Nikon Imaging
Japan
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ニコンサロン bis 大阪 2013年1月

12/29 (土) ~1/4 (金)
年末年始休館

juna21 第14回三木淳賞受賞作品展
斉藤 麻子

写真
FIELD NOTE
1/5 (土) ~1/16 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

写真

作者は、2008年に工事現場で少し赤味を帯びた土を見た際に、「関東ローム層とはいつ頃の、どのようなものだったのか?」と疑問に思った。以来、「露頭」(地層や岩が露出しているところ)を撮影し始めた。
二千万年も前に火山の爆発によって噴出した火山灰や、約三億年も前に形成され海洋プレートに乗って運ばれてきた石灰岩。本展では、これら地質時代の産物である“露頭”と、それをとりまく現在の風景を、一秒にも満たないシャッタースピードで切り取り、記録したものを展示する。
カラー30点。

授賞理由

斉藤麻子氏の受賞作品「FIELD NOTE」は、地質時代の産物たる露頭と、それをとりまく風景とを記録した知的好奇心を呼び覚ます作品である。露頭とは地表に露出している地層や鉱床などである。
あるとき工事現場で赤味をおびた土塊を見た際に、関東ローム層について関心をいだくようになり、さまざまな謎も生じたことが撮影の契機であったという。地球が誕生した46億年も前から、過去数千年の有史時代以前までが地質時代である。二千万年も前に火山の爆発によって噴出したり、三億年も前に形成され海洋プレートに乗って運ばれてきた石灰岩など、海辺や山中、あるいは建造物と絡み合うように露頭が剥きだす風景を、数年にわたって撮り続けた。偶然に抱いた関心や謎を持続させ、さらには膨らませ、その力をリサーチと撮影とに傾注させた結果である。数千万年や数億年も以前から在り続けた地質の風景が、紛れもない21世紀の現在のドキュメントとして捉えられている。

作者のプロフィール

写真

斉藤 麻子(サイトウ アサコ)
1975年神奈川県生まれ。2001年東京ビジュアルアーツ夜間部卒業。2012年日本写真協会新人賞受賞。
写真展に、10年「Exposures」(コニカミノルタプラザ/新宿)、11年第4回写真「1_WALL」展(ガーディアンガーデン/銀座)などがある。

juna21 三木淳賞奨励賞受賞作品展
田中 雄一郎

写真
大サンパウロ
1/17 (木) ~1/23 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

作者は都市を歩くこと、見ること、聴くこと、そして撮ること。その繰り返しをずっと続けてきた。
2010年の5月の終わりから3ヶ月間、南米最大の都市サンパウロの街をせっせと歩き回った。混沌とした街は通りごとに顔を持ち、起伏に沿って造られた道は曲がりくねり、北へと昇る太陽はあっという間に方向感覚を失わせた。
大通りから路地に入ると、そこには延々と住宅街が広がり、閑静な住宅街の先には突然スラム街が現れる。繁華街の活気とは明らかに異なり、緊張感を伴う活気がそこにはある。その先には何事もなかったかのように落ち着いた家々が連なる。
雑多なものが街中に溢れ、それらは隠すことも隠されることもなく存在し、街には生命力が漲っている。幸福や暴力すらも、路地を曲がればそこに存在するかのようであり、何が現れようと不思議ではなかった。そこには絶えず、予測することもできない緊張感が私を包んでいた。
地形だけではない、起伏に富んだサンパウロの街を一括りにすることなど出来るはずもなく、ただ、ひたすらに歩くことで、サンパウロの街はその面積以上に作者の中で広がり続けた。展示する作品は、それらの断片である。モノクロ67点。

