おがわ てつし写真展
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たからもの ~ふくしまから~
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9/26 (木)
~10/2 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
本展は、作者の故郷、福島市に住む子どもたちが今一番大切にしている“たからもの”を集めた写真展である。
2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故により大気中に放出された放射能は、福島市内にも大量に降り注いだ。以来子どもたちはかけがえのない大切なものをたくさん奪われていった。
そんな中、子どもたちが見せてくれた“たからもの”は、ごくありふれたものからオリジナリティーに富んだものまで様々だが、子どもたちは自分の“たからもの”に価値を見いだし、愛情を注いでいた。
子どもたちの日常があっさりと破壊されていくこの現実を前に、子どもたちの“たからもの”に注ぐささやかな愛を、作者はこの上なく愛おしく感じ、大切にしたいと思う。また作者は、本展を通して、原発事故によって日常と未来を脅かされている子どもたちに、思いを寄せる機会となることを願っている。カラー約45点。
作者のプロフィール
おがわ てつし
1977年福島市生まれ。2000年文教大学教育学部卒業。島隆志氏に師事。02年スタジオFOBOS勤務。05年羽田徹氏に師事。07年独立。
写真展に、11年5月「たからもの」(「御苗場 in NY」出品)、8月グループ展「御苗場 in NY - selected photographers 2011」(72 gallery)、12年1月「たからもの」(NOW IDeA ギャラリー)、6月「たからもの ~ふくしまから~」(Arts Chiyoda 3331 レマーニ)、9月同展(森美術館 staff cafe)、13年同展(cafe gallery 風と木/福島市)、同展(気ままな風/伊達市)など多数。
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第4回田淵行男賞写真作品公募受賞作品展
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10/3 (木)
~10/9 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
田淵行男記念館では、2012年7月から2013年2月末まで、山岳写真、自然写真分野の新人発掘を目的とした写真公募を行った。
本展は、応募作品の組写真92作品のなかから選ばれた最優秀賞にあたる第4回田淵行男賞など6作品を展示する。
カラー20点、B全パネル5点。
団体のプロフィール
<田淵行男記念館>
安曇野市名誉市民で山岳写真家、高山蝶の研究家として活躍し、自然保護思想の普及に先駆的な活動を示した故田淵行男氏の業績を顕彰し、安曇野市の芸術文化の向上ならびに観光振興を図り、地域社会の発展と豊かな市民生活の形成に寄与することを目的としている。
荒井 保男写真展
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吾が街3キロの佇まい
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10/10 (木)
~10/16 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
最近、京都の街の佇まいも日毎目を被いたくなるほど変わって行き、街の様子を見て、どうしようもない時代の流れを感ずる。
作者の永年住んでいる旧市街のど真中もその例に洩れず、町内には1棟もなかったマンションが林立するようになって来た。この土地に生まれ育って87年、その変わりように驚くばかりだ。何とかしたいのだがもどかしい。庶民に親しいお店が次から次へと無くなって行き、あちこちに更地ができて、有料駐車場ばかりが目立つようになって来た。
作者は、まだ残っている佇まいを今のうちに自分の住居中心に3キロ圏内を目標に、老体に鞭打って、主に徒歩、自転車、バス等で撮影した。まだ少し残っている町家を見て、ちょっと安堵したという。カラー51点。
作者のプロフィール
荒井 保男(アライ ヤスオ)
1926年京都市生まれ。43年旧制中学卒業。その後長男出生を機に写真を始め、カメラ雑誌を手本に月例に応募。1962年「カメラ毎日」年度賞最優秀作品賞受賞後、各カメラ雑誌に作品を発表。ニコンサロンを中心に作家活動をし、現在に至る。ニッコールクラブ会員。日本写真協会会員。YPCクラブ会員。カラーグループれいんぼう所属。
写真展を多数開催し、写真集に、『壬生狂言』(泰流社)、『京洛植物私見』(京都書院)、『東海道五十三次』(3人共著)などがある。また、京都府総合資料館に181点の作品を寄贈し、永久保存となっている。
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日本舞台写真家協会創立25周年企画展
「21世紀の1枚」デジタルの時代
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10/17 (木)
~10/23 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
