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第41回土門拳賞(主催・毎日新聞社、協賛・東京工芸大学、協力・ニコン、ニコンイメージングジャパン)が北島敬三氏に決定した。受賞対象となったのは写真集『UNTITLED RECORDS』(photographers’ gallery)。
北島敬三氏の『UNTITLED RECORDS』は、2014 年に刊行されたVol.1 からVol.20 まで全20 巻の連続写真集で、写真総数は320 点に及ぶ。東日本大震災で被災した建物を撮影した以降、北海道から沖縄まで足を運び、被災地を含む日本各地の遺棄されたように見える風景を撮影し続けている。一貫した視点と姿勢で撮影・選択されていることが見えてくる写真からは、日本中が被災地のような錯覚すら覚える。21 世紀の日本列島を急速に浸潤してゆく、日本の風景の解体する様を提示し続ける姿勢が高く評価された。
土門拳賞は、今日の写真文化の大きな流れのひとつをつくった土門拳の輝かしい業績をたたえ、毎日新聞社が創刊110 年記念事業のひとつとして、1981年に制定、毎年、プロ・アマを問わず優れた成果をあげた写真家を表彰しています。
受賞作品展は、ニコンプラザ東京 THE GALLERY、ニコンプラザ大阪 THE GALLERYで開催され、作品は山形県酒田市の「土門拳記念館」で展示された後、同館に永久保存されます。
第41回の選考委員は次の4氏です。
大石芳野(写真家)
石川直樹(写真家)
梯久美子(作家)
砂間裕之(前毎日新聞東京本社執行役員編集編成担当)
1954年長野県生まれ。1975年、初個展「BCストリート」開催。1981年、日本写真協会新人賞受賞。1991年、欧米やアジアの各地を撮影した写真集『A.D.1991』発行。このころより、Portraitシリーズ、Placeシリーズに移行。東京都写真美術館重点収集作家。
*主な受賞歴
1981年:日本写真協会新人賞 1983年:第8回木村伊兵衛賞 2007年:第32回伊奈信男賞
*主な写真集
1979年:『写真特急便東京』(パロル舎) 1982年:『NEW YORK』(白夜書房)
1991年:『A.D.1991』(河出書房新社) 2009年:『THE JOY OF PORTRAITS』(RAT HOLE GALLERY)
*主な写真展
1975年:「BCストリート」新宿ニコンサロン
2009年:「北島敬三1975‐1991/コザ/東京/ニューヨーク/東欧/ソ連」東京都写真美術館