江戸時代から庶民の街として発展してきた清澄白河。1995年に東京都現代美術館ができ、2000年以降立て続けに2つの地下鉄の駅ができたことで街に新しい人の流れが生まれました。昔ながらの商店に交じって古い空き店舗や倉庫をリノベーションしたショップやギャラリーが増え、最近では“コーヒーの街”としても注目を集めています。古さと新しさが交ざりあう街・清澄白河でアートな風に吹かれながらのカメラ散歩にでかけました。
清澄白河にアートの風を運んできた
現代アートを発信する美術館
「東京都現代美術館」は日本の戦後美術を中心に、現代アートを総合的に展示する美術館として1995年に開館しました。江戸情緒が残る下町と現代アートの前線に触れることができる美術館。一見異色の取り合わせのようにも思えますが今ではこの地域にすっかりなじみ、清澄白河に欠かせないランドマークとなっています。
展示をじっくり楽しんだ後は、ミュージアムショップや美術館内のカフェに寄るのも忘れずに。美術館で一休みするならアジアン・テイスト溢れる「カフェ・ハイ」でフォーやベトナムコーヒーなどを楽しむのも良し。また、エントランスに並べられた身体を包み込むようなカラフルで大きなソファのフカフカの座り心地をぜひ、確認してみてくださいね。
昔ながらの商店とおしゃれなショップ
個性あふれる店舗が建ち並ぶ商店街
現代美術館を出て清澄白河駅方面へ歩いていくと、下町情緒あふれる商店街がありました。ここ深川資料館通り商店街は、約800メートルの長さにおよそ100店ほどの個人商店が建ち並ぶ、地元の人たちはもちろん美術館に訪れる観光客にも利用されているスポットです。
そんな昔ながらの個人商店の中に、紅茶屋さんや雑貨屋さんなどのおしゃれなショップが並んでいるのを見つけました。ここ数年、清澄白河では空き店舗を利用したモダンなギャラリーやショップ、カフェが増え、新しいカルチャーやアートに関心のある若い人たちを中心に注目を集めているのだそう。
秋のやわらかい日差しを受けながら、カメラ片手にのんびり散策する商店街。新しいショップだけでなく昔ながらの個人商店もどこか個性的で、写真で切り取る街角はどこも味わいたっぷり。趣あるステキな写真を撮ることができました。
街の移り変わりとともに変化していく
築80年を超えたレトロな長屋建築
商店街を抜け清澄通りに出ると、通りの向こう側に長屋のように連なって建つ古い店舗型住宅を見つけました。レトロながらどこか風格ある佇まいに思わず目を留めてしまうこの一角は、当時の東京市が昭和3年(1928年)に建てた旧・東京市営店舗型住宅、通称「清澄長屋」と呼ばれている建物です。
1階を店舗に、2階を住居として設計された頑丈な建物は今も現役で使用されています。建物のレトロな意匠や趣ある雰囲気に惹かれた若いオーナーさんたちが、ここで新しいショップをオープンさせていました。古い建物を活かしリノベーションしたおしゃれなショップ、古さと新しさを融合した現在の清澄白河を象徴しているような場所です。
心地よい香りに包まれながら飲む
一杯ずつ丁寧に入れたこだわりのコーヒー
清澄白河が“コーヒーの街”と呼ばれるようになったのはつい最近のこと。豆や焙煎にこだわり、ハンドドリップで1杯ずつコーヒーを入れるスタイルがトレンドとなり、清澄白河にはそんなこだわりのコーヒー店がいくつも出店しているのです。最後に訪れた「アライズコーヒーエンタングル」も、1杯ずつ丁寧に入れたこだわりのコーヒーが飲めるお店です。
平日休日問わず、カフェには常連さんだけでなく遠方からも多くの人が訪れます。常時6~10種類の豆があり、バリスタさんに相談しながら好みのコーヒーを探すことができるのも魅力的。おすすめのコーヒーを、お店の人気スイーツ「中津さんのブラジルプヂン」と一緒にいただいて、ホッと一息。どこかのんびりとしたこの街の空気に、コーヒーの香りが心地よく溶け合っていきました。
撮影地マップ | |
---|---|
|
初めての一眼レフカメラでも、カンタンに撮れるガイドモードつきの安心カメラです。解像力の高いNIKKORレンズとセットで細かいところまで鮮明に再現してくれるので、その場の空気感までしっかり写します。
※ こちらに掲載している情報は2015年11月19日現在のものです。