神崎 仁写真展
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Our Street View
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1/29 (水)
~2/3 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
作品は、車椅子の後部(肩の後ろ)に取り付けたデジタルカメラをリモコンで操作して撮影したものである。
車椅子で街を歩くとき、作者はあらゆる人・物を目にし、すれ違ってゆく。彼らの中で作者に視線を向ける人、向けぬ人が各々いて、そこには彼らそれぞれの状態があり、態度がある。
作者のみならず、人は各々が持つ個を態度に出したり隠したり、目まぐるしく変化させながら街を歩いているという事に気づく。また、私たちは、常に何らかの属性を表にして、無意識に変化させつつ行動している。
その視点に立つ時、街は、目まぐるしく無意識に変化する表面化した個の対峙ではないかと作者は考えた。その状態を写真にしたいと考え、作品にしたのが本展である。
自らの行動のログ(履歴)における、自分と自分以外の物事の対峙。その提供により閲覧者自身を、あるいは閲覧者から見た作者を発見できるのではないかと、作者は考えている。
カラー約95点(小約70点・大約25点)。
作者のプロフィール
神崎 仁(カンザキ ヒトシ)
1983年愛知県生まれ。生まれつきの障害で車椅子生活を送る傍ら、大学時代に独学で写真を開始。2012年より福居伸宏ワークショップを受講。
作者ホームページ http://h-kanzaki.net
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フォトシティさがみはら2013 プロの部入賞作品展
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2/4 (火)
~2/17 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
休館:2/11(火)・12(水)
写真展内容
<相模原市総合写真祭「フォトシティさがみはら」について>
写真は、芸術写真から家族写真まで広い地盤を持ち、その卓越した記録性と豊かな表現機能により、多くの人に感動を与えるものであるとともに、私たちの生活にとても身近な存在である。
相模原市では、豊かな精神文化が求められる新しい世紀の幕開けにあたり、写真文化にスポットをあて、これを「新たなさがみはら文化」として全国、世界に発信することを目指して、総合写真祭「フォトシティさがみはら」を2001年(平成13年)にスタートさせた。
この写真祭は、新たな時代を担うプロ写真家の顕彰と、写真を楽しむアマチュアに作品の発表の場を設けるとともに、市民が優れた芸術文化に触れたり、それぞれの場に参加できたりする市民参加型の事業で、写真をキーワードとして、時代と社会を考え語り合うことで、新世紀における精神文化の育成に貢献することを基本理念にしている。
また、2006年日本写真協会より「日本写真協会賞・文化振興賞」、2011年日本写真家協会より「日本写真家協会賞」に、写真文化の振興と発展に顕著な貢献をしたとして、相模原市総合写真祭フォトシティさがみはら実行委員会が選定された。
<受賞作品について>
本写真展では、2013年(平成25年)10月に開催された第13回写真祭プロの部において、広義の記録性の分野で活躍している中堅写真家の中から選出された「さがみはら写真賞」1名、新人写真家の中から選出された「さがみはら写真新人奨励賞」2名、また、アジア地域で活躍している写真家を対象にした「さがみはら写真アジア賞」1名の受賞作品を展示する。
「さがみはら写真賞」には、東日本大震災において、“天が落ちてきた日”の時間の流れを目撃し、凝視してきた当事者の分身の写真をまとめた志賀理江子氏の『螺旋海岸』が選出された。本作品は、歴史的な文脈や社会的な関係を背負った客観的な写真ではなく、風景が虚体となってしまった土地の言葉にならない戦慄と、私たちの震災体験の核心が潜んでいる。
「さがみはら写真新人奨励賞」には、東日本大震災から35日後に撮影を開始し、2年半の間被災地のポートレイトを撮り続け、写真をとる根源的な意味を見出そうとした田代一倫氏の『はまゆりの頃に』と、作者のモデルを長くつとめた男性の死を様々な光景で包み込み、痛みと追悼の念の深く籠った私的な写真シリーズにまとめた野村佐紀子氏の『NUDE/A ROOM/FLOWERS』が選出された。
12回目を迎えた「さがみはら写真アジア賞」には、東トルコの貧しい、痩せた土地からやってきた大量移民が過酷な状況で暮らす地域を5年がかりで撮影したトルコの写真家クルサット・ベイハン氏の『AWAY FROM HOME (故郷から遠く)』が選出された。
さがみはら写真賞
志賀理江子(シガ リエコ)
1980年愛知県生まれ。宮城県在住。ロンドン芸術大学チェルシーカレッジ・オブ・アート卒業。2008年写真集『CANARY』(07年赤々舎刊)、『Lilly』(07年アートビートパブリッシャーズ刊)で第33回木村伊兵衛写真賞受賞。09年ICPインフィニティアワード新人賞受賞。12年第28回東川賞新人作家賞。
