Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 新宿 2015年2月

juna21 京嶋 良太写真展

写真
URASHIMA
1/27 (火) ~2/2 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

2003年の夏、西日本を旅していた作者は、香川県にある荘内半島の仁老浜にたどり着いた。そこで偶然出会った村上さんという人にご飯をご馳走になり、そのお礼として村上さんの家族写真を撮った。このことがきっかけとなり、作者と村上さんとの文通が始まった。
年に数回の手紙を通し、お互いをゆっくりと知り合うことができた。手紙にはお孫さんの成長、四季折々の風景、畑や海の様子、瀬戸内海に沈む夕日などの日常が書かれていて、その度に荘内半島の時間と景色が浮かんできた。一つ一つの言葉の景色が作者の中に深く刻み込まれている。作者は村上さんが見た景色を想像し、そこから流れ出る時間をすごした。
やがて8年の長く短い時間が経ち、作者は再び仁老浜へ向かった。
本展では、2011年に荘内半島を撮影した作品を展示する。カラー約35点・モノクロ1点。

作者のプロフィール

京嶋 良太(キョウシマ リョウタ)
1979年山梨県生まれ。2002年写真家を目指し上京。06年フリーランスフォトグラファーとして独立。13年イラスト・写真展「ゆめみしま」(座・高円寺)を開催。また、同年アートマガジン「MONTEM」の製作にかかわる。神奈川県在住、東京を中心に活動。

写真
第14回フォトシティさがみはら 2014 プロの部入賞作品展
2/3 (火) ~2/16 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
休館:2/11(水)・12(木)

写真展内容・受賞作品について

<相模原市総合写真祭「フォトシティさがみはら」について>
写真は、芸術写真から家族写真まで広い地盤を持ち、その卓越した記録性と豊かな表現機能により、多くの人に感動を与えるものであるとともに、私たちの生活にとても身近な存在である。
相模原市では、豊かな精神文化が求められる新しい世紀の幕開けにあたり、写真文化にスポットをあて、これを「新たなさがみはら文化」として全国、世界に発信することを目指して、総合写真祭「フォトシティさがみはら」を2001年(平成13年)にスタートさせた。
この写真祭は、新たな時代を担うプロ写真家の顕彰と、写真に親しむアマチュアに作品の発表の場を設けるとともに、市民が優れた芸術文化に触れたり、それぞれの場に参加できたりする市民参加型の事業で、写真をキーワードとして、時代と社会を考え語り合うことで、新世紀における精神文化の育成に貢献することを基本理念にしている。
また、2006年日本写真協会より「日本写真協会賞・文化振興賞」、2011年日本写真家協会より「日本写真家協会賞」に、写真文化の振興と発展に貢献したとして、相模原市総合写真祭フォトシティさがみはら実行委員会が選定された。

<受賞作品について>
本写真展では、2014年(平成26年)10月に開催された第14回写真祭プロの部において、広義の記録性の分野で活躍している中堅写真家の中から選出された「さがみはら写真賞」1名、新人写真家の中から選出された「さがみはら写真新人奨励賞」2名、また、アジア地域で活躍している写真家を対象にした「さがみはら写真アジア賞」1名の受賞作品を展示する。
「さがみはら写真賞」には、太平洋戦争末期の沖縄戦で使われたガマ(自然洞窟)をテーマとしたオサム・ジェームス・中川氏の『GAMA CAVES』が選出された。
ガマは、沖縄戦で緊急避難所や野戦病院として使われ、人々が逃げ込んだが、彼らは味方の日本軍から追い出されたり自決を迫られるなどの迫害を受け、目を覆うような惨劇が繰り広げられた。そのためガマは、阿鼻叫喚のもとで逝った人々の霊魂の宿る場所となった。作者は、懐中電灯でその地肌を照らしながら長時間露光で撮影した厖大なデジタルデータをPC上で精密に彫琢し、漆黒の闇の向こうの世界を湧出させている。
「さがみはら写真新人奨励賞」には、自分が空中に浮遊する姿を撮影し、WEB上で毎日日記のように発表した林ナツミ氏の『本日の浮遊』と、中央アジアの小国キルギスの誘拐結婚をテーマとした林 典子氏の『キルギスの誘拐結婚』が選出された。
前者は、五百分の一秒のシャッタースピードで切り取られた「瞬間のジャンプ」が、写真という次元で息を吹き返し、脱力と浮力と重力の融合した不思議な瞬間をあぶり出しており、後者は、作者がキルギスの村々を訪れ、誘拐結婚した10代から80代の夫婦を撮影し、彼女たちの現在と未来を独特のセンスと距離で凝視している。
13回目を迎えた「さがみはら写真アジア賞」には、ネパールのキショール・シャルマ氏の『霧とともに暮らす・ネパール最後のノマド』が選出された。
本作品は、ネパールの少数部族ラウテ族を取材したもので、彼らは、自分たちが家を持たず、テントで山々を移動しながら暮らす最後の部族になることを覚悟している。作者は、死期を悟ったかのようなその部族の営みを、霧に消えゆく神秘的な集団の詩情として写しとめている。

