夏の日差しに誘われ、日向家の仲良し姉妹・ひかりとしほりが訪れたのは千葉県館山市。「今年の夏は、久しぶりにお姉ちゃんと旅行がしたい!」と、しほりは姉・ひかりとの旅行を計画。ひかりの夫の協力も得て、念願の女子2人旅にやってきました。
キレイな海を見ながら観光にグルメ、海遊びにと思い切り旅行を楽しむ2人。この楽しい瞬間を逃すまいと、しほりはひかりの写真をたくさん撮っているようです。SNSにアップしたりお互いを撮って見せ合ったり、写真撮影は女子旅の重要な楽しみのひとつ。というわけで今回は、女子旅で撮りたくなるようなステキな人物スナップのアイデアをご紹介します。
撮影監修:斎藤 勝則
旅先で撮るものといえば風景や建物、食べ物、そして一緒に旅する仲間たちとのスナップや記念写真。楽しい雰囲気がそのまま伝わる“笑顔でピース!”な写真も欠かせませんが、今回は少し雰囲気を変えて、思い出のシーンをそのまま切り取ったような、自然な表情を写した人物スナップを撮ってみてはいかがでしょうか。
自然な表情を写すポイントはなるべくカメラを意識させず、目線を外して撮ってあげること。カメラを向けられると相手が意識してしまい、どうしても自然な表情が撮れないという場合は、食べているところや遊んでいるところなど、何かに夢中になっている瞬間をスナップしてみましょう。
スナップ撮影では望遠レンズが使いにくいように思われがちですが、遠くからも大きく人物を狙って撮影することができますので近くでカメラを向けるとどうしても自然な表情が撮れない、という相手を撮る場合などにはおすすめです。
また、背景の選びかたによっては望遠レンズの圧縮効果(遠くにある被写体と手前にある被写体の距離が引き寄せられて見える効果)で、広角レンズとはまた違った雰囲気のスナップ写真を撮ることができますのでぜひチャレンジしてみてください。
今回持ってきたのは、Nikon 1 J5とレンズ3本。ぼけあじのある写真を撮ることができる単焦点レンズと使い勝手の良い標準ズームレンズ、さらに離れた被写体も鮮明に捉える望遠ズームレンズです。旅行先での撮影、シーンに応じてレンズを変えると新しい発見に出会えるかもしれませんね。
日常を抜け出してやってきた旅行、せっかくならばちょっとおしゃれな雰囲気の写真も残しておきたいところ。構図だけでなく、写る人物の表情や立ち位置を工夫したり、撮影時に小物を加えてみたり、ちょっとした演出をすることでよりステキな写真を撮ることができます。
モニターで構図を確認しながらシャッターボタンを押すことができるので、撮影はとても簡単。撮影時はカメラを落とさないように、ストラップを手首に巻き付けて撮影するとよいでしょう。
三脚がなくても、カメラをバッグなどに乗せ固定することで手軽にセルフタイマー撮影することができます。今回はセルフタイマーを10秒に設定し、タイミングを合わせてポーズを作り撮りました。
人物スナップでも影を写したり、自分の手や足を写したり、顔の表情をあえて写さず撮ってみるのもバリエーションが増えおすすめです。ここでは、そんな写真のアイデアをご紹介します。
旅に出かけると全てが新鮮で、なんにでもシャッターを切りたくなってしまうものです。その瞬間を撮り逃したくない! 失敗なく撮っておきたい! という方におすすめの設定が、「撮影モード」の「Pモード(プログラムオート)」です。「Pモード」とは、「適正露出」(明るい被写体でも暗い被写体でも適正な明るさで撮影すること)で撮影できるよう、絞り値とシャッタースピードをカメラが自動的に決めてくれるモードのこと。室内、屋外、逆光、明暗差のある被写体……シーンごとに変わる光の状況にあわせてカメラが露出設定してくれるので、思い切り撮りたいシーンで好きなようにシャッターを押して、撮影を楽しむことができます。
なお、人物スナップの撮影では「ピクチャーコントロール」の設定を「ポートレート」にしておくのもおすすめ。肌にほんのり赤みがのってキレイな肌色になります。また、首元の髪の毛は黒くつぶれることなく柔らかい質感も出ますので、よりかわいく撮影してあげることができます。