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ニッコールクラブ会員展

「京洛遊歩」上本恵一

撮影者プロフィール

1944年、和歌山生まれ。25歳の頃から写真を始め、ニッコールフォトコンテストや二科展で入賞をはたす。京都の日常を切り取った今展が始めての個展となる。

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インタビュー

作品のテーマは?

京都には有名な寺社仏閣をはじめ、観光名所がたくさんありますが、そうではない普段着の京都を意識しながら撮影しました。

確かに写真には四季折々、ついつい見過ごしてしまいそうな京都の日常が写っています。

私自身生まれ育ったのは和歌山です。観光客でも、生粋の京都人でもないからこそ見えた“京都の日常”かもしれません。

撮ろうと思ったきっかけは?

25歳の頃から写真を始めて、これまでフォトコンテスト中心の活動をしてきました。大きなコンテストでも入賞するなどしていたのですが、いつの頃からかコンテストのためだけに写真を撮ることに疲れを感じるようになり、もっと楽しく写真を撮りたいと思ったのがきっかけです。気楽な気持ちで撮り始めたのは4、5年ほど前からですが、クラブの例会で写真を見せたところ、せっかくならまとめるつもりで撮ってみてはとアドバイスをもらい、今回初めて写真展を開催することになりました。

見た人に感じてほしいことは?

タイトルに「遊歩」と付けたように、歩きながら気に入ったものに向けてシャッターを切った写真ばかりです。イメージとは違う京都を感じ、訪れたときに同じように路地を歩き、普段着の京都を楽しんでもらえればうれしいですね。

顧問講評 三好和義

京都の町の中で、フォトジェニックな微笑ましいシーンを上手に切り取っています。4、5年掛けて撮られたとのことですが、一枚ずつの写真もとても面白く、楽しみながら撮っている雰囲気が伝わってきます。全体を通じて、落ち着いた色調で整えられ、四季折々を感じさせる「京都の日常」が、作者ならではの視点で見事に繋ぎ合わされています。作者の温かい眼差しを感じる作品です。