現在、娘は思春期です。その多感な時期のココロをメルヘンな絵本のように、魔女の旅物語の設定で表現しました。平坦でない大人への階段を昇ろうとする娘や同世代の子に対し「実は大人になっても子供と同じで好きなことを楽しむ考え方が大事、心配しなくて大丈夫だよ」と、この作品を通して背中を押してあげたい親ココロも盛り込みました。
私の撮影スタイルは日常にある想いを見つけてメルヘンで心象的に表現し、自分らしい家族写真を作品にします。娘が思春期でカメラを嫌がるときもあり、自身が写真に入り雰囲気作りをして楽しさを共有するなど、家族の変化に合わせて自分の撮影スタイルも変化させ、作品の制作に取り組んでいます。
作品の構成
序盤:ブルーを基調色とした宇宙の旅で、わくわくした子供のココロを表現。
中盤:過去を回想する旅で、ココロの葛藤や成長を表現。
終盤:明るい未来への希望のココロを表現。
(吉村 俊祐)
1982年 福岡県生まれ
宮崎大学 農学部を卒業後に宮崎県の企業に就職。娘の写真を撮影するためにNikonのカメラを購入し、地元の写真教室で写真を学びながらコンテストに応募。ニッコールフォトコンテスト(長岡賞)、明治安田マイハピネスフォトコンテストなど、受賞歴多数。2022年に宮崎で個展「想いの形」を開催、2024年度に宮崎県芸術家支援プログラムに選出され、ニコンプラザ東京 THE GALLERYでの個展に挑戦。最近では「おじさん達の青春」を新たなテーマに作品を制作中。
主なコンテスト受賞歴
○ニッコールフォトコンテスト
ニッコール大賞&長岡賞:2019年
ニッコール大賞:2021年
特選:2018、2020年
入選:2022、2023年
○明治安田生命マイハピネスフォトコンテスト 銀賞:2019、2020、2022年
○富士フイルムフォトコンテスト 審査員特別賞:2023年 他
○全日本写真展(全日写連) 銀賞:2023年
○みやざき総合美術展 準特選:2024年 他