ひかりは普段からリビングに花を飾るのが大好き。そんなひかりのことを知ってか知らずか、たまに仕事帰りに花を買ってきてくれる夫。昨晩も花束をもらい、早速花瓶に入れて窓辺に飾ります。「そうだ、せっかくもらったお花、きれいに撮れないかな?」とカメラを構えてみたものの、イメージと違うようで……どうやって撮ればいいの!?
撮影監修:斎藤 勝則
室内に飾られた花を撮るとき、飾ったその場所でついついカメラを構えてしまいがちですが、室内だからこそ撮影場所を選びましょう。できれば午前中の明るいうちに、自然光の射しこむ窓辺で撮影するのがベスト。蛍光灯の光よりも自然光の方が花の色がやわらかく素敵な印象になります。
窓を背にして花を撮ると逆光で花が暗く写ってしまうため、撮影前に露出補正をプラスに設定しましょう。露出補正とは、画像の明るさを意図的に変えること。液晶モニターのインフォ画面から露出補正を選び、+側に補正を行うと画像が明るくなります。
せっかくの花も逆光で暗めに…
どれくらい+補正をすればよいか、撮りながら確認してみて
花を主役にするために背景をぼかして撮影してみましょう。絞りを開く(F値を小さくする)ことで、大きくぼけるようになります。まず、撮影モードを「A:絞り優先オート」に設定します。次にコマンドダイヤルを回してF値を小さくしてから撮影をすれば、背景がきれいにぼけるはずです。背景のうるささが花の邪魔をしていましたが、ぼかすことで花が際立ちましたね。
手ブレを防ぐために脇をしっかり締めて撮影しましょうね
ぼけ具合を大きくすると、ピントの合う範囲が狭くなります。どこにピントを合わせるのかしっかりと意識して撮影しましょう。この場合は主役となる花にピントを合わせ、ずれないようシャッターを押します。同時に、手ブレにも注意が必要です。撮影後は液晶モニターで撮影画像を表示させ、花にきちんとピントがきているか、手ブレはしていないか、+ボタンで拡大してチェックするくせをつけておくとよいでしょう。