Nikon Imaging
Japan
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新宿ニコンサロン 2013年3月

写真
2012 日本カメラフォトコンテスト展
2/26 (火) ~3/4 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

本コンテストは、1950年(昭和25年)創刊の『日本カメラ』(51年に月刊化)における誌上月例コンテストで、60年の歴史を有している。特色は、著名な写真家が1年間を通じて審査を担当、結果を毎月誌上で発表するとともに、毎月の入賞得点を年間集計して、年度賞を競うところにある(「ビギナーズ」は年間優秀作品賞)。
「モノクロプリント」「カラースライド」「カラープリント」「ビギナーズ」の4部門があり、「ビギナーズ」を除く3部門では、各部の応募点数が相当数に達し、しかも1年間平均して入賞しなければ年度賞の上位に入れないことから、入賞作品のレベルは高く、日本のアマチュア写真コンテストとしてはトップレベルにある。
2012年度の審査には、「モノクロプリント」の部を木之下晃、「カラースライド」の部を吉村和敏、「カラープリント」の部を十文字美信、「ビギナーズ」の部を新美敬子の4氏があたり、総応募点数は80,000点以上にのぼった。
今回は、各部門の代表作品を応募時のオリジナルのまま(「カラースライド」はダイレクトカラープリント)展示する。

団体のプロフィール

<日本カメラ社>
1948年7月7日東京・銀座に光芸社として創立。同年10月隔月刊誌『アマチュア写真双書』を創刊。51年3月『日本カメラ』に改題。51年7月月刊とする。71年に港区西久保巴町から現在の日本橋人形町へ移転。2010年、『日本カメラ』は創刊60周年を迎え、“写真とカメラのいまを発見する雑誌”として現在に至る。
現在、月刊誌のほか、日本カメラMOOK各種、『写真の教室』、『カメラ年鑑』、写真集、単行本など多数出版。

菊池 東太写真展

写真
白亜紀の海 2
3/5 (火) ~3/18 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

この北アメリカの自然をテーマにした写真展は、2004年に「DESERTSCAPE」として発表以来、今度で5回目になる。この間作者は、アメリカ合衆国に10回撮影に行き、10万キロあまり走破した。9回目までは4×5サイズのポジカラーフィルムで撮り、最後の昨年(2012年)3月の撮影からはすべてデジタルカメラに変更した。
登場する風景はすべてミシシッピ川の西にある。東部にも何度も行ったが、東と西では明らかに別世界で、東は湿度が高く、緑も豊富。西はその逆で、ドライで岩がゴツゴツして緑は疎らだ。夏には湿度が10%をきることもたびたびある。そのドライな乾き切った自然、風景がなんとも新鮮だ。
あるとき作者は、撮った景色のほとんどが石灰石であることに気づいた。石灰石ということは、海だったのである。1億3500万年前から6600万年前、つまり白亜紀の時代に北米大陸は東西2つに分かれ、その間は数百キロ幅の広い海路になっていた。その海路がたびたびの地殻変動によって隆起し、北米大陸は一つの大陸としてつながり、徐々に現在の地形になってきたのだ。
当初は意識していなかったが、作者が今まで撮ってきた風景は、ほんの一部を除いて大半が隆起した大地で、かつては海の底にあった地形だということなのだ。
100㎝×80㎝ 20点。

作者のプロフィール

菊池 東太(キクチ トウタ)
1943年大阪生まれ。出版社勤務の後、フリーランスで活動。日本写真家協会会員。2012年日本写真芸術専門学校講師退任。同年7月日本カメラ財団菊池東太写真塾講師。
写真展に、81年「砂漠のひとびと」(ミノルタ・フォトスペース)、87年「二千日回峰行」(そごうデパート)、94年「木造モルタル二階建て」、95年「アメリカンウエスト~ミシシッピの西」、97年「ヤタヘェ 北米最大の先住民、ナバホの20年」(以上コニカプラザ)、04年「足尾」(銀座ニコンサロン)、「DESERTSCAPE」、06年「WATERSCAPE」(以上コニカミノルタ・プラザ)、09年「白亜紀の海」(銀座ニコンサロン)、「DESERTSCAPE2」(コニカミノルタ・プラザ)などがあり、写真集に『ヤタヘェ~ナバホ・インディアン保留地から』(佼成出版社)、『ジェロニモ追跡』(草思社)、『大地とともに』(共著。小峰書店)、『パウワウ アメリカ・インディアンの世界』(新潮社)、『「アメリカ」ワールド・カルチャーガイド⑮』(トラベルジャーナル)などがある。

田島 さゆり写真展

写真
鏡像の祖国 -アルゼンチンの日系人たち-
3/19 (火) ~4/1 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休

写真展内容

アルゼンチンは、日本とは地球上で、最も離れた場所に位置する国だ。タンゴで有名なこの国は、世界で5番目に日系人の人口が多い国であることは、案外知られていない。作者は縁があって、この国で暮らす日系人と知り合った。
彼らが移住した時期は、明治時代から高度経済成長期直前のピークまで長期にわたる。現在では80歳を過ぎた2世から50代の1世、そしてその子孫達と年齢構成も多様だ。2世3世には、日本語を話さなくなった人もいる。だが彼らの生活は、世代にかかわらず、日本の古い習慣を忘れることなく営まれている。
遥か遠い国に渡った日本人は、何時から日系人に変わっていったのだろう。過去の苦労を奥にしまって、こちらの笑顔に応えてくれる彼らの姿は、左右は反転するが、上下は変らないという、鏡に映った姿を見るようだ。
子供の頃に見た、昔の日本の大人の姿がそこにあると感じた作者は、1世を中心に、作者の年齢より長くアルゼンチンに暮らす人々を撮影した。モノクロ48点。

作者のプロフィール

田島 さゆり(タジマ サユリ)
1968年埼玉県生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科(有野永霧ゼミ)卒業。在学中、ロングアイランド大学芸術学部写真夏期講座を受講(比嘉良治氏の指導を受ける)。写真専門学校勤務後に渡仏。南フランスの写真家ルシアン・クレルグに師事。98~2000年海外青年協力隊隊員としてブルガリアに派遣され、国立写真印刷専門学校に勤務。帰国後フリーカメラマンへ。04~05年ブエノスアイレス(アルゼンチン)に生活の拠点を移す。その後もアルゼンチン在住の日系人の取材・撮影を行っている。

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