谷中を歩けば猫にあたる――。商店街に並ぶ猫グッズ、ショーウィンドウや民家の窓には招き猫が飾られ、店の軒先から看板猫たちが顔をのぞかせます。下町の風情を色濃く残す人気の観光地でもあるこの街は、いつのころからか“猫のまち”と呼ばれるようになりました。今回はそんな猫たちにみちびかれるように、谷中散歩に出かけました。
谷中銀座の新しい楽しみ方
七福神ならぬ“七福猫”が幸せを招く!?
東京都台東区、谷中銀座商店街。古き良き下町の風景をそのまま残すこの街は、たくさんの観光客が訪れる人気スポットです。こだわりコーヒーをいれる喫茶店、揚げたてコロッケが人気のお肉屋さん、気さくな笑顔がすてきな店主のいる食堂……心ひかれるお店があちこちに! 寄り道せずにはいられません。
そんな商店街で今話題となっているという“七福猫”。木彫りで彫られた7匹の猫たちが商店街のどこかのお店にいて、すべて見つけると「福が来る?」なんて噂になっているのだとか。さっそく探してみるものの、これが意外に難しい! 全部見つけて写真に撮れたら、なにかいいことあるかしら?
ずらりと並ぶ手作りの招き猫
福々しい表情に思わず笑顔がこぼれます
昭和初期に建てられた三軒長屋に店を構えるのは招き猫の専門店、開運 谷中堂です。店内には奥の工房で作られているオリジナル招き猫をはじめ、たくさんの縁起ものがずらりと並んでいます。
人気商品だという黄色の招き猫は金運をアップさせてくれるとか。福をたくさん運んできてくれそうなとびきりのスマイル、これはご利益がありそう。手作りならではの愛らしい表情の招き猫たちに、ついこちらも笑顔になってしまいます。
等身大の白猫オブジェがお出迎え
谷中で猫のアートにふれる
谷中周辺は個人作家の作品を扱う雑貨店やギャラリーなども点在するアートの街でもあります。そしてここ、ギャラリー猫町は、猫をテーマに活動しているアーティストの展示を行っている猫アート専門のギャラリーです。初めての人には少しわかりにくい場所にあるこのギャラリー、この石段を目印にお越しください。
展示中の作品については基本的に撮影できませんのでそちらはじっくり目に焼きつけていただくとして、注目したいのは階段脇に鎮座している白猫のアート作品。品の漂う澄ました表情、どこか遠くを見るようなまなざし、とてもフォトジェニックな猫たちです。
おいしいコーヒーと看板猫たちに和む
心も身体もホッと温まる喫茶店
散歩の最後に訪れたのは地元の人や観光客の方たちに長く愛されてきた喫茶店、ル・プリーベ。猫好きのマスターとママの温かい人柄がにじみでている店内には、猫の写真や絵、小物がたくさん飾られています。おいしいコーヒーを飲んでホッと一息、もちろんカップは猫柄でした。
ル・プリーベには3匹の看板猫がいます。おっとり優しい茶トラのタモンくん、マイペースな三毛猫ルンルンちゃん、人懐っこいサビ柄のニーナちゃん。猫に会いに来るお客様も多いそうですが、住居スペースからお店に来るのは気が向いたときだけ。いつ、どの子に会えるのか、それは猫たちの気分次第です。
撮影地マップ | |
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※ こちらに掲載している情報は2015年4月16日現在のものです。
初めての一眼レフカメラでも、カンタンに撮れるガイドモードつきの安心カメラです。高解像のNIKKORレンズとセットで細かいところまで鮮明に再現してくれるので、その場の空気感までしっかり写します。