三吉 和寿写真展
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Hidden Charms
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7/1 (火)
~7/14 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
全てを忘却し、孤独を知れば自由になれる。事象の意味ではなく、「いま、ここにあるということ」を、目の前の存在そのものを受け入れる事で、作者自身の世界が現れる。
その世界の感覚を、作者はまだ言葉では言い表せないでいる。いつも身体の奥底にある未分化の生理的な感覚の助けをかりながらその世界と自分との関係性を探り、ごまかしながら、とりあえず前へ前へと進んでいっている。
わからなくても前に進む。そこがまさに作者にとって写真が生まれる瞬間なのかもしれない。そして、もし出来る事ならばそこにはまがい物でない真摯なものがあって欲しいと思う。
この態度はナイーブ過ぎるのかも知れない。しかし、その態度こそ作者が常に気に掛けている一番重要な部分なのである。カラー20点。
作者のプロフィール
三吉 和寿(ミヨシ カズトシ)
1969年長崎県佐世保市生まれ。92年大阪芸術大学建築学科卒業。
写真展(個展)に、2008年「Presque Rien」(Place M)、12年「In-between」(M2ギャラリー)、グループ展に09年「Marking, Making, Mapping」(Photo Gallery
International)、12年「広尾 Art Photo Market」(Instyle Photography Center)などがある。
熊野 寛喜写真展
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地上の欠片
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7/15 (火)
~7/21 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
単純なコンクリートは、75パーセントが砂や砂利、15パーセントは水、10パーセントがセメントという割合で調合される。
世界的なコンクリートの需要は膨大で、地球上で水の次に消費量が多い物質であり、ダンプカー4億台分以上(年間)に相当する量のコンクリートが建設現場へと運ばれる。そして高層ビル、ダム、橋や高速道路などを造り上げ、私たちの暮らす環境の基盤を支えている。
本作品は、被写体である砂、砂利、泥や水から創造世界を創り上げる。一方、どれだけ創造性を持つ写真だとしても、写真である限り現実から切り離すことはできない。
作者は、「現実」と「非現実」の往復行為を繰り返す中で、作品の制作を行った。
作者のプロフィール
熊野 寛喜(クマノ カンキ)
1988年広島県生まれ。
写真展に、2011年 Island Bound 出展「能美島」(福岡アジア美術館)、同年 Exhibition M 出展「床の香り」(福岡市美術館)、12年 Exhibition Island 出展「跡」(福岡県立美術館)、13年 Exhibition M 出展「砂」(福岡アジア美術館)、同年 2013 International Photo Exhibition of Asian Student 出展「In Space」(Seoul National University of Science & Technology/韓国)、中国第15回国際写真芸術展出展(麗水博物館/中国)、Genesis 出展「地上の欠片」(新宿コニカミノルタプラザ)などがある。
大橋 英児写真展
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Roadside Lights II
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7/22 (火)
~8/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
当たり前に路上で輝いている自販機を見ていると、いかに日本が便利で安全な国か見えてくる。路上に自販機を普通に置ける国はそうそう無い。東北の被災地では、復興作業をする人の飲料水の補給のため、震災後一番始めに自販機が設置され、インフラの一部になっていた。
作者は仕事の帰り道、ぽつりと道ばたに光る自販機にいとおしさを感じ、撮り始めて6年になる。古い商店と自販機の対象も面白かったが、雪との対象が必然に思えてきた。
夜な夜な雪に埋もれている自販機の写真を撮っていると、人工物と自然とのせめぎあう美しさが見えてきた。数時間すれば消えてなくなる雪が、自販機の灯でライトアップされ、輝いている。
東日本大震災後、貴重な電気を食い、時に無駄な物と言われる自販機と、北国で邪魔者扱いされる雪との美しい競演を、作者は写真に残したいと考えている。モノクロ37点。
作者のプロフィール
大橋 英児(オオハシ エイジ)
1955年北海道稚内市生まれ。84~2006年ネパール・チベット・シルクロードを撮影。08年より国内の自動販売機シリーズの撮影を開始。10年よりフリーランスで商業写真撮影のかたわら、本格的に作家活動を始め、作品を制作、発表している。フォトクラシック登録作家。
主な写真展に、07年「SilkRoad -やすらぎの残像」(富士フイルムフォトサロン東京)、11年「Roadside Lights」(インスタイルフォトグラフィーセンター/東京広尾、札幌コンチネンタルギャラリー)、12年「Living with photography」(インスタイルフォトグラフィーセンター/東京広尾)、13年「Roadside Lights」(コニカミノルタプラザ ギャラリーC)などがある。