2021年2月4日(木)~2021年2月10日(水) 日曜休館
30年前、琵琶湖の自然に魅せられ写真を撮る様になりました。
伊吹山の麓の池で鴛鴦の番が、じっと吹雪が過ぎるのを待つ姿に出会い、その逞しさに心を打たれました。
春になると鳥たちは繁殖の時期を迎え、親鳥は命がけで雛たちを育てます。しかし烏や蛇などに雛を襲われ折角の巣を放棄せざるを得ない場面にも遭遇しました。生きていく事の厳しさ逞しさ残酷さを感じざるを得ませんでした。自然の中で強く生きていく鳥達はこの上なく愛おしく美しく私の心の中で羽ばたいています。
やがて鳥を撮影する仲間も増え、撮影地も日本全国からアジア、中米に広がって行きました。鳥との出会いはその後の私の人生を豊かにしてくれました。また、全国鳥類繁殖分布調査で、平均個体数で減少率が報告され、その中でも特にコロニー性の水鳥が減少していることを知り、これらの事実を踏まえて、再び琵琶湖をフィールドに水鳥達の撮影を続けたいと考えています。
(溝口靖紘)
1944年 愛知県生まれ
1976年 ニューヨーク留学時にニコンFを持って行ったのが、写真を始めるきっかけとなった。
帰国後は鳥の写真撮影に夢中になり、撮影活動を続けてい
る。
【受賞歴】湖北野鳥センター水鳥写真コンテスト 特賞
その他野鳥写真コンテスト受賞