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大阪府高等学校芸術文化祭写真部門優秀作品展
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3/28 (木)
~4/3 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
毎年大阪府高等学校芸術文化連盟写真部会(略して芸文連)は、その年の活動の総決算として芸術文化祭(芸文祭)を開催している。
芸文祭は、高校生の単なる写真の発表の場だけではなく、入賞した作品の上位10点を全国高等学校芸術文化祭写真部門(全総文)に大阪代表として推薦しているので、各高等学校から一番力のこもった作品が集まり、現在34校、約430点の応募がある。
今年度の審査員は山崎祐二氏(日本写真映像専門学校)で、例年どおりハイレベルの競争になりそうだ。
作品は、大阪の高校生がカメラを通して、何を考え、何に関心を寄せているか、彼らに切り取られた写真そのものが、彼らの「現在」そのもの語っている。
今年は2月2日(土)・3日(日)に「エル・おおさか」で開催(予定)する。カラー約40点。
笹田 金吾写真展
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美ら島へのいざない パートII
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4/4 (木)
~4/10 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
沖縄は、薩摩藩による植民地時代から始まって、戦前、戦中、戦後、そして現在に至るまで想像を絶する苦渋の歴史をもっている。それだけにこの地の明るく透明感のある原色の風光美は、作者にとって救われる被写体に映る。
作者は十数年前から撮影を始め、仕事の都合もあって、毎年7月上旬か中旬に5、6日程度の日程で訪問を重ねてきた。
7月は、亜熱帯地方独特の気候のなかでも最も猛暑が続く時期で、とくに離島では、日中現地の人と出会うことはほとんどない。また、花には遅く、祭事なども少ない時期だが、作者は広範囲な島々の時空を同一時期で表現することでイメージに統一感を出そうと試みた。
4年前にも同名展を開催したが、本展では、その後訪問していなかった離島や掘り下げ不足な内容の充実をめざして撮影を続け、その作品を展示する。カラー32~38点。
作者のプロフィール
笹田 金吾(ササダ キンゴ)
1936年神戸市生まれ。66年税理士業開業(~現在)。99年全日本写真連盟大阪府本部委員長就任。2002年同関西本部委員長就任。06年同総本部理事就任(~現在)。
野口 文男 ・ 志岐 利恵子写真展
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野辺の送り
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4/11 (木)
~4/17 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
奈良市東部に位置する田原は、田んぼと茶畑が広がる長閑な山里で、古事記を編纂した太安万侶の墓地があることでも知られているところである。
古事記編纂1300年を迎える今年、作者たちはゆかりの地で野辺の送りに遭遇した。そして慌てて撮影許可をもらい、夢中でシャッターを切った。
葬列が辻に来ると、チンチン・ジャーンと鉦とドラの音が僧侶のお経と共に里に響く。天寿を全うした亡き人は、霊柩車という「ヤカタ」に乗って、村中の人々と最後の道行きをする。聞けば11年ぶりの土葬だという。タイムスリップしたような長閑な野辺送りは人手がいることから、今回が最後となるかもしれないという。
「送る」意味を考えさせられ、民俗的にも貴重な記録で、本展では、葬列から埋葬に加えて、喪主家で収めた新盆の様子も展示する。モノクロ47点。
作者のプロフィール
野口 文男(ノグチ フミオ)
1947年奈良県出身。66年奈良県立王寺工業高校卒業。日本写真協会会員。
志岐 利恵子(シキ リエコ)
1954年奈良県出身。2005年ごろより神社仏閣に興味を持つことから始まり、民俗行事を記録している。
古林 洋平写真展
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maburi ~奄美の光~
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4/18 (木)
~4/24 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
奄美の中に身を置き、奄美の中に溶けこんだ時、遥か昔から島の中で刻まれてきたリズムは、他のどれにも値しない、唯一無二の姿で時を超える。
奄美の言葉で、魂のことを「マブリ」と言い、亡くなった人間の魂が海と空の間の遥か彼方にある極楽浄土(ネリヤカナヤ)へと還っていくと言い伝えられている。
一般的にマブリは人間の魂を指すが、人間の魂だけでなく、島の中で響き呼応する「音」――シマ唄や豊年祭、紬織り、その他波の音や風の音などにも「音霊」として宿るとされている。そして島の中では、昔から、人は自然を神々として崇拝してきた。その自然界の神々が、音霊を島に響かせ、生活の中にリズムを刻み、溶けこんでいる。
作者は島と向き合う中で奄美のシマ唄に出会い、その中でマブリという存在を知った。奄美の中に流れるリズムを身体で刻み、マブリをこれからも深く感じて行きたいと思っている。
モノクロ作品。
作者のプロフィール
古林 洋平(コバヤシ ヨウヘイ)
1979年京都府生まれ。喜界2世。
写真展に、2005年「奄美の光」(Juna21 新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、08年、同(ばしゃ山民族村/奄美)、12年「ナティカシャ カナシャ ~奄美の光~」(コニカミノルタ フォトプレミオ/新宿)などがある。
コレクション:清里フォトアートミュージアム(2006年、12年)
佐藤 静香写真展
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たくと
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4/25 (木)
~5/1 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
写真展内容
作者は弟の名付け親である。
3人目の弟は、作者が12歳のときに生まれた。もう6年生ということもあり、作者にも命名権が与えられた。
なんとなく弟が生まれることに不満をもっていた作者だが、そうなると任されたような気になり、毎日名前について考えた。
そんな時だった。
「これは“タクト”と言います。」
音楽の先生が指揮棒について説明をしていた。
響きが気に入ったと家族に告げたら、作者以上に母親が気に入り、彼は「巧都」となった。
弟は今、12歳。
久しぶりに実家へ帰ると、弟の顔つきが大人びていて驚いた。心なしか声は低くなり、身長も抜かされてしまっていた。
毎日一緒にすごしている家族は、ゆるやかな変化で気付かないのだろう。作者だけが弟の変化に戸惑っていた。カラー約30点。
作者のプロフィール
佐藤 静香(サトウ シズカ)
1986年三重県生まれ。ユマニテク調理製菓専門学校卒業。喫茶店勤務ののち広告代理店勤務を経て上京。カメラマン宮木和佳子氏に師事。「ケーキも焼けるカメラマン」として、スイーツからプロレスまで撮影する。
2011年グループ展「えだまめ」(ギャラリー・ルデコ/東京・渋谷)に参加。