野村 幹太写真展
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Vida de los Andinos
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6/25 (木)
~7/1 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
作者のラテンアメリカの国々の旅は、ペルーから始まった。
ペルーを始め、エクアドル、コロンビア、ボリビア、チリには、アンデス山脈が連なり、荒涼とした高地からアマゾンの密林まで、変化に富む風土と気候が存在する。
子供の頃、テレビでアンデスの山道をゆっくり登っていく人々を見たことがあり、自然とともに生きる人の姿に呼び寄せられるようなエネルギーを感じた。雲がかかる山道を歩きながら、そのときと同じ興奮を確かめる。人間の原風景のようなものを見たかったのかもしれない。
アンデスの山間の町から麓のアマゾン川流域まで、人を求めて旅をする。そこには日々変わらない生活の中で、毎日を精一杯生きている人々の姿があった。モノクロ38点。
作者のプロフィール
野村 幹太(ノムラ カンタ)
1979年京都生まれ。2004年同志社大学法学部卒業。08年ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。コロンビア滞在、都内スタジオ勤務を経て、現在はフリーランスとして活動している。
ニッコールクラブ
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大自然と異文化交差点 緑あふれるマレーシア
海外撮影ツアー作品展
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7/2 (木)
~7/8 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
撮影指導を海野和男顧問が行なう海外撮影ツアーの参加者による作品展である。
募集開始数日で定員を超える人気となったマレーシアの撮影ツアーは、2015年2月21日から3月1日まで6泊9日の日程で実施された。
熱帯雨林が育んできた多彩な動植物の営みや、今なお大自然と共に暮らす先住民・オランアスリーの人々。また15世紀初頭にマラッカ王国が成立した後、大航海時代からアジアとヨーロッパを結ぶ交易の要所として発達してきたマレーシアは、多様な文化と民俗であふれている。そんなマレーシアの『今』を写真取材したツアー参加者の力作を展示する。
グループのプロフィール
ニッコールクラブ会員で、「大自然と異文化交差点 緑あふれるマレーシア」海外撮影ツアーの参加者および同行者32名。
姫崎 由美写真展
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平和のつくりかた ~ポートレイツ オブ 旅順 II~
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7/9 (木)
~7/15 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
今は中国の人たちが暮らし、彼らのかけがえのない故郷となっている旅順には、かつて日本人が暮らす時代もあった。作者が初めてこの町を訪れた時、「私は日本人である」というアイデンティティを意識せざるを得ない出来事に遭遇したという。
なぜ自分の生まれていない時代のことで、自分が傷つけられたような気持ちにならなければならないのか。その時から作者は、「平和の作り方を知りたい」と本気で思うようになった。
その答えを探すように、この町で暮らす人たちとカメラを通して向き合ってみた。そうすることで、自分の知らない人たちの人生を、少しでも想像してみることができるのではないかと思ったのだ。
旅順で撮影した人たちのポートレイトを通して、今、作者は、どの人の人生も自分の人生と等価だということ、遠く離れていてもそのことを忘れないでいたいと強く思っている。
カラー約43点。
作者のプロフィール
姫崎 由美(ヒメサキ ユミ)
岡山県倉敷市生まれ。1990年から2011年まで写真家・松本路子の写真ワークショップ「エムズ・ワークショップ」に参加し作品を制作。09年「gifted―誰かが誰かを思うこと―」で、第15回酒田市土門拳文化賞受賞。
写真展に、97年「愛しのオストレル」(東京写真文化館/東京)、98年「君といた時間~牧場の詩~」(The Third Gallery Aya/大阪)、2008年「gifted―誰かが誰かを思うこと―」(ギャラリーかれん/横浜、カフェ・パーチェ/東京)、09年土門拳文化賞受賞作品展「gifted―誰かが誰かを思うこと―」(土門拳記念館/山形県酒田市、新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン、たんぽぽの家アートセンターHANAギャラリー/奈良)、10年「gifted―誰かが誰かを思うこと―」(アートセンター・コスモス/山梨、Green Café/東京)、11年スクリーンギャラリーの可能性「gifted―誰かが誰かを思うこと―」(京都シネマ/京都)、13年「gifted―誰かが誰かを思うこと―」(大阪・Port Gallery T) 、14年「その場所の記憶〜ポートレイツ オブ 旅順〜」(Roonee 247 photography/東京)がある。
