ニコンサロン bis 新宿 2017年1月
写真展内容
本展は、ニッコールクラブが主催する第64回ニッコールフォトコンテスト(平成28年度)に入賞した作品を一堂に展示するものである。
ニッコールフォトコンテストは、世界中の写真愛好家に広く門戸を開き、写真芸術の発展と写真技術の向上を図るとともに、写真を通じて友好を深めようという趣旨のもとに行われるもので、ニッコールクラブ創立以来毎年行い、今回で64回を数える。
今回も3月から募集を開始して7月上旬に締め切り、応募点数は51,250点(第1部11,179点、第2部20,742点、第3部9,885点、第4部9,444点)となった。
入賞作品の内訳は、第1部46点、第2部79点、第3部46点、第4部46点と決定した。
なお作品は、1月5日(木)から16日(月)まで新宿ニコンサロンにおいて第1部モノクローム入賞作品と第2部カラー入賞作品、またニコンサロンbis新宿において第3部ネイチャー入賞作品と第4部U-31(Under31)入賞作品をそれぞれの会場で同時に展示する。
写真展内容
幼いころから心にあった小さなこと。
歳を重ねていくたびに抱えられない出来事に変わっていく。
それはきっと、日々生きていく私たちには誰にでもありうることでもある。
立ち止まって、精一杯、紡がれてきた時間に寄りそったとき、
その出来事は、何にも変えがたい大きな愛だということに気づいた。
これは、私の家族の、紡がれてきた、
きっと、あなたにもありうる話。 (森川英里)
カラー42点。
作者のプロフィール
森川 英里(モリカワ エリ)
1991年愛知県生まれ。名古屋ビジュアルアーツ写真学科卒業。同校研究生課程卒業。スタジオ勤務後、都内にて作品制作を行う。
受賞歴に、塩竈フォトフェスティバル ポートフォリオレヴュー「マンフロット賞」がある。
写真展内容
第5回日韓中 高校生フォトコンテストに応募した日本・韓国・中国の高校生の入賞・入選作品展です。
このフォトコンテストは、日本・韓国・中国の高校生が、フォトコンテストをとおして、写真視点の広がりと写真技能の向上を目指すと共に、写真をとおしての文化、社会、人間への理解を深め、交流を図ることをコンセプトとして実施しています。
自由テーマで撮影した写真を広く募集し、公益社団法人日本写真家協会の熊切圭介会長をはじめ、写真関係のメーカー、大学、新聞社、団体などの代表によって審査されたものです。
写真は、言葉が通じなくても分かりあえ、国境を越えた共通言語となります。主催者は、日本および韓国、中国の高校生それぞれが感じたメッセージを読み取ってほしいと考えています。 (高等学校文化連盟全国写真専門部)
モノクロ・カラー合計70点(入賞15点、入選55点)
団体のプロフィール
第5回日韓中 高校生フォトコンテストに応募した日韓中の高校生。
写真展内容
8年間、認知症になった祖父を撮影している。祖父は僕が幼少の頃から、軽い認知症を患っていた。そのせいか、祖父との思い出はほとんどない。
祖父との時間を共有するため、お互いの距離を埋めるためにはじめた撮影も気がつけばかなりの期間になっていた。
撮影をはじめて6年がたったある日、祖父は急に歩けなくなった。 それから病院へ入院するまであまり時間はかからなかった。僕の撮影場所は祖父の家から祖父の病室に変わった。
家から病室までわざと遠回りをして歩いた。病室でどんどん衰えていく祖父を見るのがとても辛かった。そのせいもあってか、病院にたどり着くまでのいつまでも変わらずそこにある景色が とても美しく見えた。
撮影した写真を祖父に見せるのが僕の日課になった。 祖父がいなければこの景色に気づくこともなかっただろう。祖父は僕が誰だか思い出せないけれど、彼の記憶が残る場所や環境を大切にしていきたい。
僕にとってこの写真は僕と祖父を結びつけてくれる唯一のものだから、瞬きもせずに二人をつなぐこの景色を記録し続けていきたい。 (小野淳也)
カラー約25点。
作者のプロフィール
小野 淳也(オノ ジュンヤ)
1987年岡山県生まれ。2010年日本大学芸術学部写真学科卒業。11年「TAP Gallery」の運営に参加。
主な写真展(個展)に、「また、あした。」(09年Juna21新宿ニコンサロン、10年Juna21大阪ニコンサロン)、13年「遠回りする二人」(TAP Gallery)、14年「相槌は残りの歳月に染みを付ける」(Juna21新宿ニコンサロン、Juna21大阪ニコンサロン)、15年「遠回りする一人」、16年「深く眠る前に」(以上、TAP Gallery)がある。グループ展に、16年「Japanese Photography from Postwar to Now」(サンフランシスコ近代美術館)がある。その他、東京を中心に個展を多数開催、グループ展やイベントに参加。作品は、サンフランシスコ近代美術館に収蔵されている。
ホームページアドレス http://www.junyaono.com