授賞理由

田中雄一郎氏の受賞作品「大サンパウロ」は、南米ブラジルの巨大都市サンパウロをモノクロームで撮影したスケールの大きな作品である。都市中心部の雑踏と好奇な姿だけに視線が集中するのではなく、静かな住宅街やスラム街の日常、路上に溢れる雑多な事物や日々の光景のスナップである。思い入れとカメラで街をねじ伏せることなく、ひたすら歩きまわり、見て、撮ることに徹している。それに加えて「聴くこと」と書いていることが、これらの写真に独特の知的な力を与えているものと思う。壁面だけでなく空間も活用した展示も効果的だった。三木淳賞を受賞した斉藤麻子氏とともに、期待される写真家の誕生である。

作者のプロフィール

写真

田中 雄一郎(タナカ ユウイチロウ)
1978年埼玉県生まれ。2002年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。06年「第9回岡本太郎記念現代芸術大賞展」特別賞、07年「第10回岡本太郎現代芸術大賞展」特別賞(ともに角文平氏との共作)受賞。
写真展・個展に、02年個展「死旅」(市ヶ谷フォトスペース光陽/東京)、03年「side menu」(横浜LIGHT WORKS)、04年「陽の当たる場所」、05年「I SEE,BUT I CAN'T SEE ANYTHING」(以上、銀座GARELIE SOL)、06年「己に帰れ」(横浜牙狼画廊)、07年「ATLAS」(銀座GARELIE SOL)、08年同、09年「ATLAS BLACK」(以上、アジアフォトグラファーズギャラリー/福岡)があり、グループ展に、98年「ヤング・ポートフォリオ展」(清里フォトアートミュージアム)、06年「第9回岡本太郎記念現代芸術大賞展」、07年「第10回岡本太郎記念現代芸術大賞展」(ともに角文平氏との共作。以上、川崎市岡本太郎美術館)、「プレリュード筑豊」(アジアフォトグラファーズギャラリー/福岡)、「デジタルアートフェスティバル東京2007」(ともに角文平氏との共作。パナソニックセンター東京)などがある。

関西スポーツ紙写真部長会

写真
関西スポーツ紙カメラマン写真展
1/24 (木) ~1/30 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

今回の写真展に集まった写真は、関西スポーツ紙写真部長会加盟社(スポーツニッポン、日刊スポーツ、デイリースポーツ、サンケイスポーツ、報知新聞、共同通信、中日スポーツ、大阪スポーツ)のカメラマンが、2011年12月から2012年12月上旬までの間に撮影した力作である。
内容は、プロ野球、アマチュアスポーツ、芸能、社会などだが、各社の若手カメラマンの育成を主眼に選考した作品で、この1年間をふり返ることができる。

団体のプロフィール

<関西スポーツ紙写真部長会>
 1977年、在阪スポーツ紙(日刊スポーツ、報知新聞、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、デイリースポーツ)の5社の写真部長により“関西スポーツ紙写真部長会”が発足。81年には共同通信、中日スポーツの2社が参加、95年度には大阪スポーツ新聞社が参加、以後8社の写真部長が例会および総会(年間最優秀賞選考会)を今日まで行ってきた。年間の最優秀賞選考と表彰が行われてきたが、今回のような写真展は22回目である。

写真
日本写真映像専門学校卒業制作選抜展
1/31 (木) ~2/6 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

写真展内容

2年前に写真と出合い、写真を学びはじめた学生たち。彼らが新しい旅立ちを迎えるにあたって、「写真の力」のみなぎった作品を展示する卒業制作展である。
学生生活の終わりを迎えるにあたって、2年間に学んだ様々な表現方法を用いての、個性あふれる魅力的な作品が勢揃いする。

学校のプロフィール

日本写真映像専門学校は写真学科、映像学科、ホテル専門学科、フォトファイン学科(夜間)に分かれており、写真学科は2年次に写真表現コースと営業写真コースに分かれる。写真表現コースは、主に広告写真・ファッション・スタジオライティングを学び、営業写真コースは、主にポートレート写真を学び、就職先の写真館やホテル、ブライダルフォト等の業界を目指し、日々学習している。
卒業生:鋤田正義・長島義明・梅 佳代・浅田政志

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