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第12回 日本旅行写真家協会写真展
「五感の旅 ~日本の色~」
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7/16 (木)
~7/22 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
近年の急速な情報技術の発展は目覚ましく、デジタルカメラはもとより一人一台の携帯端末とSNSの普及によって、誰もがいつでも何処でも簡単に映像や文書を全世界に発信できるようになった。写真においても、日常のコミュニケーションツールとして気軽に利用されていることは言うまでもない。
このような写真環境の変化の中、日本旅行写真家協会は、プリントしてみせる写真の持つ力と役割について認識を新たにしている。
日本旅行写真家協会では、我々が住む日本の自然の豊かさ、文化の多様性を改めて認識し、後世に守り伝えていくため、旅する中で「五感で感じた日本」をテーマにした写真展を5年にわたり展開する。
シリーズ初回、第12回日本旅行写真家協会展「五感の旅~日本の色」は、日本旅行写真家協会メンバーが“視覚”で感じたそれぞれの「日本の色」を表現したものである。
カラー42点・モノクロ3点。
グループのプロフィール
【日本旅行写真家協会】
「旅」をテーマとして写真活動を行なっている写真家集団として1991年11月に設立。日本の写真文化向上に寄与すべく、悠久なる時の流れと雄大な自然、祭り、民族、民俗といった人の営みなど、地球のあらゆる場所を旅してその姿を記録し、情報を発信している。
その主たる活動として日本旅行写真家協会展(通称「旅写展」)を93年より隔年で開催し、これまでに11回を数える。また、企画展を開催するほか、(財)休暇村協会との共催による「ふれあい写真教室」にてアマチュアカメラマンの指導(01年~)や群馬県沼田市と協定を結び写真を通じた観光振興(13年~)を行なっている。
MYU mikki haewon 写真展
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calm sound
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7/23 (木)
~7/29 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
人は自分の世界に存在する‘deeptime’を持っている。その深い時間は聞こえないけれど、聞こえるような沈黙の音がある。
音波を持ってないその音は、耳で聞くものではなく、五感と記憶や心で感じるものではないか。
人が求める自分の時間は透明な膜に包まれた世界で、肉眼では見えないけれど、見えるような各自の空間である。
共存している我々だが、各自が持っている空間の停止した時間は、深い底に沈んでいくものだ。
カラー31点(予定)。
作者のプロフィール
MYU mikki haewon
1981年ソウル生まれ。2012年ピクトリコフォトコンテスト2011三菱製紙賞、同受賞作品展(アートフォーラムギンザイズム/東京・銀座)、13年Japanese Contemporary Pioneers 2013展(ニューヨーク)、14年武蔵野美術大学卒業。第15回上野彦馬賞入賞、同受賞作品展。16年個展 Ouchi Gallery(ニューヨーク)開催予定。
杉田 一哉写真展
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THE TERRAIN
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7/30 (木)
~8/5 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
国道沿いの平坦な道。田畑を抜けると、時折目に留まるものがある。高くそびえる支柱と風に煽られる無数の網だ。ショッピングモールなど無い閑散とした町の中では、文字通り浮いて見える。里帰りで通る道にも当然のようにあって、鳴り響く音につられ、作者は足を踏み入れた。
訪れる人の大方は明確な目的をもっている。ここは打つための場所だ。一面に散る白い球や数字は、打つ人にとって指標となっていく。場違いだと自覚しつつも、作者は広大な水面に目を向ける。目の前に広がる人為の軌跡。自然と人工。言葉にする前にやってくる、ただ眺める感覚と、立ち尽くす作者だけが残された。
タイトルで用いた“terrain”は「地形、地勢」といった意味をもっている。地形は土地の高さや起伏を、地勢は周辺を含む土地のありさまを示している。
都心から離れ、地方に赴くと、撮影地と周辺の土地の様子が一致することが多くなった。山間部では周囲の地表が地続きに現れ、ため池の多い地域では留まる水が利用される。特に変わったことのない当たり前のことだ。ただ、目的地までの過ぎゆく眺めが、一つの形となって現れた時、作者は土地に流れる脈が足元にあるのを感じた。カラー約15点。
作者のプロフィール
杉田 一哉(スギタ カズヤ)
1988年埼玉県生まれ。2011年前橋工科大学工学部建築学科卒業。15年東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業。