一口に「舞台写真」といっても、音楽・バレエ・ダンス・演劇・伝統芸能等、実に多彩で多様なジャンルがあり、どんなステージでも、舞台や芸機上の興奮と感動を1枚の写真に収めていくのが舞台写真家の役目である。
そんな舞台を追いかける写真家が結集して発足した日本舞台写真家協会も、25年の歴史を刻むまでになった。この四半世紀の間には、銀塩からデジタルへという技術の変化はもちろん、舞台の構造や照明の発達など様々な変化が起こった。特にデジタルカメラの進化は、舞台写真にも大きな変化を起こした。高感度での撮影が可能になり、それに伴い、高速シャッターも切れるようになった。撮影枚数も気にせず撮影ができ、ディテール再現も年々向上している。しかしその反面、“一瞬”への高い意識がさらに必要になってきた。
今回は、そんな時代に生きる33名の舞台写真家たちが、デジタルカメラを駆使した渾身の1枚を展示する。カラー33点。
団体のプロフィール
<日本舞台写真家協会>
1988年に舞台写真を中心に活動する写真家たちが、舞台写真の地位と技術の向上、そして会員相互の交流を目的に創立した団体(略称「JSPS」)。全員が様々な舞台のスペシャリストであり、第一線で活躍している。
現在鍔山英次会長、瀬戸秀美副会長以下会員は52名(2013年)で、このほか名誉会員、テクニカルアドバイザーがそれぞれ1名いる。
田渕 善信写真展
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都市・ashita -梅田北ヤード・JR大阪駅周辺-
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10/24 (木)
~10/30 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
大阪駅北側貨物駅付近のコンテナヤード(通称:梅田北ヤード)は、「大阪駅周辺で最後の一等地」といわれてきた。この地区が都市再生緊急整備地区に指定され、2005年に「梅田北ヤードの開発」が始まった。この開発は、「21世紀の新しい都市にむけて」プロジェクトとして推進され、市民の憩いゾーン、産業活性化ゾーン、商業施設ゾーンから成り立っている。梅田北ヤードの東側を「先行開発区域」(A、B、Cブロック)として開発が進められ、2013年4月26日に「グランフロント大阪」としてオープンした。
作者は、2008年4月、まだ「都市の一隅に土の風が吹いている」頃より、この開発のプロセスから街がどう変わるか、時代がどう動くか写し撮ろうとしてきた。油圧ショベルやボーリングマシンで基礎工事が始まり、コンクリートが流され、クレーンで鉄骨が組まれ、次第に新しい都市空間が創造されてきた。これらのプロセスをカメラは追い続け、作品とした。
確かに土の風は、ビルの風、人の風、文化・ビジネスの風へと変わってきた。これらの風が、今後どう人々の暮らしを豊かにし、都市を再生し、大阪の未来を創っていくのか、動き出した「先行開発地区の変貌」とこれからスタートする「後発開発区域」の開発プロセスを、更に撮り続けようとしている。「大阪の明日」を願い。カラー60点。
作者のプロフィール
田渕 善信(タブチ ヨシノブ)
1939年大阪府生まれ。64年大阪市立大学工学部卒業。2001年定年退職後、趣味として写真を始め、山本脩氏に指導を受け現在に至る。ニッコールクラブ大阪中之島支部所属。全日本写真連盟個人会員。
主な写真展に、09年「ENJOY DANCH」、12年「POP SEOUL」(以上、ニコンプラザ大阪Photo Square)のほか、第3回大邱フォトビエンナーレ「日韓交流写真展」出品、全日本写真展、全日本シニア写真展、朝日展等へ出品し、上位入賞。
齋藤 正明写真展
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天に近づくところ
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10/31 (木)
~11/6 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
1549年にフランシスコ・ザビエルによってもたらされたキリスト教は、はじめは広く受け入れられたが、1613年に江戸幕府によって禁教令が発せられ、弾圧迫害により数多くのキリシタンが殉教した。
弾圧迫害を受けたキリシタンの人びとは、九州西部、長崎外海地方や五島列島へ逃れて行った。
1873(明治6)年に禁教令が廃止となり、長い苦難の時代を耐え、再び信じることの喜びを取り戻した人びとは、乏しい資材を投じて、祈りの拠りどころ、天主堂(カトリック教会の聖堂)を各地に建立していった。
長崎、熊本など九州各地をはじめ、西日本に天主堂が数多く存在しているのは、そのようなキリシタンの人びとの、苦難の歴史が背景にある。
天主堂の静かな佇まいからは、自らの内面と真摯に向かい合い、天に祈る人びとの気配を感じ取ることができる。
本展では、長崎を中心に西日本各地の天主堂とその周辺を9年間にわたって撮影した静かな祈りの世界を、モノクロームマットプリントで展示する。モノクロ55点。
作者のプロフィール
齋藤 正明(サイトウ マサアキ)
1934年東京生まれ。ニッコールクラブキャッスル大阪支部や写団蟲に所属しており、ニッコールフォトコンテスト、キヤノンフォトコンテスト、全日本写真展、朝日写真展などに入賞している。全日本写真連盟、鵬翔山岳会会員。
主な写真展に、2009年「天主堂」、11年「心に染み入るものを求めて」(以上ニコンサロンbis大阪)などがある。