松井 一泰写真展
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幻の島
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8/28 (火)
~9/10 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
作者は生業である牛乳配達の最中、気になる場所や時間帯に車を停めて暫く撮影したり、休日には車で各地を巡り、野宿で海の匂いや山の静けさを感じながら撮影している。
撮影していると、不意に写真だけが持っている特有の楽しく怪しい時空間ともいえる「ふっ」と今とは違う時間軸の様なものに入れる瞬間がある。
それは、まるで子供の頃の夏休みに異形の虫や爬虫類を捕獲するのに没頭した時間の様に。また、怖くてたまらない映画をゾクゾクワクワクしながら見てしまった様に。あるいは後の事は考えず、無茶ないたずらを企てて興奮した時の様に。
そんな幼い日々に感じた軽いトラウマや興奮の記憶を求めて繰り返し撮影し、徘徊し続けているのかもしれない。
そうした過程を経て現れてきた作品を並べてみると、まるで幻の孤島を徘徊していたかのような怪しい興奮に満ちあふれている。
作者のプロフィール
松井 一泰(マツイ カズヤス)
1973年生まれ。東京綜合写真専門学校及び同校研究科卒業。2009年第2回リトルモアブックス写真集公募展で祖父江慎賞、10年キヤノン写真新世紀で佳作を受賞。
写真展に、07年「MILD NATURE」(コニカミノルタプラザ)、08年「カントリーマアク」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)などがある。
井岡 今日子写真展
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安居楽業 -北京胡同の生活
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9/11 (火)
~9/24 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
北京の胡同(フートン)は、ワインのように、時代が古ければ古いほど味がある。多彩な人間関係、素朴な生活の場、胡同文化がいまだに庶民の生活に息づいている。今北京では、高層ビルがどんどん建ち、街がダイナミックに変化している。2008年の北京オリンピックを開催したことで、さらに胡同を取り壊すことに拍車をかけていた。
しかし旧市街の中心には、今でも多くの胡同が残っており、伝統的家屋建築である四合院も多く、古き良き北京の面影をしのばせている。また繁華街あたりでも、一歩裏通りに入るとまだ胡同が残っており、あわただしく近代化が進む北京で、悠久の時が流れる四合院の穏やかな日常生活が垣間見られる。
本展では、前回(2003年)の写真展「北京胡同」とは異なり、2007年から4×10インチ大判カメラを使用して撮影した胡同に暮らす人々の流れから四合院に漂う時代の変遷を捉えた作品を展示する。モノクロ17点。
作者のプロフィール
井岡 今日子(イオカ キョウコ)
中国北京生まれ。1990年来日まで中国撮影家協会(CPA)で勤務。94年横浜ファッションデザイン専門学校卒業。日本写真協会会員。NPO法人日中写真家交流協会副理事長。
おもな写真展に、03年「北京胡同」(銀座ニコンサロン)、04年「日本幼児の春夏秋冬」(中国上海市少年宮)、05年「胡同リビング・スペース」(新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロン)、07年「北京・東京の胡同」(中国山西省平遥国際フェスティバル)などがあり、写真集に『北京胡同』(05年)がある。
石井 保子写真展
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houses
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9/25 (火)
~10/1 (月)
10:30~18:30(最終日は15時まで)
会期中無休
写真展内容
東京都心まで電車で1時間程度の埼玉郊外を撮影した作品である。
起伏のない土地にぽつんと、点々と、あるいは密集しながら家が建っている。このあたりで生まれ育った作者にとっては見慣れた光景であり、原風景ともいえる。しかし撮影を繰り返していると、こんなところに自分が住んでいるのかと奇妙な気持ちになるという。
家々の色や形、お互いの距離感には、周囲と調和をこばむような不思議なおかしさがあり、それらをあらためてよく観察し、撮影した作品を提示する。カラー22点。
作者のプロフィール
石井 保子(イシイ ヤスコ)
1976年埼玉県生まれ。99年東京女子大学文理学部社会学科卒業。写真展に、2010年「群青の午後」、12年「ROOMS floor-01 portfolio exhibition」(以上Place M)がある。