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ニッコールクラブ会員展

「風のまちかど2」土居迪子

撮影者プロフィール

どい・みちこ 1941年、山口県柳井市生まれ。1992年、全日本写真連盟兵庫県支部ぐるっぺ「ヒロ」入会。2006 年、FCC 杉浦正和写真教室area(エリア)に参加。

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インタビュー

2 回目のbisでの写真展ですね。

テーマは2012 年の「風のまちかど」同様、私の行動範囲内である関西を中心とした街のスナップです。前回は、カラー作品での展示でしたが、今回はモノクロ作品に挑戦しました。モノクロを選んだのは、しっとりした街の雰囲気をより表現したいという思いからです。

地元の街をテーマに選んだきっかけは?

人びとが行き交う様子や、路地の奥にあるどこか懐かしい風景……、街は魅力的な被写体で溢れています。写真を始めたころはいろいろなものを撮りたくて、海外へ撮影に行ったこともありますが、ここ数年は気持ちの赴くままに街ばかりを撮影しています。自分のリズムで撮影できるのが私に合っているのかもしれません。

写真展を通じて感じてほしいことは?

最近、関西で起きた凶悪事件がテレビや新聞のニュースをにぎわすことが多くなりました。でも、それはほんの一部の出来事です。普段の街には穏やかな時間が流れています。そのことを少しでも感じてもらえればうれしいですね。

3 回目の写真展にも期待したくなります。

撮影に出かけるたびに新しい発見がたくさんあります。3 回目をいつ開催できるかはわかりませんが、これからも関西の街を撮り続けていきたいと思っています。

顧問講評 大西みつぐ

街角を吹き抜けていく風は、四季折々とても変化に富んだものがあり、人びとの息づかいがそこに加わり、私たちに今生きていることの充足感をもたらしてくれます。カラーからモノクロへ。作者の新たな挑戦は同じ舞台で繰り広げられたようです。そのことでさらに被写体への細やかな愛情も確認できたのではないでしょうか。今度の写真展では、それらが美しいモノクロのトーンとして遺憾なく再現されることを期待しています。