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撮影者プロフィール
大阪府生まれ、兵庫県在住。第59回ニッコールフォトコンテスト第1部ニッコール大賞・長岡賞受賞。過去の展示に「こざる物語」(2008年ニコンサロンbis大阪、2009年ニコンサロンbis新宿)がある。神戸光影会、写団ひまわり、ニッコールクラブ阪神支部所属。
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2000年の夏、自宅近くの海岸で学童保育の子どもたちがアカウミガメの稚児を放流する、市の催しがありました。それを撮影したことがきっかけで海と人とのかかわりに興味を持ち、これまで18年間のテーマとして撮り続けています。今回展示にあたって『海岸物語』というタイトルを先に付け、被写体を「子ども」だけに絞って昨年の4~7月に撮影したものでまとめました。
撮影させてくれた中学生とフェイスブックで友だちになったり、高校生とメール友だちになったりと、撮影後も交流が続く子もいます。また、「皆で走ろうか!」と撮影に協力してくれる子どもたちもいて、海辺でのびのびと遊ぶ姿から元気をもらいました。
次に向けて、モノクロで海岸の情景など今回の写真とは違った雰囲気の作品を制作しています。私にとって身近な海辺は、これからもテーマとして撮っていきたいと思っています。
海と直接触れ合う子どもたちは、なぜこんなに生き生きしているのか。それはそこに命の根源があることを子どもたちは無意識に感じているからでしょう。作者の眼差しは優しさとともに、私たちの環境のあり方まで示唆してくれます。