テクノロジーの進化は利便性の影で、
見えない領域も同時に拡大する。
知らないうちに増して行く水位のように、
いたるところで不安が生まれる。
静かな彫刻を前に、その周りを巡るように、
この景色を巡り、記憶する。
静かな時間が過ぎ、薄らいでゆく記憶と色彩。
やがて蘇るモノクロームの景色に、
記憶の残像が先鋭化する。
(忽那 則正)
1987年 大阪市生まれ
2015年 大阪ビジュアルアーツ専門学校卒業、上京
2019年 渡辺兼人ワークショップグループ展
夜の写真学校卒業展
銀座ニコンサロン 「蒸発する塔」
2022年 Jam Photo Gallery 「すぐそばにある辺境」