都心から約50kmに位置する高尾山、世界一登山客の多い山といわれるほどたくさんの人たちに親しまれてきた山です。交通の便もよく気軽に日帰り登山ができる場所ながら、四季を通して豊かな自然を満喫できるのも高尾山ならではの魅力です。今回はそんな高尾山へ、ケーブルカーに乗り見どころも多い1号路を散策しました。ファインダーを通して見つけた高尾山ならではの夏山風景、たっぷりとお届けします。
まずは高尾山の情報を発信するミュージアムへ
日本一の急勾配を誇るケーブルカーに乗ろう
高尾山は植物や昆虫、野鳥などの種類が豊富なことでも知られています。そんな、世界的にもめずらしいほど多種の生物が生息する高尾山の魅力を伝えているのが「TAKAO 599 MUSEUM」です。開放的な室内には草花や昆虫、動物の標本が飾られており、高尾山の生態系だけでなく歴史や文化なども知ることができます。知識を得て登ることできっと、見える景色も変わるはず。知的好奇心をかきたてるミュージアム、登る前にぜひ寄っておきたいスポットです。
高尾山にはさまざまな登山ルートがありますが、今回はメインルートともいえる1号路を登ります。中腹までケーブルカーやリフトで向かうこともできる、登山初心者にも安心なコースです。麓の「清滝駅」から「高尾山駅」までの高低差は約270m。それを一気に登るケーブルカーに乗れば、日本一の急勾配だというその斜度を体験することができます。ケーブルカーは緑の「あおば号」と赤の「もみじ号」が走っており、走行中の車両を撮るなら中間地点のすれ違いポイントを狙うのがおすすめです。
高尾山ならではの自然と歴史が味わえる
薬王院を抜け山頂へ向かう定番コース
高尾山駅に着いたらまずは一路、山頂を目指します。「薬王院」を通る1号路は「表参道コース」とも呼ばれています。赤い燈籠が並ぶ参道沿いには立派な杉並木が続き、たこの足のように根を張った「たこ杉」や天狗が腰かけると伝わる「天狗の腰掛杉」などの巨大杉を見ることができます。また道中には休憩所や食事処などもあるので、観光しながらのんびり山歩きが楽しめます。
薬王院は正式名を「高尾山薬王院有喜寺」といい、自然林の中に山岳信仰の飯縄大権現を奉る本堂などの諸堂が点在しています。天狗伝説や天狗信仰が残る高尾山とあって境内ではいくつかの天狗像を見ることができ、また薬王院にちなんだ土産品が並ぶエリアなどもあっていつも多くの人でにぎわっています。さて、お参りを済ませたら薬王院を抜けて山頂を目指しましょう。
ここからは、緑に囲まれた山道を歩きます。山道に靄のかかるようなあいにくの空模様でしたが、しっとりとした木々はどこかイキイキとして時折見せる日差しに葉が輝く瞬間はとても幻想的です。そして間もなく、木々が開けた先に広がっていたのは標高599m、高尾山の山頂です! 開放感ある頂上広場からは、天候がよければ東京の街や富士山を望むことができます。食事処もあり、多くの登山客が思い思いに登頂の余韻を楽しんでいました。
遊び盛りのやんちゃな子ザルたちや
高尾山の季節の草花を写真に収めよう
頂上から1号路を戻りやってきたのは「さる園・野草園」。さる園は約70頭いるというサルを観察することができる、ファミリー層にも人気の観光スポット。毎年春から夏にかけて赤ちゃんザルが生まれるそうで、夏のこの時期にはちょうど、生後数か月の愛らしいサルを見ることができました。去年生まれたという元気いっぱいの子ザルは好奇心旺盛。時折こちらを気にするそぶりも見せ、そんなカメラ目線の瞬間を捉えることができました。
併設の野草園では四季折々、希少な高山植物も含め約300種の野草を見ることができます。8月~10月にかけてはレンゲショウマやツリフネソウ、ジャコウソウなどを見ることができるそう。ひっそりと慎ましく咲く野草、その趣きある美しさをゆっくりと楽しみました。
標高500mから見える大パノラマが魅力
登山の疲れた身体を癒す、山のビアガーデン
ハイキングの最後は、夏の高尾山の風物詩ともいえる「高尾山ビアマウント」へ。高尾山駅のすぐ目の前にある展望台で毎年行われている人気のビアガーデンで、見晴らしのよい展望席や森の中にいるかのようなガーデン席など、大自然に囲まれた非日常空間で冷たいビールをいただくことができます。常時30種類以上の料理が用意されており、食べ放題、飲み放題(時間制)で思う存分ビアガーデンを満喫することができます。
岡田君もさっそく、会場の中で最も高いスラブと呼ばれる展望スペース席を確保。そして待ちきれない様子で乾杯! 1日歩いて乾いた喉をうるおす冷たいビール、東京、神奈川一帯を見渡す大パノラマがその味をさらにおいしくしてくれるようです。大自然のパワーを存分に感じた今回の旅、最後は思う存分食べて飲んで、最高の夏の思い出になった高尾山ハイキングでした。
1993年2月1日兵庫県生まれ。モデル・役者をめざし大学で上京、元銀行員という肩書きもあります。空を見て歩くことが好きなのは、UFO探しだけでなく(笑)いい形の雲を撮影して友人に見せたいから。カメラ越しに見える男目線の世界を発信していけたらいいなと思います。
趣味:ゴルフ、楽器演奏、料理
好きな場所:オシャレなカフェ、木造の建物
人生初の高尾山。さる園では親子の愛をレンズ越しに捉えることができ、高尾山ビアマウントでは絶景がビールのアクセントとなり最高でした! 都心から日帰り登山ができるので気晴らしにも最適ですし、登山客の皆さんが声を掛け合う様子に挨拶の習慣の大切さを思い出させてくれました。人だけでなく空気も登山路もキレイでとても居心地のよい山でした。
撮影地マップ |
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※ こちらに掲載している情報は2017年08月17日現在のものです。