Nikon Imaging
Japan
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Z series 企画展
山口 規子 写真展
柳行李

会期

2019年7月 9日(火) 〜 2019年7月22日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2019年7月 9日(火) 〜 2019年7月22日(月) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2019年8月 8日(木) 〜 2019年8月21日(水) 日曜休館、8月10日・11日・12日・13日 休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

私は人から逃げていた。正確に言うなら「人を撮る」ことから逃げていた。2013年兵庫県豊岡市出石で柳行李職人の寺内卓己氏に出会うまではここ数年、作品として撮りたい被写体(人)がいなかったといっていいだろう。そんな私が寺内氏に撮影を申し込み、本格的な撮影を始めたのが2016年の夏。私のコウノトリ但馬空港へ飛ぶ旅が始まった。
柳行李や籐かごなどを含む杞柳産業は豊岡で生まれ、但馬の風土に育ち、基礎を築いてきた。聞き慣れない「杞柳(きりゅう)」という言葉の語源は、柳行李の素材となる「コリヤナギ」のこと。昔は円山川添いに自然に生えていたというコリヤナギを、今では畑で育て、刈り取り、皮をむき、乾燥して編む。ひたすら編む。
「人は国に指定された伝統工芸だから、この技術を後世まで残さなあかん。というけれど、私にはこれしかできんのよ。おまんま食うために編んでるだけです。」と彼は言う。そんな寺内氏と彼を取り巻く風土を、四季を通して撮り続けたドキュメンタリー 写真。今日も柳が風にそよぎ、カタカタと行李を編む音が出石の街に響き渡る。

(山口規子)

プロフィール

山口 規子(ヤマグチ ノリコ)

栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。
㈱文藝春秋写真部を経て独立。女性誌や旅行誌を中心に活動。
透明感のある独特な画面構成に定評がある。
「イスタンブールの男」で第2回東京国際写真ビエンナーレ入選、
「路上の芸人たち」で第16回日本雑誌写真記者会賞受賞。
ドキュメンタリーや料理、暮らしに関する撮影書籍は多数。
昨今はイタリアのサルデーニャ島、青森県、ダンサーなどを撮り続けている。
公益社団法人日本写真家協会理事

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