暖かい日差しに誘われてやってきたのは再開発が進む田町・品川エリア。近代的なオフィスビル群から一歩脇道に入ると、情緒あふれる古い家屋や小道が今もなお残っています。交通の要所として、新幹線をはじめ鉄道やモノレール、運河ではボートや屋形船と、たくさんの乗り物とも出会うことができるこのエリア。今回は古今東西の乗り物と、ロマンあふれる風景を求めて撮影スポットをめぐりました。
ビルに囲まれたオフィス街
新幹線が通過するたびにワクワク心が躍る
今回のカメラ散歩は田町駅の周辺からスタート! この辺りには新幹線や山手線、京浜東北線がすぐ目の前を通過する公園や歩道など、穴場のトレインビュースポットがたくさんあります。線路の脇から迫力のある電車が望める本芝公園は、子ども連れでも安全に電車が楽しめてママ鉄さんにもおすすめの公園。その他、田町駅周辺では電車を真横から間近からと、いろいろなバリエーションで写真を撮ることができました。
田町駅から少し歩いて辿り着いたのは「札の辻橋」。ここは新幹線、山手線、京浜東北線など、11本の線路をまたぐ電車の撮影スポットとしても有名な橋です。フェンスの奥をのぞくと、途切れることなく電車の往来が眺められるほど。撮影のお目当てはやはり新幹線。新幹線特有の流線型の白い車両がファインダーに入ると、自然とシャッターを切る指にも力が入ります。
整備されたきれいな遊歩道をのんびり
頭上を走るモノレールに興奮
かつて海だった芝浦は、現在は運河が張りめぐらすおしゃれなベイエリアになっています。運河沿いにはきれいなレンガ敷きの遊歩道があり、時折ベンチで休みながらゆっくりお散歩を楽しめます。運河沿いを歩きながら、頭のすぐ上を通過するモノレールの迫力に杏ちゃんも大喜びです。
運河沿いの遊歩道をモノレールの高架に沿って歩いていくと、モノレールと運河、タイミングが合うと奥に新幹線も見えるという絶好のビューポイントに到着しました。ビルの谷間をぬうように走るモノレールが見える一方、運河にはカルガモやセキレイ、ユリカモメなどかわいい姿で心を和ませてくれる鳥たちに出会うこともできます。
ゆっくり走って通過する踏切は
乗り物撮影初心者のおすすめスポット
「八ツ山橋踏切」は、開かずの踏切と呼ばれるほど電車の通過が多く、それが逆に電車好きにはたまらない撮影スポット。同じ路線でも、色や形の違うさまざまな京急電鉄の車両が走っているので、いつまでも楽しめます。また、この踏切は電車が速度を落とす場所でもあるので、比較的撮影がしやすくなるのもうれしいところ。目の前をゆっくりと走る電車を、時間が経つのも忘れて撮り続けてしまいました。
オフィスビル群を抜けると突然現れる古い町並み
なつかしい昔の風景にタイムスリップ
かつては品川湾に面し、水揚げが豊富な漁村だった「品川浦」。今は、釣り船や屋形船などが係留されている船溜まりにその名残をとどめています。船溜まりの脇には、古いたたずまいを残す木造家屋が立ち並び、その奥には高層ビルがそびえ立っています。過去と未来、2つの時代を1枚の写真に収めることができました。
最後は品川浦の周囲をぶらぶらと散策。昭和の雰囲気が漂う古い民家の家並みが残るスポットを撮影したり、近所の和菓子店でお団子を買って食べたり、神社にお参りしたり……少し傾いた日が照らすこの街を歩いていると、まるで昔にタイムスリップしたかのような気持ちになりました。古今東西の乗り物や風景撮影を楽しむことができた盛りだくさんの1日。気がつけばメモリーカードの中は思い出でいっぱいになっていました。
1994年9月17日生まれ。バイクが大好きな現役美大生。写真は撮るだけでなく、展覧会など鑑賞も大好きです。これからも写真を勉強しながら、フォトジェニックな場所を紹介していくのでよろしくお願いします!
趣味:モータースポーツ観戦、サーフスポーツ、食べ歩き&飲み歩き
好きな場所:サーキット、海
品川は都会というイメージでしたが、別の顔もあって感動しました。遊歩道では、真下から見上げるモノレールが迫力満点。電車はカラフルでいろいろな種類があって、車やバイクとは違った魅力、ロマンを感じました。これから電車撮影にはまってしまいそうです。
撮影地マップ | |
---|---|
|
初めての一眼レフカメラでも、カンタンに撮れるガイドモードつきの安心カメラです。解像力の高いNIKKORレンズとセットで細かいところまで鮮明に再現してくれるので、その場の空気感までしっかり写します。
※ こちらに掲載している情報は2016年04月21日現在のものです。