ノエ リサ 写真展
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ナイト・ソーダ
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6/30 (木)
~7/6 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
日常を生きる中で感じる不安や焦燥感は、夜になると独りになった作者を激しく襲う。
そしてこの世界に二度と戻って来れないと思うくらい落ち込む。そんな時、作者にとって唯一の救いは写真を撮りに行くことだった。写真を撮るうちに、それは自分と向き合う術となった。
夜に外を出歩くことはとても憂鬱だった。誰もいない怖い道を一人で逃げ回り、賑
やかな街ではせわしない人の流れに翻弄され、撮ることもできずに憔悴した。
それでも毎晩作者は探し求めた。見たことがないようなわからないものは新鮮に感じ、鮮やかな瞬間は、不安定な心を真っすぐにひきつけてくれた。
手元に増えてゆく夜の瞬間たちに駆り立てられ、臆病なはずの作者が夜を切り開いていく。
夜が来ることはもう怖くない。
もがきながらも、少しずつだが、自分らしくなって生きてゆけるのだから。
カラー約20点。
作者のプロフィール
ノエ リサ
1991年福岡県生まれ。2010年筑陽学園高等学校デザイン科卒業。同年京都造形芸術大学情報デザイン学科入学、11年同校中退。12年九州産業大学芸術学部写真映像学科入学、16年同校卒業。
西川 眞人写真展
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静かなる野池
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7/7 (木)
~7/13 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
奈良の風景には、宇陀西部に榛原、大宇陀、豊かな自然の山々など、写真の被写体がたくさんある。なのになぜ今まで、気が付かなかったのだろう・・・と作者は思う。何の先入観もなく、心を無にして眺めてみると、野池の魅力にとらわれてしまう。美しい水の風景はたくさんあるが、小さな野池の決してきれいとは言えない水が人々の生活と深く関わり合い、地域の人々の命を確実に支えている。この事実に心が及んだとき、物言わぬ野池が美しく輝いてきた。表面的な美しさではなく、日々風景を眺めて生きていく中で、作者の人生観が大きく広がっていった瞬間である。これからも自由な心で物を観察し、物言わぬ存在にも耳を傾けながら魅力ある風景を発掘していくことが、カメラマンとしての使命だと考え、努めていきたいと作者は思っている。
カラー40点。
作者のプロフィール
西川 眞人(ニシカワ マサト)
1943年奈良県大和高田市生まれ。62年大阪トヨタ自動車株式会社入社。03年奈良労働局入局。04年から奈良・大和路の風景を撮り始める。05年から全日本写真連盟(奈良県本部)、06年から「修羅」(主宰:写真家・矢野建彦氏)、12年からニッコ一ルクラブに所属。
写真展に、11年「ニュージーランドの旅」(室生アートハウス)、14年「奈良・大和路・こころの風景」(ニコンサロンbis大阪)、同年「奈良・大和路・こころの風景No.2」(Doramu Yakata/松尾清嗣写真事務所)がある。
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第13回日本旅行写真家協会展
「五感の旅 ~日本の風」
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7/14 (木)
~7/20 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
近年のデジタル技術による生活環境の変化は、「写真」においても大きいことはいうまでもない。いつでもどこでもキレイな写真が容易に撮影でき、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを介し、多くの人と簡単に共有できるようになった。
このような写真環境の変化の中、日本旅行写真家協会は、プリント出力してみせる写真の持つ力と役割を再認識し、旅での出合いを表現するプロジェクトとして、5年間にわたって毎年開催する写真展を2015年から展開している。また最終年には、この5年のテーマ展開を写真集として再編し、集大成としてまとめたいと考えている。
シリーズ第2弾となる本展は、同協会メンバーが“触覚(肌)”で感じたそれぞれの「日本の風」を表現したものである。旅をするなか、五感で感じた「日本」を写真で表現し、その自然や文化の持つ魅力を世の中に訴え続けていきたいと考えている。
カラー36点・モノクロ6点。
グループのプロフィール
【日本旅行写真家協会】
「旅」をテーマとして写真活動を行っている写真家集団として1991年に設立。日本の写真文化向上に寄与すべく、悠久なる時の流れと雄大な自然、祭、民族、民俗といった人の営みなど、地球のあらゆる場所を旅してその姿を記録し、情報を発信している。
主たる活動として日本旅行写真家協会展(通称「旅写展」)を1993年から隔年で開催し、これまでに12回を数える。また、企画展を開催するほか、(財)休暇村協会との共催による「ふれあい写真教室」でのアマチュアカメラマンの指導(2001年〜) や、群馬県沼田市と協定を結び写真を通じた観光振興(2013年〜)を行っている。
ニッコールクラブ
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『サウダーデ(郷愁)と人の温もり・ポルトガルの甘く優しい旅』
海外撮影ツアー作品展
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7/21 (木)
~7/27 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
ニッコールクラブ顧問・大西みつぐ氏が撮影指導を行う海外撮影ツアーの参加者による作品展である。2016年3月9日から16日まで、35名のニッコールクラブの会員と同行者が、ポルトガルを旅しながら撮影した作品を展示する。
「サウダーデ(郷愁)と人の温もり・ポルトガルの甘く優しい旅」というテーマを掲げた撮影旅行は、天気にも恵まれ、各地で個性的な被写体と出合い、穏やかで豊かな時間をたっぷり経験することができた。
「ポルトの夕景」やスペインにも近い「ピオダンの集落」、「コインブラ大学での撮影会」、「ナザレの夜歩き」、そしてリスボンでは路面電車をチャーターしての「街撮り」など、ニッコールクラブならではの味のある楽しいツアーとなった。誰もが十二分にシャッターを押せたことの喜びが、作品の一枚ずつにしっかり表現されている。
グループのプロフィール
ニッコールクラブ会員で、「『サウダーデ(郷愁)と人の温もり・ポルトガルの甘く優しい旅』海外撮影ツアー」の参加者および同行者37名。
中島 洋紀写真展
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Tokyo Attribute
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7/28 (木)
~8/3 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
本展では、2012年から渋谷区の表参道で出会った人々を撮影したモノクロポートレート作品を展示する。
表参道は1919年に明治神宮へ参詣するための道として発展が始まり、空襲で甚大な被害を受けたものの、高度成長期や東京オリンピックを経て、ファッションや文化の発信地へと変貌を遂げた。
また昨年、渋谷区は差別のない社会を実現するべく、パートナーシップ証明書の交付を開始した。
ファッションと人と街の相互作用、多様性を受け入れる姿勢、情報過多の現代においても、この場所から発せられる独特のベクトルは今も人々を引き寄せる。
流行は一時的に社会のある領域で流布しては、あらゆる形態で新陳代謝を繰り返す。そしてときに人々の価値観や意識へと浸透していく。
明治神宮の創建100周年となる2020年、偶然にも再び東京でオリンピックが開催される。
街はやがてその節目を迎え、人々は時とともに歩みを進める。これからも時代という流れの中で、人々を撮り続けたいと作者は思う。
モノクロ約30点。
作者のプロフィール
中島 洋紀(ナカシマ ヒロキ)
1980年大分県生まれ。2009年からポートレートを中心に東京とバンコクで制作を続けている。写真展に12年「LAND OF SMILES」(Gallery NIW/東京)、グループ展に15年「Tokyo Attribute」(La Quatrième Image/パリ)がある。同年「Review Santa Fe Photo Festival」(ニューメキシコ/アメリカ)、同年「六甲山国際写真祭」(神戸)に参加。