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絵の様に外の風景を切り取り
景色を取り込む為の窓
移りゆく景色の中で
家の中の家族それぞれも一瞬一瞬の感情や感覚 行動と共に
閉ざされているのか 守られているのか
見えない枠の中で変化しながら流れている
窓を目に
内と外へと視線が漂い見交わして
刻々と変わる風景のガラス越しに
虫が止まって 飛んでゆく
日が暮れて朝が来て
ブラインドを開ける時 何が見えるか何を想うか
時が経つ儚さの中で
枠の外へ
居る場所を探りながら
その瞬間を
眺め 視つめ
風景の中に帰る
(原 麻里子)
1982年 東京都生まれ
2005年 東京造形大学造形学部デザイン学科卒業
2018年 第19回 写真「1_WALL」ファイナリストグループ展
2020年 第15回 TAGBOATAWARD入選展