ここ最近、スナップ撮影にハマっているという瞬。今日は湾岸沿いの風景を撮りたいとお台場へ撮影にやってきました。そして今回の目的はもうひとつ、以前見かけたモノクロームのスナップ写真のかっこよさに惹かれたようで、「今日はモノクローム写真にチャレンジするぞ!」と、気合も十分…と思いきや、初めてのモノクローム撮影に少し戸惑いもある様子。「モノクローム写真とひと口に言ってもなんだか奥が深そうだし、何をどう撮ればかっこよくなるんだろう…」。さて、瞬はどんな写真を撮ることができたのでしょうか?
撮影監修:斎藤 勝則
デジタルカメラのよいところは、設定ひとつで簡単にモノクローム写真を撮ることができるということ。気になる被写体があれば、カラーとモノクロームの両方で写真を撮っておくこともできますし、カラーで撮った作品を後からモノクロームに加工することもできます。ですから、「撮ってみたい」と思ったら、気軽にどんどんチャレンジしてみましょう。
では、早速カメラの設定をモノクロームにしてみましょう。ファインダーの右側にある(アイ)ボタンを押します。インフォ画面から[ピクチャーコントロール]を選びOKボタン、次に[MC](モノクローム)を選びOKボタンを押せば準備はOKです。まずは気になったものを、好きなように撮ってみましょう。「モノクロームで撮るとこんな風に写るんだ!」という発見を楽しんでみてください。
今回の相棒はD5300ダブルズームキット。レンズは18-55mmと55-300mm、広角から望遠まで様々なシーンを切り取ります
機材はNikon x MILLET アクティブメッセンジャーバッグに入れて軽快に街スナップ!よし、撮るぞー!
モノクローム写真はカラー写真と違い、「色」を出すことができません。白から黒の濃淡、いわゆる「階調」で像を写し出します。階調を作り出しているのは光です。つまり、光の当たり具合や強弱によって、被写体に立体感や質感、表情が生まれます。
撮るときに意識したいのは光の方向です。いろいろな方向から光が当たっているよりも、一方向から光が当たっている場所を見つけるとよいでしょう。明暗のメリハリが出ますし、美しい階調を生み出すこともできます。また、選ぶ被写体については、陰影が出やすい凹凸のあるものを選ぶとよいでしょう。カラー写真を撮るときは、どうしても被写体の色に目がいってしまいがちですが、モノクローム写真を撮るときは物のラインや形、陰影などに注目して被写体を探すのがポイントです。
[モノクローム]の中にある[調色]という機能を使えば、画像全体の色味を変えることができます。「B&W」(白黒)を含め、[Sepia]、[Red]、[Blue]など全10色から選ぶことができます。被写体に合わせて好みの色を選んでみましょう。レトロな雰囲気になったり幻想的になったり、クールになったり力強くなったり……写真の印象をガラリと変えることができる[調色]を使って、モノクローム写真をどんどん楽しんでくださいね。
MENUボタンから[ピクチャーコントロール]を選んでマルチセレクターの→を押し、モノクロームを選んで→を押します
調色を選び、マルチセレクターで好きな色味を選択します。さらに、それぞれの色味で濃淡を選択することができます
最後は海を臨む風景を撮影。モノクロームでかっこいい写真が撮れました!
特殊な効果をつけた写真が撮れるスペシャルエフェクトモード。D5300にも「ミニチュア効果」や「シルエット」などいくつかのモードを搭載していますが、「セレクトカラー」を使うとモノクローム写真にひと味加えたおしゃれな作品を撮ることができます。
撮影モードダイヤルを「EFFECTS」に合わせた後、コマンドダイヤルを回して「セレクトカラー」に設定します。撮影する際に、液晶モニターに表示された被写体の画の中から残したい色をセレクトすると、選んだ色調のみを残して、それ以外の色をモノトーン(モノクローム)で表現します。