Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 新宿 2016年9月

juna21 柴田 大輔 写真展

写真
Voces de Nuestra Tierra
~故郷の声 コロンビア先住民族
8/30 (火) ~9/5 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

「山には生きるために必要なものが全てある」
半世紀を超えたコロンビアの国内紛争。その舞台となる山間部に暮らす人々がそう語る。
本展で展示する写真は、紛争の渦中となった同国南部に暮らす「先住民族」と呼ばれる人々と、故郷を去り避難民となった人々を2006年から15年にかけて撮ったものである。
作者は、土地を熟知し、根付き生きる人々の力強さと、故郷を離れてもつながる人と人との結びつきの強さに惹かれコロンビアに通い続けてきた。故郷への思いと、あまりにも大きな力の中で変わりゆく世界への葛藤。現地で出会う人々と親しくなるほど、彼らとの間の近づくことのできない違いを作者は強く感じた。それでも、生活と結びつく言葉に人としての共通の思い感じ、作者は胸が熱くなった。コロンビアと日本で生きる私たちをつなぐものは何なのだろう。

12年から続く国内最大の反政府ゲリラと政府間の和平交渉が現在大詰めを迎え、長い紛争の先がうっすらと見えだした。これからどうなるのか。作者はこれからも、この地で生きる人々と関わりたいと思っている。
カラー30 点。

作者のプロフィール

柴田 大輔(シバタ ダイスケ)
1980年茨城県生まれ。2003年日本写真芸術専門学校 Ⅱ 部報道・写真芸術科卒業。
06年からコロンビアを中心に、ぺルーやエクアドル、メキシコ、ニカラグアなどのラテンアメリカの先住民族、民衆の社会運動、日常を取材し始める。現在、フリーランスで活動中。

米山 悦朗 写真展

写真
和紙を漉く
9/6 (火) ~9/12 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

新潟県柏崎市高柳町門出で和紙を漉く小林康生氏の工房で、コウゾの栽培から紙漉きに至る作業を、作者は足掛け3年間取材している。  
小林氏はいったん廃れた門出部落の紙漉きを再興し、「越後 門出和紙」と命名し、和紙作りに励んでいる。
初夏、コウゾの苗作りから作業は始まり、夏の間はコウゾの畑の草取りなどの手入れ作業が続く。雪の降る前に、コウゾを刈り取り大釜で蒸してから皮を剥き、その後包丁で表皮を削り取って雪の上で晒す。この皮をソーダ灰か木灰で4時間ほどかけて煮た後、ビーターと呼ばれる機械にかけ、繊維状に溶かして紙を漉く。漉いた紙は水分をしぼり、ステンレス板乾燥機で乾燥する。上質のものは今でも杉の一枚板に貼って天日干しされる。
一連の写真の撮影をするうちに、工房で働く人たちの匠の技に作者は魅せられるばかりだった。特に雪深い冬、家の中でコウゾの皮を削ぎ、春とともに雪に晒して漂白する工程を興味深く取材した。
たまたま、取材の最中に本美濃紙、石州半紙、細川紙がユネスコ無形文化遺産に登録されるという報道が入り、日本の和紙の技術に対する評価がさらに高まっていることを、作者は印象深く感じた。

作者のプロフィール

米山 悦朗(ヨネヤマ エツロウ)
1935年生まれ。横浜国立大学工学部卒業。総合商社を退職後、写真作家活動に入る。
日本写真作家協会会員、二科会写真部会友。
写真展(個展)に、2007年「アッサラーム・アレイクム(あなたに平安を)」(ニコンサロンbis)、09年「伊那谷に生きる」(アイデムフォトギャラリー「シリウス」/新宿)、10年「風に吹かれて」(カラー)(トヨタハートフルプラザ横浜)、11年「風に吹かれて-モンゴルの草原から-」(モノクローム)(ニコンサロンbis新宿)、13年「INFINITE ROSE,光と影」(えすぱすミラボオ/神楽坂)、13年「フォト・コラージュ」(鎌倉ドゥローイング・ギャラリー/鎌倉)、15年「KINU「絹」-蚕から糸へ-」(えすぱすミラボオ/神楽坂)、15年常設展「KINU「絹」-蚕から糸へ-」(岡谷蚕糸博物館)、同年「「緑の蚕」天蚕」(同館)、16年「修行-ミャンマーの僧侶たち-」(えすぱすミラボオ/神楽坂)がある。
ホームページhttp://www.yoneyama3714.jp

