Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 新宿 2016年7月

juna21 清水 裕貴写真展

写真
熊を殺す
6/28 (火) ~7/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展では、群馬県六合村の湖をモチーフに、民話の語りを取り入れながら、人の世界と森の世界のあわい(間)を表現した作品を展示する。

湖は山と村の境界に佇み、昔から山の生き物と村の人間のひやりとする接触の場であった。
湖畔には、動物との奇妙で唐突な接触、水の底や森の陰に住む形の見えないものとのやりとりなど、どこか恐ろしいが取り留めのない民話が漂っていた。

夕闇に落ちていく山の中、獣の光る目を炎と勘違いして、煙草に火をつけようとした男の昔話がある。
キャンプ場には、ダム建設で死んだ幽霊が出るという。
ひとは今も昔も湖畔でさまざまな幻視を経験する。
熊笹をかきわけて暗い森を奥へ奥へと進んでいけば、さまざまな獣の気配を感じるが姿は見えない。
水の反射、葉の揺らぎにさまざまな幻を見て、物語の世界に入っていく。
カラー30点。

作者のプロフィール

清水 裕貴(シミズ ユキ)
1984年千葉県生まれ。2007年武蔵野美術大学映像学科卒業。写真展(個展)に、12年「ホワイトサンズ」(ガーディアン・ガーデン/銀座)、14年「mayim mayim」(NEW ACCIDENT/金沢)、同年同展(UNDO/三ノ輪)がある。14年西根ナーレ(山形県長井市)、15年中之条ビエンナーレ(群馬県中之条町)に参加。受賞歴に、11年第5回写真「1_WALL」グランプリ受賞がある。

ニッコールクラブ

写真
『サウダーデ(郷愁)と人の温もり・ポルトガルの甘く優しい旅』
海外撮影ツアー作品展
7/5 (火) ~7/11 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

ニッコールクラブ顧問・大西みつぐ氏が撮影指導を行う海外撮影ツアーの参加者による作品展である。2016年3月9日から16日まで、35名のニッコールクラブの会員と同行者が、ポルトガルを旅しながら撮影した作品を展示する。
「サウダーデ(郷愁)と人の温もり・ポルトガルの甘く優しい旅」というテーマを掲げた撮影旅行は、天気にも恵まれ、各地で個性的な被写体と出合い、穏やかで豊かな時間をたっぷり経験することができた。「ポルトの夕景」やスペインにも近い「ピオダンの集落」、「コインブラ大学での撮影会」、「ナザレの夜歩き」、そしてリスボンでは路面電車をチャーターしての「街撮り」など、ニッコールクラブならではの味のある楽しいツアーとなった。誰もが十二分にシャッターを押せたことの喜びが、作品の一枚ずつにしっかり表現されている。

グループのプロフィール

ニッコールクラブ会員で、「『サウダーデ(郷愁)と人の温もり・ポルトガルの甘く優しい旅』海外撮影ツアー」の参加者および同行者37名。

青山 茂明写真展

写真
鯉の形相
7/12 (火) ~7/18 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

鯉は身近な魚で、近くの小川に多数遊泳している。
その顔を意識して見ることはないが、よく見ると鯉にも器量不器量があることに気づく。そしてそれらが折々に見せる感情の表現は、まさに形相そのものである。それに魅せられた作者が、鯉と対峙しながら表情の変化に焦点を合わせ、鯉たちの性(さが)を顕現できないものかと、撮り綴った鯉のポートレート集である。
カラー60点。

作者のプロフィール

青山 茂明(アオヤマ シゲアキ)
1925年岐阜県土岐市生まれ。埼玉県新座市在住。44年に満州国・竜江省警務庁に勤務し現地で入隊。45年シベリアに抑留。47年復員後、写真を始める。56年から78年まで商社に勤務(63年から66年ニューヨーク駐在)。78年商社を退社し写真に専念。日本写真協会、ニッコールクラブに所属。
写真展に、03年「ニューヨークの貌」(ニコンサロンbis21)、06年「日々の風景」(ニコンサロン bis)、09年「砂の呼吸」(新宿ニコンサロン)、12年「枯れ野讃歌」、14年「失われゆく原風景を求めて」(以上、ニコンサロンbis新宿)がある。
写真集に03年『ニューヨークの貌』がある。

