Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン 2016年4月

juna21 野口 健吾写真展

写真
Family Affair
3/29 (火) ~4/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

ある人は生まれ育った村でずっと畑仕事をし、ある人は村を離れ遠くの地まで出稼ぎに行く。ある夫婦は健康な子供に恵まれ、ある夫婦はなかなか子供ができずに嘆く。第二夫人を迎えたり、離婚したりする。村にはヒンドゥー教を信仰する家もあれば、仏教徒の家もある。崩れてきた自分の家に押しつぶされてしまう人もいれば、一方で生き残る人もいる。
何がよいということはない。そして悪いということもないだろう。それは家庭の事情であったり、自然の摂理だったりするから。だから皆こうやって助け合っていく。脈々と祖先から受け継がれてきた血で親兄弟は繋がっているし、そして村もひとつの家族であるから。
本展では、2015年4月25日に起きたネパール地震から1カ月半後に、震源近くにある小さな村、シンドパルチョーク群ラタンコット村にて作者が撮影した家族写真を展示する。また、同時期に首都カトマンズ近郊の世界遺産である古都バクタプルで撮影した、宿屋の主人の映像も一点展示する。

作者のプロフィール

野口 健吾(ノグチ ケンゴ)
1984年神奈川県生まれ。立教大学社会学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修了。受賞歴に、2012年 「第7回写真「1_WALL」展」ファイナリスト、同年「MEC Award 2012」ファイナリスト、2015年「BRIGHT PHOTO AWARDS 2015」グランプリがある。
ホームページ http://www.kengonoguchi.com

一之瀬 ちひろ写真展

写真
STILL LIFE
4/5 (火) ~4/18 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

ここに集めた写真は、2004年から2015年にかけて約11年間、作者が撮り続けてきた十数都市(ロンドン、NY、アムステルダム、バンクーバ一、ウィーン、バーゼル、南相馬、陸前高田、東京など)の部屋の写真である。
このシリーズをしばらく続けた後、なぜ私はささいな日常の、誰の注意もひかないような光景を撮りためるのだろうと、作者は問い直した。作者は、自分のまわりにはどんな日常があるのか、また彼らの日常はどのように保たれているのか、自分個人のつながりをたどって、知りたいと思っている。そして自分たちの日常は、見えないくらい薄く透きとおる布で包まれるように、この社会に覆われていることを感じている。
自分たちの日常には、見落としてしまうようなささいなこと、または理解や把握ができないくらい大きなことが日々起こり、これらの出来事に対して、語るべきふさわしい言葉をみつけることができない。作者は説得や腕力とは違ったかたちで、この語るべき言葉を持たない出来事たちを、写真に現したいと思っている。カラー35点。

作者のプロフィール

一之瀬 ちひろ(イチノセ チヒロ)
1975年東京都生まれ。国際基督教大学大学院アーツサイエンス研究科博士前期課程。作品を発表する傍ら、書籍や雑誌、広告の撮影に携わる。2011年からリトルブックレーベル「PRELIBRI」としても活動。
写真展(個展)に、12年「KITSILANO」(銀座ニコンサロン)、グループ展に15年「STEP OUT! New Japanese Photographer」(IMA gallery)、「LUMIX MEETS/BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS#3」(Yellowkorner Paris Pompidou)がある。
写真集に、06年『ON THE HORIZON』、12年『KITSILANO』、15年『STILL LIFE』がある。
受賞歴に、14年JAPAN PHOTO AWARDがある。

juna21 横山 大介写真展

写真
ひとりでできない
4/19 (火) ~4/25 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

吃音者である作者は、自分の意思とは関係なく寸断されてしまうことの多い会話でのコミュニケーションに違和感を持っている。吃音によって発しようとした言葉が行き場をなくし自分の中へ帰っていくとき、作者は他者との間に深い断絶を感じる。

カメラを挟んで視線を交わしお互いを受け容れ認識するという写真の行為は、作者にとって、言葉を交換する会話でのコミュニケーションの不十分さを補う大切なコミュニケーションツールになっている。それは、「他者とコミュニケーションする」という大きな興奮や喜びを作者に与えてくれる。同時に、他者に触れられそうで触れられない、わかり合えそうでわかり合えないもどかしさも感じさせてくれる。

会話をすることも、他者の写真を撮ることも、当然だが、ひとりでできないことである。
カラー約25点。

作者のプロフィール

横山 大介(ヨコヤマ ダイスケ)
1982年兵庫県生まれ。2005年同志社大学文学部文化学科文化史学専攻卒業。
写真展(個展)に、13年「交換」(MIO PHOTO OSAKA ミオフォトアワード・プライム)(ミオホール/大阪)、14年「ひとりでできない」(C.A.P STUDIO Y3/兵庫)がある。
グループ展に、12年「冬の引き出し」(Port Gallery T/大阪)、13年「豊島 MEETING ART in 片山邸」(香川県土庄町指定文化財・片山邸/香川)、15年「フォトふれ NEXT PROJECT EXHIBITION 2015」(杉山美容室隣/北海道・東川町)がある。
13年「MIO PHOTO OSAKA」 公開ポートフォリオ・レビュー選考(選考:島敦彦)。

高田 啓一写真展

写真
現在(いま)を生きる
4/26 (火) ~5/9 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

教員であった作者は、務めていた鳥取聾学校を退職する前後、卒業生の生活ぶりを知りたくて、全国にいる卒業生を訪ね撮影をした。
2013年、鳥取県では「手話言語条例」が全国に先駆けて制定され、全国各地の自治体でも法制化されてきた。条例制定後、世の中はどのように変わってきたのか。再び卒業生を訪ね49名を撮影し、話を聞いた。その中から30名の写真を展示し、話の一部とともに紹介する。
撮影した卒業生たちは、5年前には独身だったり子どもがいなかったりだったが、現在では何人かの子どもに恵まれて幸せに暮らしている者も多くいる。スポーツの分野で、アジア大会や世界大会に出場している者もいる。
懸命に生きている卒業生や障害者たちの今後が、ますます住みやすい、生活しやすい世の中になっていくことを作者は願い、写真展を開催する。モノクロ60点。

作者のプロフィール

高田 啓一(タカタ ケイイチ)
1948年鳥取県八頭郡若桜町生まれ。72年鳥取県立境高等学校に勤務し教員生活をスタート。76年鳥取県立鳥取聾学校へ転任。80年写真活動開始。81年鳥取聾学校で写真活動を開始し、顧問として退職まで28年間指導。2009年に33年間勤務した鳥取県立鳥取聾学校を定年退職。ニッコールクラブ会員。
写真展に、11年「あれから」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、14年「夢を追いかけて」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)がある。
受賞歴に、83年「日本フォトコンテスト」誌(黒白写真の部)年度賞5位、85年同誌(黒白写真の部)年度賞4位、86年「アサヒカメラ」誌(モノクロプリントの部)年度賞次点(4位)、01年「博報賞(障害児教育部門・団体の部)」受賞がある。
07年NHK教育テレビ「ろうを生きる難聴を生きる」の「写真でコミュニケーション」、09年日本海テレビ・山陰放送テレビ(テレビ朝日系列で全国放送)「生きる×2」の「写真に託すメッセージ」に出演。

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