撮影場所:河川敷にあるサッカー練習場
時期:初秋
時間帯:午前中、日差しの高い時間帯
天気:晴天
今回はサッカーシーンの撮影をしに河川敷にあるサッカー練習場へやってきました。48×35mの練習用フィールドを使ってジュニアサッカーチームが基礎練習や練習試合をおこなうとのこと。ボールを追いかけている姿やキックする瞬間など迫力あるプレイシーンはぜひおさえたいですね。試合以外でも選手の表情や様子、チームの雰囲気が伝わるようなカットも印象的な1枚になるはずです。
ここは練習場のためフィールド付近から撮影することも可能ですが、選手たちの邪魔になったりボールが飛んで来て危険だったりするので少し離れた場所から撮るのがマナー。ベンチや観覧席がある場所があれば、そこから撮るとよいでしょう。
撮影監修:斎藤 勝則
AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
練習風景や試合の流れなど、選手たちの動きを広く見渡すことができるフィールドのサイド側から撮影することにしました。選手の邪魔にならないよう5mほど離れた場所から、青々とした芝生を背景にプレイする姿を狙います。
今回はフィールドから撮影場所まで平坦で遮るものがない場所だったため、ボールが飛んでくる場合などに備えすぐ動けるよう三脚は使っていません。レンズの手ブレ補正機能を使ったり速いシャッタースピードにしたりと手ブレには注意しましょう。またピント合わせを[ダイナミックAF]や[グループエリアAF]にするなど、素早く不規則な動きをする選手たちをしっかりと捉えられるようカメラの設定もあらかじめ準備しておきましょう。
AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
試合中はフィールドのあちこちをめまぐるしく移動する選手たち。70mmから300mmの広範囲をカバーするレンズなので、近くにいる選手も比較的遠くの選手もこれ1本で追うことができます。撮影者から近い位置でプレイする選手はレンズの広角側を利用して撮影、タッチライン際の攻防を繰り広げる選手たちの迫力ある姿を焦点距離70mmで撮ることができました。
AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
フィールドのちょうど中央部でシュート練習する選手を顔が見える位置から狙います。焦点距離220mmで被写体を大きく捉え、動きを予測しながら大きく足を振りあげた瞬間を撮影しました。シュートシーンはサッカーボールも構図内にバランス良く入れてフレーミングするとよいでしょう。
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
今回のフィールドサイズの場合、撮影位置から遠い場所にいる選手を捉えるなら300mmから500mmの超望遠ズームレンズがあると安心です。こちらは焦点距離360mmで、ゴールに向かいシュートを打った瞬間を撮影。シュートを打つ選手を中心に、ディフェンスの選手や飛んでいくボールまでを写しています。
こちらの写真は離れた場所でリフティング練習をしている選手を、それぞれFXフォーマットのカメラとレンズ「AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR」、DXフォーマットのカメラとレンズ「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」で、同じ位置から同じ焦点距離で撮影したものです。比べてみるとDXフォーマットの方が大きく写っているのがわかります。
Lesson5でも学んだように、FXフォーマットに比べDXフォーマットの方が写る範囲が狭くなります。今回は焦点距離300mmで撮り比べましたが、DXフォーマットの場合は35mm判換算で450mm相当の画角で撮影していることになるため、遠くの被写体をより大きく撮影することができました。このように、撮影状況や被写体によってはフォーマットを使い分けることで、より撮影表現の幅が広がる場合があります。FXとDXの写り方の違いを知って、今後のレンズ選びの参考にしてみてください。
焦点距離300mmまでをカバーしながら質量約680gのコンパクト設計を実現、多彩な望遠撮影を気軽に楽しむことができる望遠ズームレンズです。ファインダー像が安定する[SPORT]モード搭載でスポーツなど動きの激しい被写体も追いやすく、また最短撮影距離1.2m、最大撮影倍率0.25倍で望遠ズームでもクローズアップ撮影が楽しめます。
300mm(35mm判換算で450mm相当)までをカバーする超望遠ズームながら小型で軽量、さらに手ブレ補正効果4.0段※(CIPA規格準拠)のVR機構も搭載しておりスナップ撮影や運動会、発表会など、多様なシーンで活躍するレンズです。高速で静粛なAFを実現した「AF-Pレンズ」なので、レンズの駆動音が気になる動画撮影にも適しています。
200mmから本格的な500mmまでの焦点距離をカバー。手ブレ補正効果4.5段※(CIPA規格準拠)のVR機構のほか、動く被写体の撮影に効果を発揮する[SPORT]モードも搭載し撮影を強力にサポート。これから超望遠撮影を始める方から写真愛好家の方まで、気軽に楽しめる超望遠ズームレンズです。
このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。