菊嶌 郁俊写真展

写真
木曾御嶽山
7/19 (火) ~7/25 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

木曾御嶽山は長野県と岐阜県の県境にあり、標高3,067mの独立峰で活火山である。山頂部は東西1km、南北4kmにも及び、4つの峰と5つの火山湖が存在する。昭和54年と平成26年に噴火している。2回目の噴火の際は、死者・行方不明者63名という大惨事が起きている。
山頂には御嶽神社があり、参拝の人で賑わいを見せ、登山道は人の行列でいっぱいになる。昭和53年8月7日にこの神社の祭礼に出合って作者は驚いた。長さ30cmくらいの細長い木の棒を、幅1m、高さ2m、直径5mくらいの円形に積みあげたものを数カ所に造り、それに火をつけて燃やすのである。その火が消えるころは東の空が白み始めるのである。
モノクロ40点。

作者のプロフィール

菊嶌 郁俊(キクシマ イクトシ)
1931年東京都八王子市生まれ。57年明治大学法学部卒業。
写真展に、1970年「雪の山」(銀座ニコンサロン)、97年「風景の鼓動〜自然との出会い」(新宿ニコンサロン)、2002年「風景の鼓動〜白い自然との出会い」(銀座ニコンサロン)、「下ノ大堀の自然-尾瀬ヶ原-」(04年新宿ニコンサロン、05年大阪ニコンサロン)、08年「下町の人〜向島界隈」(ニコンサロンbis)、11年「出会いの印象〜写真による自分史50年」(ニコンサロンbis新宿)、14年「四季の浅間山」(ニコンサロンbis新宿)がある。
写真集に、97年『風景の鼓動〜自然との出会い』(創林社)、02年『風景の鼓動〜白い自然との出会い』(朝日新聞社)、04年『尾瀬ヶ原 下ノ大堀の自然』(朝日新聞出版)、11年『出会いの印象〜写真による自分史50年』(オノウエ印刷)がある。
受賞歴に、アサヒカメラ賞(自由写真の部)第1位がある。
日本山岳会、フタバフォト倶楽部、ニッコールクラブ銀座支部に所属。

juna21 平野 聡写真展

写真
再構築/
RECONSTRUCTION
7/26 (火) ~8/1 (月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、2014年から16年にかけて行われている渋谷駅周辺の再開発の写真で構成する。
50年や100年に一度といわれる規模のこの都市開発は、2027年の完成を予定している。この現場を眺める作者は、むき出しの鉄骨や掘り起こされた地面、大型の重機、作業員などが作業用ライトに照らされるさまに魅力を感じ、昼夜、晴雨と続けられる工事によって急速に姿形を変えていく渋谷を写真に収めた。完成した建築物と違い、見られるために存在していない、静止していない構築物。それが人工灯に照らされるさまは、現代の都市を表象しているように見える。
また、本展では、モダニズム的理想主義とポストモダニズム的懐疑主義、ドキュメンタリー・リアリズムとデジタル加工、コンセプチュアルな厳格さと偶然の観察、オリジナルと複製、破壊のイメージと復興のイメージなどや、その枠組み自体の有効無効がせめぎあう現代の写真展を再考する。
モノクロ22点。

作者のプロフィール

平野 聡(ヒラノ サトシ)
1983年新潟県生まれ、東京在住。
主な写真展(グループ展)に、2015年ヴォーグイタリアとライカギャラリーミラノによる「45 Frames from PhotoVogue」(ライカギャラリーミラノ/イタリア)、「リコーイメージングフォトコンテスト2015-2016」(15年リコーイメージングスクエア新宿、16年富士フォトギャラリー大阪、16年富士フイルムフォトサロン名古屋)がある。
ホームページ http://hiranosatoshi.com

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