私はいわゆるヤングケアラーです。
両親は離婚しており、私は母と生活していますが平日は仕事が忙しい父に代わり、父方の祖母の介護をしています。
祖母は独り暮らしで、3年前に祖父が亡くなってから祖母の認知症が急激に進行していたことを私は昨年の3月に父と3人で旅行に行ってから気付きました。
祖母を見る父はいつも居た堪れない表情をしていて、父と私は遣る瀬無い気持ちに祖母につい強く当ってしまいます。
周囲に迷惑をかける祖母にどうやって接したらいいのか、私は間違っていないのかと、自分自身に問いかけます。
私は祖母の写真を撮ることで、家族という集団の枠組みやそれらの感情的絆を考えさせられます。
(中山 優瞳)
2000年 東京都生まれ
2019年 日本大学芸術学部写真学科入学
2021年10月 学内公募グループ展「GRIP」に参加