主な個展に、03年「明日の朝ジャックが私を見た」(グラフメディアジーエム/大阪)、08年「座礁の記録」(フォトギャラリエット/オスロ)があり、主なグループ展に、06年「Re: search オーストラリアと日本のアートコラボレーション」(せんだいメディアテーク/仙台)、「Rapt! 20 contemporary artists from Japan」(セブンスギャラリー/メルボルン)、08年「トレース・エレメンツ 日豪の写真メディアにおける精神と記憶」(東京オペラシティアートギャラリー/東京)、「シンガポールビエンナーレ2008ワンダー」(シティ・ホール/シンガポール)、09年「日本の新進作家展 vol.7オン・ユア・ボディ」(東京都写真美術館)、「Twist and Shout: Contemporary Art from Japan」(バンコク芸術文化センター/タイ)、10年「あいちトリエンナーレ 都市の祝祭」(愛知県美術館)、「六本木クロッシング2010 芸術は可能か―明日に挑む日本のアート」(森美術館/東京)、11年「CLOSE YOUR EYES AND TELL ME WHAT YOU SEE」(ヨーテボリ美術館/スウェーデン)他。
さがみはら写真アジア賞
Kursat Bayhan(クルサット・ベイハン)
1981年トルコ生まれ。イスタンブールのマルマラ大学コミュニケーション学科を卒業後、社会科学アカデミーで「戦争地域におけるフォトジャーナリズム」に関する研究プロジェクトを行う。また2003年からザマン・ディリーニュース紙の写真家として活動、世界各地の様々な事件や紛争の取材撮影を行った。ブルサのフォトフェスティバルなど多くの国際写真フェスティバルに参加している。
さがみはら写真新人奨励賞
田代 一倫(タシロ カズトモ)
1980年福岡県生まれ。2010年九州産業大学大学院博士後期課程造形表現専攻満期退学。06年 アジアフォトグラファーズギャラリーの設立・運営に参加。
09年 photographers’galleryの運営に参加。第8回三木淳賞奨励賞受賞。
写真展(個展)に「浮憂世代」(Juna21新宿・大阪ニコンサロン)、「八幡」(アジア フォトグラファーズ ギャラリー/福岡)、「椿の街」(photographers’gallery/東京)などがあり、グループ展に「社会標本展」(ギャラリーON/ソウル)、「消滅の技法展」(福岡アジア美術館)、「Social Voyeurism」(ギャラリーアートリエ/福岡)、「クロッシング・カオス1999-2009」(銀座・大阪ニコンサロン)などがある。
さがみはら写真新人奨励賞
野村佐紀子(ノムラ サキコ)
1967年山口県生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、91年より荒木経惟に師事。93年初の個展「針のない時計」を開催以降、東京を中心にヨーロッパ、アジアでも精力的に個展・グループ展を行い高い評価を得ている。
主な写真集に97年『裸の時間』(平凡社)、2000年『愛の時間』(BPM)、02年『黒猫』(t.i.g.)、05年『tsukuyomi』(マッチアンドカンパニー)、06年『近藤良平』(マッチアンドカンパニー)、08年『夜間飛行』(リトルモア)、08年『黒闇』(Akio Nagasawa Publishing)、12年『NUDE/A ROOM/FLOWERS』(マッチアンドカンパニー)など。
秋元 麦踏写真展
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川の字
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2/18 (火)
~2/24 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
見知らぬ旅行者、留学生、一念発起して日本に移り住んできた人などなど三十数カ国から250人以上を無料で泊め、川の字で寝る生活を始めて早2年半ちょっと。滞在日数はまちまちで、夜到着して朝には出ていく人もいれば、3週間泊っていく人もいる。
彼らは、人呼んで「カウチサーファー」。SNSを介して我が家を見つけ、メールを送ってくる。そこでスケジュールが合えば泊まりに来る。意気投合して夜中の3時まで雑談に明け暮れることもあれば、夜二言三言の短い会話をして、朝、作者が目を覚ます前に出ていくこともある。
知人にカウチサーフィンの話をすると、「何それ?泊まる方は宿代浮くけど、泊める方にはメリットあるの?」と怪訝な顔をされる。
格好をつけて「カウチサーフィンとは損得勘定からの脱却である」と言いたいところだが、「なにゆえ見知らぬ人をタダで泊めるのか」作者はそれほど考えたことがないので、ちょっと返答に困る。
実際はなんとなく始めてみたら面白い人が続けざまに来て、やめる理由もないので続けている。それに、旅行先で「現地の人の生活をのぞいてみたい」という気持ちはよくわかる。そんなわけで、川の字で寝る生活が続いている。
見知らぬ客人は汗の臭いと非日常を手土産にやってきて、こちらは埃っぽくてちょっと黴くさい日常(我が家)で彼らを迎える。これは、そんな日常と非日常の四つ辻の記録である。
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東北芸術工科大学映像学科写真ゼミ
卒業制作展
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2/25 (火)
~2/28 (金)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
東北芸術工科大学映像学科写真ゼミの男女7名の、映像について総合的に学んできた知識・経験を踏まえつつ、みちのくの豊かな自然、歴史、文化そして人との関係の中で、それぞれが学び考えたことを写真として結晶させた卒業制作作品を展示する。
大学のプロフィール
東北芸術工科大学は東北の豊かな自然環境、歴史観を手がかりとして現代社会の問題を解決することを理念に設立された大学である。映像学科では、映画やアニメーション、CG、写真というメディアを使っての自己表現を模索・研究しており、写真ゼミ生も写真に限らず幅広いメディアを経験する。また、地域と共同で行うプロジェクトを通して、広く活躍できる人材の育成を目指している。