さがみはら写真賞

写真

オサム・ジェームス・中川(オサム・ジェームス・ナカガワ)
1962年ニューヨーク生まれ。1963-77年、1986-88年東京在住。86年セントトーマス大学スタジオアート学士号卒。93年ヒューストン大学写真学修士号卒。ヒューストン大学芸術学部写
真学科講師。1994-96年ラマー大学講師(ボーモント・テキサス・アメリカ)、96-2014年インディアナ大学准教授。現在インディアナ大学教授(写真学科長)。米国インディアナ在住。
小川隆之氏に師事。マイケル・ヤマシタ氏のアシスタント。95年第1回東京国際写真ビエンナーレ2位受賞(東京都写真美術館)、クエンカビエンナーレ’98佳作(クエンカ 近代美術館、エクワドル)、2001年2001サンタフェアートセンター プロジェクト部門1位受賞、02年ライトワーク・レジデンシー受賞(アメリカ)、アンダーソンランチ・アートセンター・レジデンシー受賞(アメリカ)、05年ノーダーリヒト・フォトフェスティバル出展(オランダ)、06年沖縄長期滞在、09年グッゲンハイム フェローシップ受賞(アメリカ)、2009-10 沖縄長期滞在、10年第26回東川賞新人賞受賞、ノーダーリヒト・フォトフェスティバル出展(オランダ)、11年バララット・フォト・ビエンナーレ出展(オーストラリア)、12年アルル国際写真祭 ディスカバリー賞 ノミネート、個展(フランス)、13年メトロポリタン美術館 アフター・フォトショップ展 出展(アメリカ)、ヒューストン美術館・ブルックリン美術館 戦争写真展 アメリカ展出展。

さがみはら写真アジア賞

写真

Kishor Sharma(キショール・シャルマ)
1983年生まれ。独学のドキュメンタリー写真家としてカトマンズで活動している。写真というメディアを通して、人間社会を探索し、そして理解する道を探っている。2005年からフリーランスの写真家として活動。08年から09年にかけてカルカッタのメディア機関Drik Indiaで働き、11年から13年にかけてはカトマンズの新進プロ写真家のための写真団体にて活動している。
13年にデンマーク教育省から奨学金を受け、デンマークのDanish School of Media and Journalism in AarhusのAdvanced Visual Storytelling courseを修了した。
作品は国際的なメディアに採用されているほか、ネパール、インド、バングラデシュ、カンボジア、フィンランド、フランス、イギリスなど多くの場所で展示されている。

さがみはら写真新人奨励賞

写真

林 ナツミ(ハヤシ ナツミ)
1982年埼玉県生まれ。大分県在住。現代美術作家。2005年立教大学文学部卒業。07年立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程修了。
11年よりウェブサイト「よわよわカメラウーマン日記」にてセルフポートレート日記プロジェクト『本日の浮遊』を更新中。12年、東京・恵比寿の現代美術ギャラリーMEMにて個展。同年、写真集『本日の浮遊』(青幻舎)を刊行。13年、青山・スパイラルガーデンにて個展、6×9mの巨大プリントを展示。同年、東京都写真美術館「日本の新進作家vol.12路上から世界を変えていく」に選出される。14年、フランス・メイマックにあるAbbaye Saint André Centred' art contemporain Meymacで開催されたグループ展「JAPON」出展。

