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<ニコンサロン>
下瀬 信雄
つきをゆびさすⅢ「産土の章」

会期

2023年10月10日(火)~2023年10月23日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

指月(しがつ・しげつ)は楞厳経(りょうごんきょう)に著されている言葉で、
指し示す月という真理を見ようとせずに、経典の解釈、指先の方にとらわれることを諭した言葉だとされる。
写真もよく似ているなと思ったのがきっかけでこのシリーズのタイトルになった。
もっとも私にその「指し示す真理」が見えるはずもなく、さしたる思想に基づいて写真を撮っているわけでもない。
それでも何らかの思いがなければ、やはり写真は撮れないだろう。
写そうとした事実と、写真になった映像とでは何かが微妙に違う。
むしろ写されることによって改めて浮かび上がる事実というのが写真の面白さなのではないだろうか。

日常のごくささやかな出来事をテーマにして第三回目となる今回は「産土の章」とした。
人は何時どこで生まれ、どこで育ったか、作者紹介の欄では最初に必ずと言っていいほど書かれている。
帰省や墓参りの年中行事、通過儀礼などには熱心で「産土の神」は今も私たちの心に息づいているようなのだ。

(下瀬 信雄)

プロフィール

下瀬 信雄(シモセ ノブオ)

1944年 満州国新京市生まれ、終戦に伴い萩市に引き揚げる。
1967年 東京綜合写真専門学校卒業
1980年 杉道助賞(萩市芸術文化奨励賞)受賞
1990年 日本写真協会新人賞受賞
2005年 第30回伊奈信男賞受賞
2015年 第34回土門拳賞受賞
2016年 中国文化賞受賞
2019年 山口県立美術館開館40周年記念 下瀬信雄展「天地結界」
萩市で写真スタジオを経営しながら、萩周辺の文化や歴史に根ざした作品を発表。

1977年 個展「萩」銀座ニコンサロンを開催。
以後ニコンサロンを中心に「凪のとき」「風の中の日々」「萩の日々」「結界」「つきをゆびさす」「蛇目舞」「鬼魅易犬馬難」シリーズを発表。

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