“第二の故郷”が私には四つ存在する。
主人の転勤に伴い、日本各地の魅力的な地に居住したからだ。
南国鹿児島生まれの明るく見える性格のせいなのか、そこでも女友達が増え、
まるで旅人のような感覚で転居生活を楽しんでいる。
私は幼い頃から女子と過ごすことが好きだった。
お互いの夢を応援・刺激し合いながら、人生を享受してきた。
半農半Xというスローライフが浸透している綾部(京都府北部)に移り住んだとき、
農業女子の友達ができた。
起業したての彼女から頼まれ、商業用の写真を撮り続ける中で、
のどかで懐かしくも美しい農風景と、農業女子の可能性に魅せられていく。
彼女からは多岐にわたることを教わった。
大地の力を感じながら種を蒔き、育て、収穫することの楽しさと喜び。
食と農の大切さ。食べたものが体を作る。など
懸命になんでもこなす彼女は男前でかっこよく、クリエイティブであり、
被写体としても魅力的だった。
このころから私は自らを「農業写真家」と名乗った。
今私はこの綾部から2ヶ所の転居を経て、富山に住んでいる。
ここでも風土に根差した心豊かな農村の暮らしぶりを垣間見ることができ、
多くの農業女子たちとの出会いに心の高揚を感じている。
「 掌 (たなごころ)」とは、”手の内側、そしてそこに宿る心”
農業女子たちの夢と希望は尊く、今日も子供たちと地球の未来のために真心を込めて農と 食を育んでいる。
彼女たちの「掌」に込められた、温かくも力強いメッセージ・・・ 感じてください。
(藤﨑 優子)
受賞歴
ニッコールフォトコンテスト 7年連続受賞
2022 カラー入選 / 2021 モノクロ特選 / 2020 モノクロ入選 / 2019 カラー入選
2018 カラー準特選 / 2017 モノクロ入選・カラー入選 / 2016 モノクロ特選
ニッコール会報チャレンジ 年度賞
JPS展入選 3回
他多数
写真展
2021「女傑 4人展」 新潟市新津美術館
他 合同展 32回
所属
ニッコールクラブみやこ支部・富山支部(準会員)
経歴
鹿児島市政博覧会サザンピア21 キャンぺーンガール・チーフコンパニオン 2年半
人材派遣会社パソナ 面接官 3年
ブライダルコンサルタント 起業 11年
居住
2007年から転勤妻生活
鹿児島出身 → 滋賀 → 京都 → 新潟 → 富山在住