さがみはら写真新人奨励賞

写真

林 典子(ハヤシ ノリコ)
1983年生まれ。イギリスのフォト・エージェンシー、Panos Pictures所属。国政政治学、紛争・平和構築学を専攻していた大学時代に西アフリカのガンビア共和国新聞社「The Point」紙で写真を撮り始める。
「ニュースにならない人々の物語」を国内外で取材。2011年名取洋之助写真賞、12年DAYS国際フォトジャーナリズム大賞、13年フランス世界報道写真祭Visa Pour L’Image報道写真特集部門「Visa d’Or」金賞、14年NPPA全米報道写真家協会賞Best of Photojournalism 現代社会問題組写真部門1位受賞。清里フォトアートミュージアム作品収蔵。ワシントンポスト紙、デア・シュピーゲル誌、ル・モンド紙、米ニューズウィーク、マリ・クレール誌(イギリス版)、DAYS JAPAN、ナショナル ジオグラフィック日本版など国内外のメディアで発表。

juna21 yuiga 写真展

写真
傾がずの原 (かしがずのおか)
2/17 (火) ~2/23 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

実家の近くに、滾々と水が湧き、青丹や常盤の樹々を鬱蒼と茂らせた前方後円墳があった。幾世紀にもわたって社会が動き続けている間、この場所は変化を傍観するようにここを保存してきたのだろう。
古墳を眼前に佇んでいると、自我が空っぽになり、徐々にこの世界から剥離していくような気がする。遠い昔の、見知らぬ人の死に触れることは、朝顔の露にも満たない自分の存在の覚束なさを紛らわせてくれた。
作者は、取るに足らない自分の時間と、自分よりも遥かな過去を経てきた時間と、自分よりもずっと先まで伸び続けていく時間が重なる刹那の、完全な空間を保存しておきたかった

作者のプロフィール

yuiga(ユイガ)
1990年兵庫県生まれ。2014年武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。

東北芸術工科大学映像学科写真ゼミ
卒業制作展
2/24 (火) ~2/27 (金)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

東北芸術工科大学映像学科写真ゼミの男女7名の卒業制作作品を展示する。
映像について総合的に学んできた知識・経験を踏まえつつ、みちのくの豊かな自然、歴史、文化そして人との関係の中で、それぞれが学び考えたことを写真として結晶させた作品である。

学校のプロフィール

東北芸術工科大学は東北の豊かな自然環境、歴史観を手がかりとして現代社会の問題を解決することを理念に、山形市に設立された大学である。映像学科では、映画やアニメーション、CG、写真というメディアを使っての自己表現を模索・研究しており、写真ゼミ生も写真に限らず幅広いメディアを経験する。また、地域と共同で行うプロジェクトを通して、広く活躍できる人材の育成を目指している。

東京工芸大学芸術学部写真学科
Recommend展 2015
2/28 (土) ~3/2 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

本展は、東京工芸大学芸術学部写真学科の教員が、卒業制作として提出された作品の中からお薦めの作品を選び、展示をプロデュースする写真展である。
それぞれの教員が、写真の構成から展示まで制作者である学生をサポートしながら、写真に対する考え方を発信するもので、次世代を担う期待の若手写真家たちの新鮮な感性にあふれた作品を展示する。

推薦教員:上田耕一郎(准教授)、勝倉崚太(助教)、川島崇志(助手)、小林紀晴(教授)、酒井孝彦(准教授)、姫野希美(教授)、広川泰士(教授)、圓井義典(准教授)、吉田 成(教授)、吉野弘章(教授)(五十音順)

学校のプロフィール

創立は前身である小西写真専門学校の大正12年(1923年)で、当時はまだ珍しかった「カメラ」というメディアに着目し、写真教育を行う専門の学校として社会・文化の創造に貢献する人材育成に挑んだのが始まりだった。以来、常に時代の最先端の分野に挑み、学びの領域を広げ、現在は工学部5学科、芸術学部7学科で構成されており、特色はそれぞれの学部・学科が他大学にないユニークな教育環境を有していることである。
なかでもルーツである写真学科は、90年に及ぶ写真教育の歴史をベースに写真表現の基礎から学べるカリキュラムを整備し、学生は多彩なプロフェショナルから多くの知識・技術を学んでいる。
近年では、本城直季や高木こずえなど、写真界の芥川賞と呼ばれる木村伊兵衛写真賞を受賞する注目の若手写真家を次々に輩出するなど、常に優れた人材を写真界へ送り出している。

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