影監修:斎藤 勝則
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
洋館が建ち並ぶエリアを散策しながら、建物の周囲や室内でスナップ撮影を行いました。趣ある建物はどこを切り取っても画になりますが、洋館の敷地内や室内ではスペースが限られているため引いたり寄ったりと撮影位置を大きく変えることができません。そこで今回は1本で広角域から望遠域までをカバーする高倍率ズームをチョイス、画角を変化させながらさまざまに切り取りました。高倍率ズーム1本であればレンズ交換の必要もなく、身軽で撮影に臨めるのも嬉しいポイントです。
室内の撮影では、部屋の造りと日差しの状況によって窓の外が白く飛んでしまったり室内が逆光で暗く写ってしまったりすることがあります。より見た目に近いコントラストで撮りたいときには〔アクティブD-ライティング〕を効かせて撮るとよいでしょう。またこういった場所では三脚が使えない場合がほとんどですので、室内が暗い場合はISO感度を上げシャッタースピードを稼いで手ブレを防ぎましょう。
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
洋館に着いたらまず押さえておきたくなるのが建物の全景です。敷地の中の引いた位置から、建物全体が入るように焦点距離18mmで撮影しました。建物正面を構図の中心にしっかりと捉え、洋館全体の造りや雰囲気が伝わる1枚になりました。
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
今度は建物に近づいて眺めてみると、壁面のディテールや窓の造形など洋館ならではの装飾に気づきます。そこで特に気になった特徴的な形をした窓を中心に、下から見上げるように焦点距離140mmで切り取りました。周囲にあった木の葉を前ボケにして入れ、青々とした葉が季節感を演出してくれるような画作りをしました。
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
洋館の中に入ると建物の意匠、部屋の造りなどに目を奪われます。また当時の部屋を想わせるように置かれた小物はどれも画になるものばかり。手の触れられないもの、近づいて撮れない場所でもズームを活かしながらさまざまに切り取ることができます。書斎のデスクに飾られた雰囲気ある小物は、どこを切り取るかバランスを見ながら焦点距離を決め85mmで撮影しました。
室内に入ると置かれている小物や家具、細かな意匠などについ目を奪われがちですが、部屋全体の様子が伝わる引きの写真も残しておくとよいでしょう。その部屋ごとの雰囲気の違い、凝ったコーディネートや家具のレイアウトなども後から思い出すことができます。
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
洋館ではあちこちに、部屋の雰囲気に合わせた花が飾られていました。そこで、背景に奥行きを作りながら焦点距離140mmでひまわりを撮影、望遠ならではの背景ボケや圧縮効果を活かした1枚を撮ることができました。せっかくの高倍率ズーム、幅広い焦点距離を活かしてさまざまにスナップしてみましょう。
18mmから140mm(35mm判換算で27mmから210mm相当)の広角域から望遠域までをカバー。日常のスナップ撮影から旅行まで多くのシーンをこれ1本でこなせる高倍率標準ズームレンズです。持ち歩きやすいサイズと軽さに加えVR機構(手ブレ補正効果4.0段※CIPA 規格準拠)を搭載、軽快なフットワークで撮影を楽しむことができます。
このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。