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撮影者プロフィール
1938年生まれ。在職中、金属材料試験の一環として顕微鏡写真撮影等を行い、写真に興味を持つ。以後日本報道写真連盟に加入し、ドキュメント写真を撮影。昭和50年頃ニッコールクラブに入会、ニッコールクラブ千葉支部で活動する。以来、三十数年にわたりシャッターを切り続ける。
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一緒に過ごした13年半、撮り溜めた写真を引き出して眺めていると、ひとつの写真作品としてまとめられそうだと思いました。子ネコの頃の写真は少なかったのですが、病気を患ってからは特に多く撮影していました。それらを3月の公開フォトレッスンで講評してもらい、展示することを決めました。
普段はスナップ撮影をメインに、組写真に力を入れています。しかし展示となると写真の量も内容も違うので、同じような写真がたくさん入らないよう注意しました。また大西みつぐ先生、小林紀晴先生から「ネコ以外の写真もいれなさい」とアドバイスをもらい、チャーちゃんの墓や、爪痕の残ったふすまなど、追加で撮影も行いました。
昔は人間も火葬でなく土葬で、穴を掘って入れた棺桶に土をかける瞬間が一番泣けたのですが、チャーちゃんを庭に埋葬したときは、その記憶が蘇るようでした。ネコも人間も、生きている動物として同じなので、いつかはその時がやってきます。だから「自分が死ぬときもこんな感じなのかな」という思いがありました。
まず、別れの辛さを乗り越えて作品にしたことは素晴らしいことです。チャーちゃんに対する愛情と感謝の気持ちがいっぱい伝わってきますが、ただ思い出を振り返るだけではなく、人と動物の関係、生きることを考えさせられました。