栃木県足利市の郊外にある「ココ・ファーム・ワイナリー」。ワインの生産地としては無名のこの地に、人気の日本ワインを造るワイナリーがあると聞きやってきました。夏の終わりから収穫が始まり、秋に向けて本格的なワイン造りが始まるワイナリー。たわわに実るブドウやワイン造りの現場を見学するなら今がおすすめ! というわけで今日は1日ゆっくりのんびり、こだわりのワインと料理、美しいワイナリーの風景を味わいましょう。
木のぬくもりあふれる店内
ワインに雑貨に、魅力的な商品がずらり
ワインショップの扉を開けると、「いらっしゃいませ!」というスタッフのみなさんの明るい声が響きます。広々としたワインショップからはブドウ棚のテラスへ出ることができ、その向こうにブドウ畑が広がっています。
店内ではワインだけでなくワインに合うおつまみ、ジャムなどのオリジナル商品やこちらで獲れた野菜、かわいらしい雑貨なども販売しています。木の風合いを活かしたシックでおしゃれな店内とそこに飾られている花やアンティーク風の雑貨。どこを見ても画になるようなすてきなショップです。
カウンターではおすすめの5種類のワインをテイスティングすることができます。「わぁ、これおいしい! あ、こちらはスッキリ飲みやすいですね」。ワイナリースタッフの方と直接話をしながら自分好みのワインを探す。ワイナリーならではのスペシャルなひとときです。
ワイナリーのこと、ワイン造りのこと、
知れば知るほどワインが好きになる
スタッフの方に案内していただきながら、ブドウ畑や醸造場などをめぐるワイナリー見学ツアー。参加者に配られるオリジナルのバッチを受け取ったら出発です。ココ・ファーム・ワイナリーは障がい者支援施設「こころみ学園」を母体とするワイナリーで、園生たちが手間暇かけて大切にブドウを育て、丹精を込めておいしいワインを造っているのだそうです。
山の斜面に掘られたワインの貯蔵庫は常に13℃~15℃に保たれていて、年間を通して温度が変わらないのだとか。この樽の中で時間をかけて、じっくりとワインが熟成されるのです。「赤と白、ロゼの違いは?」「ワインの値段の違いってなに?」。そんな素朴な疑問から、ワイナリーの成り立ちやワインへ込めた思いやこだわりなど、興味深い話をたくさん聞くことができました。
たくさんの実をつけたブドウ畑
急斜面の畑を登り切って見えた景色とは?
飼育されている愛らしいヤギを横目に、ブドウ畑を見学させていただくことに。平均斜度38度という急勾配、立っているだけでも大変なこの山を、当時特別支援学級に通っていた少年たちが中心となって開墾し畑にしたというから驚きです。よく手入れされた畑には、今年もたくさんのブドウが実をつけていました。
ブドウ畑の頂上には景色を眺めながらテーブルや椅子で一休みができる見晴台があります。「どんな景色が見えるのかな?」。その好奇心を胸に舗装された山道を約20分、息を切らしながら登っていきます。たどり着いた先に広がっていたのは、足利市内から関東平野を一望できる絶景でした。
青空の下、美しいブドウ畑とおいしい料理
こんなすてきな時間に乾杯!
さて最後はお待ちかね、おいしい料理とワインで乾杯といきましょう! ブドウ畑を眺めながら食事ができるオープンデッキでいただくのは、地元で作られた新鮮な野菜や足利マール牛などの素材をふんだんに使ったワインによく合うオリジナルのメニュー。
ワイン造りのことを学んでから飲むワインはまた格別。このすばらしい風景と一緒に料理を味わいつつ、「お土産のワインは何にしようかな?」なんて考えてしまう。家に帰ってもまだまだ味わいたい、そんな余韻を残してくれるすてきな旅でした。
撮影地マップ | |
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Nikon 1初の自分撮り可能なチルト式液晶モニターを備えたレンズ交換式アドバンストカメラ。開放F値1.8の明るい単焦点レンズを使えば、美しいぼけあじのある作品もタッチパネルで直感的に撮影することができます。
※ こちらに掲載している情報は2015年9月17日現在のものです。