写真
第5回田淵行男賞写真作品公募
受賞作品展
9/13 (火) ~9/19 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

第5回田淵行男賞写真作品公募は、安曇野市制施行10周年、田淵行男記念館開館25周年にあたる2015年に、山岳写真、自然写真分野の発展を目的に実施された。本展では、応募作品88点の組写真の中から選ばれた、第5回田淵行男賞と特別賞4作品を展示する。
最優秀作品に与えられる田淵行男賞には、澤井俊彦氏の「ツキノワグマ-21世紀の野生」が選ばれた。現代に生きるツキノワグマの姿に迫った労作である。
そのほか、特別賞4作品もそれぞれ個性的な作品がそろっている。アサヒカメラ賞には、外来種のアルゼンチンアリの姿をとらえた砂村栄力氏の「Survival of the “Determined”」、フォトコン賞には、昆虫と意外なものを組み合わせた、たけうちかずとし氏の「五分(ごぶ)の魂」が選ばれた。岳人賞には、南米ペルーのアマゾンの塩場に集まる動物たちを撮影した山口大志氏の「コルパ」、山と溪谷賞には、モノクロで日本の田園風景をとらえた石川元之氏の「田を巡るランドスケープ 田園」が選ばれた。
カラー20点・カラーパネル3点・モノクロパネル 1点

団体のプロフィール

田淵行男賞写真作品公募は、山岳写真、自然写真分野の発展を目的に実施される公募である。第1回は、平成12年度に、田淵行男記念館の開館10周年を記念して開催された。第2回は平成16年度に田淵行男生誕100周年と開館15周年を記念して、第3回は平成21年度に開館20周年事業として、第4回は平成24年度に開催された。
第5回は平成27年度に安曇野市制施行10周年と開館25周年を記念して開催。安曇野市と安曇野市教育委員会、公益財団法人安曇野文化財団、田淵行男記念館によって組織された田淵行男賞写真作品公募実行委員会が開催にあたった。

全国高等学校文化連盟展

写真
第40回全国高等学校総合文化祭写真部門優秀作品展
9/20 (火) ~9/26 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展では、第40回全国高等学校総合文化祭広島大会写真部門において、入賞した作品を展示する。       
各都道府県で審査のうえ優秀と認められた作品5~10点、合計309点が選抜され、さらに写真家の織作峰子氏、並木隆氏が審査し、優秀と認められた作品である。      
同文化祭で写真展を主催する全国高等学校文化連盟正会員団体高等学校全国写真専門部は、写真を愛好する高校生の唯一の全国組織であり、全国高等学校総合文化祭での写真展を中心に活動を展開している。         
映像文化全盛の時代、一枚の写真に自分の想いを表現した現代の高校生の感性を感じ取ってほしい。
モノクロ・カラー計30点。

juna21 齋藤 茜 写真展

写真
扉は外へつながっている
9/27 (火) ~10/3 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

「たまに赤ちゃんで、たまに老人みたいね」
寝転ぶ妹を見て、母が言った。

数年前に実家へ帰ることになった作者は、家にこもりがちに過ごしていた妹の写真を撮り始めた。写真の大半は実家から2~3km圏内の光景だが、年月とともにその様子は少しずつ変化していく。内にこもったり外へ出ようとしたり、揺れ動く4年間の記録である。
カラー49点。

作者のプロフィール

齋藤 茜(サイトウ アカネ)
1984年東京都生まれ。2008年一橋大学社会学部卒業、任天堂株式会社入社。在職中に、京都造形芸術大学通信教育部美術科写真コースに入学、16年同学卒業。退職後、第3回キヤノンフォトグラファーズセッションファイナリストになる。

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