ここ最近、ひかりが夢中になっているのが手作りアクセサリー。近頃では簡単に作れるハンドメイドキットなども販売され、かわいいアクセサリーや雑貨が手軽に作れるようになりました。SNSなどでそんな自分の“作品”を公開している人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな手作りの雑貨をきちんときれいに写真に残す方法をご紹介します。少しのコツでぐっとすてきに写すことができる方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
撮影監修:斎藤 勝則
ライティングは自然光で撮影するのが簡単でおすすめです。窓から自然光が入る日中の明るい時間帯に、部屋の電気をすべて消して撮影します。窓の近くにテーブルなどを置き、撮影用の広いスペースを確保しましょう。撮影に必要なのはメインの被写体である雑貨、背景になる紙や布、背景紙を貼るスタンド(本を積み重ねてスタンド替わりにしたり、壁に紙を貼りつけたりしてもOK)、その他雑貨をアレンジできる器やレースペーパーなどちょっとした飾りがあるとさらにステキな写真に仕上げることができるので便利です。
レフ板は光を反射させ、被写体の影になっている部分に効果的に光を当てて明るくするための撮影道具です。雑貨をより良く写すため、作品としてきちんと写真に残すためにもレフ板を使ってワンランク上の写真を目指しましょう。
レフ板はコツをつかめば使い方は簡単。今回のような雑貨撮影だけでなく、料理や花、人物撮影の際にも使うことができるので1枚持っておくととても便利です。販売もしていますが手軽な材料で作ることができますので、ぜひ手作りレフ板にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
手順1
5mm程度の厚さのスチレンボード(片面のり付きとのりなしをそれぞれ用意)、アルミホイル、カッター、テープを用意します。定規とカッターマットがあると便利です。
手順2
スチレンボードをのり付き、のりなし、それぞれA4サイズ程度の大きさにカットします。
手順3
アルミホイルをスチレンボードの大きさより少し大きめに切り、両手で挟むようにしながら細かくしわをつけます。
手順4
のり付きのスチレンボードに、手順3のアルミホイルをツヤのある面を表にして貼りつけます。スチレンボードからはみ出した部分はカッターで切り落とし、周囲をテープで貼り保護します。
手順5
のりなしのスチレンボードと手順4のボードを重ね合わせ1辺をテープで貼り合わせます。V字に置けるような形に貼るのがポイントです。長辺を貼り合わせたものと短辺を貼り合わせたもの、2枚作っておくと便利です。
スタンド(今回は本を重ねて代用)に背景紙を貼りつけます。背景紙は折り目がつかないようたるませておくのがポイントです。撮影する雑貨を置き、窓からの光を反射させるようにレフ板をセットします(光の反射具合に応じて、アルミホイルを貼った面、または白の面のどちらを使ってもOKです)。窓の光が横から入る位置に雑貨を置いたら、さっそく撮影してみましょう。
今回のように自分の作品として制作した雑貨をきちんと撮影する場合には、なるべく絞りを絞って(F値を大きくして)撮影し、雑貨をぼかさず隅々まで写してあげることが大切です。
ただし、絞りを絞ればそれだけシャッタースピードが遅くなりますので手ブレには注意が必要です。ISO感度を上げたり、持っている方は三脚を使ったりするのもよいでしょう。
絞りを絞っても、ネックレスなどの長いものや奥行きのあるものなど撮影する雑貨によってはすべてにピントを合わせることが難しい場合があります。その場合は、どこにピントを合わせて撮るかが重要になります。
ピント合わせの基本は写真の下から4分の1から3分の1くらいの位置。そこにピントが来ると安定した構図の写真になります。また雑貨によって、たとえばネックレスであればトップの部分、複数のものを1枚で撮る場合は一番手前のものに、目のあるもの(ぬいぐるみやオブジェなど)は目に合わせる、などがピント合わせの基本になりますので頭に入れておくとよいでしょう。
手持ち撮影の際などはレンズのVR(手ブレ補正)が効果的に手ブレを抑えてくれますが、三脚を使用して撮影する場合、撮影時に跳ね上がるミラーやシャッターの動きが手持ち撮影とは違う振動としてレンズに伝わるため、VRが効果的に効きにくくなることがあります。三脚で撮影する場合は、レンズのVRをOFFにして撮影するようにしましょう。
雑貨に合わせて背景紙を変えたり、雑貨を飾る小物を加えたりしながら撮影してみましょう。同じ雑貨でも背景紙の色を変えるだけでぐっと良く見えたり、その雑貨の世界観を演出したりすることができます。自分で作った思い入れのある雑貨。よりステキに、よりかわいく写真に残しましょう。
撮影するものによっては暗くしずんだ色に写ってしまったり、逆に明るすぎて白飛びして写ってしまうことがあります。写したものがちゃんと撮れているのかを確認し、必要な場合は露出補正を行いましょう。暗く写ったものをプラス補正にすることで明るく華やかな印象になりますし、露出オーバーの場合はマイナスに補正することで撮影したい雑貨をきちんと写真に残すことができます。