西洋館が並ぶエキゾチックな街、横浜・山手地区。今年も山手のあちこちで美しいバラが咲き始めました。ノーブルな雰囲気のバラの花は、この街の風景にとてもよく似合います。かつてこの地に居留した外国人たちは庭先でバラを育て、その魅力を横浜の人々に伝えたのだといいます。そんな開港当時の優雅な暮らしを思い浮かべながら、バラに包まれた山手のクラシカルな風景を訪ねました。
港町・横浜の風景を眼下に
開港当時の面影を探しながら歩く
横浜開港後に外国人居留地となった山手地区は、当時を思わせる町並みや西洋館を見ることができる人気の観光地です。その一角にある港の見える丘公園は、山手観光では外せないスポット。まずは横浜港を一望できる展望台から、港町・横浜ならではの絶景を味わいましょう。
かつてこの一帯にフランス軍やイギリス軍が駐屯しており、公園内には当時の様子がうかがえる旧跡などを見ることができます。そんなスポットをめぐっていると、足元にハートの形をした石畳を発見。実はこの石、カップルで見つけると幸せになれるという噂があるそうで!? かなり難易度が高いですが、ぜひ探してみてください。
今も昔も、人々を魅了し続けてきたバラの花
そのトキメキを写真に残そう
港の見える丘公園内にあるローズガーデンは約110種、1,300株のバラが咲きそろう横浜一のバラの名所です。品種ごとに形や色は違いますが、凛としたたたずまい、気品をまとって咲くその姿はどの花もひとしく魅力的。艶やかなバラ、可憐なバラ、愛らしいバラ。見るたびに心がはずんで、ついついシャッターを押してしまいます。
「この色合い、かわいい! あ、このバラは本当に華やかできれい……」。バラを見て感じるこの気持ちはきっと、当時、バラの美しさに魅了された横浜の人たちと同じはず。バラはいつの時代も、人々を惹きつけてやみません。
まるでタイムスリップしたかのよう
開港当時の暮らしを体感できる西洋館
西洋館を見学しようと最初に訪れたのは港の見える丘公園内にある「横浜市イギリス館」です。英国総領事公邸として建てられた建物は重厚感たっぷり。室内の装飾などは気品があり、英国らしい「美」を感じさせてくれます。
ローズガーデンを抜けた先には「山手111番館」があります。赤い瓦と白い壁、リゾート地の風情ただよう玄関ポーチをくぐり館内に入ると、昭和初期の暮らしを体感できるようにと復元されたクラシックな家具が並んでいました。当時の人たちはどんなふうに暮らしていたのか、想像をめぐらせながら見学するのも楽しみのひとつです。
西洋館でいただく驚きのスイーツ!
クラシカルな街に登場した“新風”を堪能
公園から離れ山手地区を散策、山手本通りを歩いていくと、緑の木々に囲まれた元町公園の「エリスマン邸」にたどり着きました。その入り口でふと目についたのが“プレミアム元祖生プリン”と書かれたとても気になるカフェの看板。そういえば、そろそろ休憩したくなる時間、さらに西洋館の中でお茶ができるとなれば寄らない手はありません。
卵のおいしさをダイレクトに伝えたいと考案された“プレミアム元祖生プリン”。白いムースの上には生卵、そこにキャラメルソースをかけていただくと口の中でプリン味になるのだとか!? ぜひ実際に食べて、その感動を味わってみてください。クラシカルな街で出会った革新的な新感覚スイーツ。散歩の最後に、山手に吹く新しい風を感じることができました。
撮影地マップ | |
---|---|
|
Nikon 1初の自分撮り可能なチルト式液晶モニターを備えたレンズ交換式アドバンストカメラ。f/1.8の明るい単焦点レンズと合わせて使えば、美しいぼけあじを活かした作品もタッチパネルで直感的に撮影することができます。
※ こちらに掲載している情報は2015年6月18日現在のものです。